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奇跡の復活劇

私は昨年秋(2020年11月)、大学1回生のとき、自転車同士の事故に遭い、脳挫傷を負いました。
病院に駆けつけた両親は「植物状態になるかもしれない、半身不随になるかもしれない」と恐ろしい現実を突きつけられました。諦めきれなかった母は私の友達に耳は聞こえるようだからみんなの声を聞かせてほしいと連絡しました。
意思疎通ができるようになったのは1ヶ月後だったそうです。その頃友達から続々と動画やボイスメッセージが届き、なぜ自分がここにいるのか訳もわからないまま見続けていました。
人生で初めての入院生活、しかもコロナ禍の入院生活は友達は愚か家族とも面会できない孤独と闘う日々でした。時々かかってくる友達からのビデオ通話や送られてくる動画や千羽鶴が唯一の救いでした。
毎日毎日家に帰りたい、家族に会いたい、友達に会いたいと泣き続ける管に繋がれたままの女子大生。病棟の看護師さんは心配していつも誰かが話しかけてくださいました。大学1回生、コロナ禍で大学の友達もろくにいない、大学生活に慣れていない時間が退院した後も続きました。

入院中、退院後、家族や友達をはじめとし主治医の先生、病棟の看護師さんなど沢山の方々に応援されて支えられて今の私がいます。今では大学のサークルで入院していた病院でキャンドルナイトを施行しようと企画しています。それほど復活しました。一人では間違いなくここまで元気になることは出来ませんでした。だから私のこの事故の経験でこんなにも応援してくれる人たちがいること、その温かさに気づくことが出来ました。この温かさは一人では気付くことはできませんでした。

もしいつか脳挫傷を負った方自身や家族、友達がこの記事を見てくださることがあれば(私と同じ目に遭う人は二度といてほしくないけど)こんなにも復活出来るんだという希望に少しでもなれればいいなと思っています。


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