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通信デバイスとセンサーが一体化した高機能な杭で地面の変動を感知し危険を遠隔監視する(第27回優勝社 「一般社団法人MIKATAプロフェッショナルズ」)【4月度協働の取組】

東京都財務局とMIKATAプロフェッショナルズがキックオフミーティング

東京都はこれまでに開催したピッチイベント「UPGRADE with TOKYO」で優勝社に選ばれたスタートアップ各社の皆様と都政課題の解決に向けて協働を進めています。今回は、第27 回目の優勝社である「一般社団法人MIKATAプロフェッショナルズ」(https://www.mikatapro.jp/)との間で2023年2月に行われた、キックオフミーティングについてお伝えします。

ICTの活用で自然災害による状況を迅速に把握

東京都財務局は都内全域で、行政目的の利用が終了した土地等の財産を管理しており、山間部や急こう配の傾斜地も含まれています。集中豪雨などによって大きな災害につながりかねない時、ICT(情報通信技術)を活用して状況を迅速に把握し、被害を最小限にとどめることが狙いです。
MIKATAプロフェッショナルズとの協働事業は、通信デバイスとセンサー、バッテリーが一体化した杭のネットワーク及び遠隔カメラ映像よるモニタリングです。具体的には対象地に刺した杭のセンサーが地面の変動等を感知して地滑りの予兆を警告し、異常発生時には映像での現場確認を可能にします。ミーティングには情報通信杭を製造するリプロも出席し、監視の進め方などについて話し合いました。

モニタリングの候補地は6カ所

今回のプロジェクトでモニタリングの対象となる候補地は、いずれも急な傾斜地で、大きな災害が発生すれば周辺に影響を及ぼすとみられる場所ばかりです。
ミーティングでは、監視の在り方やデータの取り方、どの程度の杭の数が必要かなどの検証を実施しシステムの改良を図りながらクラウド上での遠隔集中監視を実現するといった流れで、協働作業を進めていくこと決めました。

台風シーズンまでに運用へ

また杭のセンサーは高感度のため、体感できないような小さな地震や走行するトラックの振動のデータなども感知する可能性があります。データを蓄積し検証することによって地盤の監視に適切なセッティングを見出し高精度な対策につなげていく計画です。
ここ数年、地球温暖化に伴って台風の大型化が進み、日本各地に甚大な被害をもたらすケースが増えています。このため財務局では、台風シーズンが到来する今年8月頃からの運用を目指しています。

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