西台&蓮根 学習塾アップグレード 2021年度入試の概況①
どうもアップグレードです!
塾の先生向けのセミナーに参加したり、様々な資料を読んだりする中で
2021年度(昨年度)高校入試の概況が見えてきました。
詳しくは6月19日(土)15:00からの全体保護者会でもお伝えしますが、
今回は、我々、西台&蓮根学習塾アップグレードの考えではなく、
あくまで「概況」を複数回に分けてお伝えいたします。
#1回で書くとものすごい量になる
今回は、ここ数年の東京都高校入試における大きな流れをお伝えします。
※5〜6年前の入試とは大きく状況が変わっています
【都立の人気が下がってきている】
2021年度入試のでの公立中学校卒業予定者数は72,991名で、
昨年よりも男子は1,098名、女子は1,244名も減少しました。
合計では
昨年よりも2,342名も中学校卒業予定者数が減少した年度でした。
#都内では現中3の学年より増加に転じる予定
#それにともない都立はクラスを増設すると考えられます
そのような状況の中で、都立高校への進学を希望する生徒の割合は下がり続けていて、2021年度入試では64.4%と過去最低を更新しました。
都立高校への進学を希望する割合は2017年度までは70%を超えていましたが、ここ4年間は「都立離れ」が起きています。
ご存知の方もいるかと思いますが、
2006年度〜2017年度は「都立人気」でした。
では、なぜ都立高校は人気だったのでしょうか。
それは、
大学進学制度の強化や学力が不十分な生徒へのフォローアップ、
部活動の活性化をはじめとした特色の強化など、
都立高校が行った様々な改革の影響です。
しかし、改革が進み、改革が進んだ姿が当たり前になってくると、
私立高校と比べ「学費面のメリット」ばかりが強調されることに…
そこに「就学支援金の拡充」がやってきます。
東京都では国の就学支援金にさらに独自の上乗せ制度があるため、都立高校と私立高校との学費格差は大きく縮まりました。
この告知が進むとともに、各私立高校が、大学実績だけでなく、面倒見の良さや特色のある教育内容、先進的な取り組みをアピールするようになります。
そのため、2005年度ごろまでの私立高校の高評価が再び訪れ、都立高校の人気が下がってきたというわけです。
これが大きな要因ですが、他にも
⑴私立高校入試の入試相談制度による早期合格保証。
これにより「早く進学先を決めたい」という層が「併願優遇から単願」に切り替えるケースが以前よりも増加しました。
⑵私立大学の定員厳格化や大学入試改革によって、大学附属高校の人気が上昇
これらに加えて、昨年はコロナ禍特有の要因がありました。
それが
「受験勉強や情報収集不足から併願校を減らして第一志望の高校に確実に合格したいという安全志向が強く働いた」というものです。
この「安全志向」というのが
2021年度入試のキーワードになります。
そして、状況次第では
この流れが2022年度入試以降も続く可能性もあります。
次回は、「都立高校入試(大きな流れ)について」お伝えしたいと思います。
その後は
「板橋区にお住まいの方に関係のある都立高校情報」
「私立高校入試(大きな流れ)」
「板橋区にお住まいの方に関係のある私立高校情報」
についてお伝えしていきます。
現在、受験生のお子様がいない方も
現状を知っておくことはとても大切なことです。
お時間のある時にお読みいただき
不明点などございましたら、6月19日(土)15:00からの全体保護者会で
お気軽にご質問ください。
次回へ続く…