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山口周さんの「外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術」を読んでみた。

この本で山口周氏が最も言いたいのは、
「たくさんのビジネス書を読むよりも、『読むべき本』を徹底的に読み込め」
ということ。

他にも色々と読書テクニック的なこと(本への書き込み方や、積ん読本の積み方など)や、読んだ本を安心して忘れるための知識の集積方法なども書かれている。
しかし、筆者がとにかく一番言いたいのは「『読むべき本』を徹底的に読み込め」」という示唆である。

そうなると当然次の問いは「どの本を読めば良いか?」と言うことになるわけだが、その問いに対しては表紙のページの裏側に
「これだけ読めばいい!ビジネス書マンダラ」として図表になっている。

このマンダラは絶対読むべき71冊が中心部のコア6冊から経営戦略、マーケティングといった8象限に対して放射状に配置されたものとなっている。
中心部から自分の専門とする方向に向かって読み進めよ、というわけだ。

ちなみに中心部の最重要6冊のうち2冊は、グロービスの「MBA経営戦略」と「MBAマーケティング」だった。
読んだことのある本があってちょっと嬉しい(笑)

このマンダラは山口氏の知人のコンサルタント80名以上から400冊以上のリストを集め、基本的に10名以上が推薦したものと山口氏の独断で数冊加えたものになっているらしい。
「ビジネスコンサルタントが問題解決や提案を行う上で役に立った本セレクション」と言う意味で信頼性が高いリストであると言えるだろう。

たとえコンサルでなくとも、ビジネスパーソンであれば問題解決のための基本的なビジネス知識は必要になってくる。
自分の専門分野のみならず、自分の置かれているフィールド以外の視座も必要になってくるはずだ。

そういった視座を持つには本を一読しただけではなく、得た知識を意思決定における暗黙の前提となるくらい読み込んで「身につける」ことが大事なのだと思う。

だからこそ山口氏はその前提知識としてこのマンダラ71冊。少なくとも中心領域と2階層目と自分の専門領域に関わりのある本は徹底的に読み込めと言っているわけだ。

素直に参考にさせてもらおう。

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