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【Tー岡田選手引退記念企画】2005年ドラフト指名選手で打線組んでみた

 先日T-岡田選手の引退についてのnoteを書いた時に、「Tさんの同期入団ってどんな人がいたっけなー」と調べていたら結構懐かしくなったので、2005年に入団したプロ野球選手で打線を組んでみました。

【ルール】
・選べるのは2005年のドラフトで入団した選手だけ
・ポジションは現役時代準拠
・Tさん引退企画なので指名打者あり
・外野手は左中右の区別無しで3人
・投手も先発、中継ぎ、抑えを各1名選出

 上記のルールを設定し、打線を組んでみました。
 その結果がこれです。

1 遊 梵  英心  .306 13 56 41(2010)
2 二 本多 雄一  .305  0  43 60(2011)
3 中 陽  岱鋼  .293 25 85 20(2014)
4 左 Tー岡田   .284 33 96  0 (2010)
5 三 松田 宣浩  .287 35 94  8 (2015)
6 指 川端 慎吾  .336  8  57  4(2015)
7 右 平田 良介  .329  9  55  8 (2018)
8 一 銀  次       .327  4  70  1 (2014)
9 捕 炭谷 銀仁朗 .211  4  35  0 (2015)

※成績は左から打率、HR、打点、盗塁、年度。
太字はリーグトップ

 投手はこちら。

先 吉見 一起 18勝3敗 1.69(2011)
中 山口 鉄也 3勝2敗5S44H 0.84(2012)
抑 平野 佳寿 3勝2敗29S5H 1.13(2023)

※ 成績は左から勝、負、セーブ、ホールド、防御率、年度
太字はリーグトップ

 おお、結構強そう!
 純粋なホームランバッターは少ないけど、盗塁王獲得経験者が上位に並び下位まで3割を大きく越える打者が並ぶ打線はかなり強力です。今年のボールはバチクソ飛ばないので余計に強く見えます。
 ドラフトは時々めちゃくちゃな当たり年があるので最強とは言えないけど、入団年度別打線ランキングを作ったら、かなりいいところまで行くのではないでしょうか。
 既に引退した選手もいますので、以下に各選手の簡単な紹介もしていきます。

1 遊 梵  英心

 日産自動車から大学・社会人ドラフト3巡目で広島カープに入団。
 走攻守三拍子揃った即戦力の内野手として1年目から新人王を獲得。その後やや伸び悩みますが2010年には上記の好成績を記録し盗塁王、ゴールデングラブ賞を受賞。
 その後2017年までカープ一筋でプレーし、社会人野球の選手兼コーチを経て2019年に引退。
 2021年からは我らがオリックスバファローズで打撃コーチや守備走塁コーチを務めています。

2 二 本多 雄一

 三菱重工名古屋から大学・社会人ドラフト5巡目で福岡ソフトバンクホークスに入団。
 2007年から二塁のレギュラーに定着。
 最大の武器は俊足を生かした走塁で2010年、11年に盗塁王のタイトルを連続で獲得するなどプロ13年間で342盗塁を記録。ベストナイン1回、ゴールデングラブ2回受賞。
 2018年に引退後は即コーチに就任。今でもホークス一筋です。

3 中 陽  岱鋼

 福岡第一高校から北海道日本ハムファイターズと福岡ソフトバンクホークスの高校生ドラフト1巡目で競合し、抽選の結果日本ハムへ入団。
 台湾出身で日本国籍はありませんが、野球留学で日本の高校に3年間在籍した事でNPBでは日本国籍を持つ選手と同等の扱いとなりドラフト対象になりました。ちなみに指名時は「陽 仲壽」という選手名でしたが2009年に改名しています。
 高校時代は遊撃手でしたがプロ入り後外野に転向し、高い守備力でゴールデングラブ賞を4度受賞。2013年には盗塁王も獲得しているが、今回の打線企画ではホームラン、打点の多かった14年の成績を採用。
 2017年にFAで巨人に移籍し、21年に退団後は米独立リーグを経験。今年から日本に戻りイースタンのオイシックス新潟に在籍。まだまだ元気です。

4 左 Tー岡田

 我らがTさん。前回のnoteで散々書いたので成績的な話は割愛。私の贔屓で4番に座ってもらいましたが、この年の入団選手で本塁打王のタイトルを獲得しているのはTさんだけなので、許してほしいところ。プロ入り後半は一塁手としてもプレーしましたが今回はタイトル獲得年の守備位置だった外野についてもらいました。

5 三 松田 宣浩


 亜細亜大学から大学生・社会人ドラフトの希望入団枠制度によりソフトバンクホークスに入団。
 「熱男〜!」のパフォーマンスで有名な、たぶんこの年の全入団選手で一番の出世頭。
 2008年にレギュラーに定着すると、以降は怪我以外では不動の三塁手として活躍。打っては通算1832安打、301本塁打(オリファンとしては悔しいですが、これは流石にTさんより上と認めざるを得ません!)、守っては三塁手では最多のゴールデングラブ賞を8度受賞。さらにチームのムードメーカーでもあるという他ファンの目から見ても素晴らしい選手でした。
 2023年に巨人に移籍し同年引退。現在は野球解説者として活躍しています。

6 指 川端 慎吾

 和歌山商業高等学校(現・和歌山高等学校)から高校生ドラフト3巡目でヤクルトスワローズに入団。
 高校時代は遊撃手だったが三塁手として頭角を表し、2015年には首位打者、最多安打、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
 現在までスワローズ一筋で、近年は代打の切り札として活躍しています。
 今回の打線企画では打力を買って指名打者枠に入ってもらいました。

7 右 平田 良介

 大阪桐蔭高校から高校生ドラフト1巡目で中日ドラゴンズに入団。
 Tさん、同じ大阪桐蔭の同級生辻内崇伸(1巡目で巨人入団)、近畿大学附属高校の鶴直人(1巡目で阪神入団)と「浪速の四天王」と呼ばれていました。
 2011年頃からレギュラーで活躍し、2015年にはベストナイン、18年にはゴールデングラブ賞を受賞。22年に引退後は軟式野球に転向。タレント活動も行っており、東海地方ではテレビ番組でもしばしば見かけます。
 結構コンスタントに成績を残すタイプの選手なのでどの年の成績を採用するか迷いましたが、今回は最高打率の2018年をチョイスしました。

8 一 銀次


 盛岡中央高校から高校生ドラフト3巡目で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。
 主に一塁手として活躍し、2013年のイーグルス初優勝に貢献。翌14年には三塁手で、17年には一塁手でベストナインを受賞。17年はゴールデングラブも受賞。三塁手としても実績がありますが、今回はTさんを外野に回した関係で手薄になった一塁で起用。

9 捕 炭谷 銀仁朗

 平安高校から高校生ドラフト1巡目で西武ライオンズに入団。
 捕手としては珍しく1年目から開幕一軍入りを果たし、高卒新人捕手としては初の満塁本塁打も放つ。
 高い守備能力で2012年と15年にゴールデングラブ賞を受賞、15年にはベストナインにも選ばれる。
 2019年にFAで巨人に移籍、その後楽天へのトレードを経て24年から古巣ライオンズに復帰。

先 吉見 一起

 トヨタ自動車から大学生・社会人ドラフトの希望入団枠制度により中日ドラゴンズに入団。
 高い制球力を武器に2008年から5年連続二桁勝利。2009年と11年は最多勝に輝く。他にも最優秀防御率1回(2011年)、最高勝率1回(2011年、当時連盟表彰なし) 、ベストナイン1回(2011年)。通算90勝は(まだ現役の人がいるので断定では無いですがおそらく)同期入団の中では最多。
 現在は野球解説者として活躍中です。

中 山口 鉄也

 横浜商業高校卒業後、米マイナーリーグを経てこの年から導入された育成選手として読売ジャイアンツに入団。
 2007年に支配下登録され、32試合に登板。翌08年には67試合に登板、新人王資格を残していたためこの年の新人王を獲得。翌年以降も中継ぎとして活躍し、最優秀中継ぎ投手に3度選ばれる(09年、12年、13年)。今では珍しくなくなった、育成からブレイクした選手の第1号だと思います。
 9年連続60試合登板、通算では642試合登板と、名は体を表す「鉄」腕でもありました。
 現在は巨人の2軍コーチを務めています。

抑 平野 佳寿


 Tさんと同期入団にしてオリックス・バファローズ史上最強のリリーバー。
 京都産業大学から大学生・社会人ドラフトの希望入団枠制度によりバファローズに入団。キャリアは先発でスタートするも、2010年に中継ぎに転向しブレイク、11年には最優秀中継ぎのタイトルを獲得。13年からはクローザーに抜擢され14年に最多セーブのタイトルを獲得するなど守護神としてチームを支える。
 18年からは海外FAで米大リーグに挑戦し、3年間で150試合に登板、8セーブ、48ホールドを記録。
 21年にバファローズに復帰後は再びクローザーとしてセーブを積み重ね、23年には日米通算250セーブを達成。今年はシーズン中盤以降二軍調整が続いていますが、来季も現役続行を発表しています。
 
 
 いかがだったでしょうか?
 Tー岡田引退記念企画と銘打ったものの、調べるうちに結構楽しくなってきたので、またいつか別の年でやってみることがあるかもしれません。
 などと思っていたら本日Tさんと共に長年バファローズを支えた安達選手が引退を発表……次は安達選手の入団した2011年かな……?

 

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