【詩】未来を信じて
君はいつも言っているね
自分には生きる力はないと
自分だけみんなと違うと
自分は劣っていると
自分には何もできないと
あなたたちが勝手に産んだと
もう、消えてしまいたいと
それでも君はこれまで生きてきた
生きる力を持っている
だれよりも優しい心を持っている
優しいはそれだけで優れてるんだよ
困ってる人に手を差しのべているのを
僕は知っている
何よりも君は僕の内側とそっくりだ
だからよくわかるよ
だから大丈夫
きっと生きていける
君は僕に蹴落とされたと思ってるね
自分が消えれば
僕が後悔すると思ってるね
ああ、そうだね
きっと後悔するし
生きていく自信も無い
でもね
僕はいつまでも君を守ってあげられない
いつか君の前から消える日が必ず来る
君が遠くの街に行ったら
僕は君を守ってあげられない
だからあえて手を差しのべるのを拒んだ
それで深く傷ついたと思う
でもそれでいいんだ
恨むなら恨んでくれていい
君には生きる力があると信じてほしいから
ただ、生きて居てほしいから
ほら、一歩前に進めたよ
あの時、君が自分で立ち上がって
自分の足で一歩踏み出した時のように
君は自分の足で歩んで行ける
これからも
大丈夫
大丈夫だから
自分を信じて
未来を信じて
父より娘への手紙