【自由律俳句】戦争
奇跡の星に生きる生命たちが人間を見ている。
我々は見られている。
我々はこの星をどうしようというのだ。
君たちは聞こえないのか?
地球の声が本当に聞こえないのか?
君たちには見えないのか?
君には見えてるはずだろう。
核戦争の結末が。
自由律俳句:戦争で十三句
丘の上の原爆ドームは晴天なり
8月6日の遠足で見たキノコ雲
墓標となったヒロシマのビル
聞こえない聞こえないよ彼の地の音が
兵士だって怖いんだよ人間だもの
傷ついた兵士が見上げた銀河が煌めいて
銀河を渡った兵士の魂が土に還る
土から湧き出た素数ゼミの祈り
サルとカニの戦は柿の種
将棋の駒は命を獲らないとじいちゃんが
弱い犬ほど吠えると言ったばあちゃん
地球に勝手に線を引いた人間ども愚か者
地球規模の愚か者選手権優勝
人間は少しづつ、少しづつ成長しています。
どうか見守っていてください。
いつかきっと戦争をしない世の中になります。
それまで、どうか、どうか見放さないでください。
忘れないでください。
奇跡の星はこの広い宇宙でたった一つしかないことを。