テスカトリポカの登場人物について。その他、メモ。
バルミロ :家族の酷い死に方を夢で見るのが壮絶。よくそんなんで気が狂わないなと思う。緻密な計画性があり、成熟した男感が凄い。
末永:死んでしまった兄がいるという話といい、作り込まれたキャラを感じる。少年を轢き殺しておいて、「おれは何を償う必要があるんだ?」と自問するのは鬼畜。 冷徹で合理的な性格をしている。
野村:182ページの、仕方なく、から始まる三つのフレーズがなんとなく好き。
コシモ:一度暴れるとコントロールが効かなくなる(p254)風を感じ取ることが出来る。みている世界観が凄い。わからないままに悪に引き込まれていく様は可哀想。可哀想で恐ろしい存在なはずなのに、ファンの感想の中には好きになってしまったとの声も。
パブロ:コシモと擬似的な親子なのはこちらだと思う。「私が求めるのは憐れみであって、いけにえではない」とはどういう意味か、行って学びなさい。は、いって、ではなく、おこなって、だと思う。
伊川:子供の頃にされた暴力が、そのまま根底になってしまった人間。霊が見えるという特異体質
222ページの真実。びっくりした。
297p。自分の生涯推定年収より高いな、自分の体が仕事売れる値段。
P309の資本主義論、凄まじいの一言。自分たちが使ってるのと同じ資本主義だと信じたくない。「金を稼げるのなら手段を選ばない」=「邪魔者は皆殺しする」
P353闘牛を殺すという共同作業でつながる絆。ソモス・ファミリアス。
P437バルミロ一流の生贄論。でも、どこかわかる気もする。