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対談:UOと裏:失恋について

2022.1/1 UO:失恋したんですよ、最近。 周りはみんなヤリモクだったんじゃないかって割と言うけど、ちょっと違う気もしてて。 裏:まぁ、だとしても、ここで終わる恋なら、そんなもんだったんじゃないの? UO:共作で書いてるBLがありますけど、その登場人物たちはパワフルですよね。相手を見捨てる気が全くないと言うか。 裏:そうね。理想の恋愛だね。まぁ、理想は理想だから、UOちゃんにはもっと狡賢くなってほしいけどね。 UO:なるほどね。まぁ、今回は前ほど体ごとぶつかってません。

    • ショーシャンクの空に、我々が生活してる世界と、刑務所との差別があまりなくなって北あたりからすごく共感できる。

      • ホリック追記:ラストのフカセの音楽も、観ている我々を挑発してる感じでよかった。

        • 劇場版実写ホリックを観ての感想

          四月一日がネガティブなキャラクターになっていてびっくりしたが、元々四月一日は自己犠牲的でネガティブと呼べるキャラクターかも知れない。ただそれがギャグがないから顕わになっただけどいう気もするが、蜷川節の、「生きるとはなんぞや、己の居場所とは?」という、いつもの問いだという気がする。 ホリック実写版は、極めて実存哲学的な問いが根底にある。全ては必然である。ならば、思考停止することはいいことなのか?とか、他人との違いをどう受け入れるのか?とか、自分は何によって構成されていくのか?と

        • 対談:UOと裏:失恋について

        • ショーシャンクの空に、我々が生活してる世界と、刑務所との差別があまりなくなって北あたりからすごく共感できる。

        • ホリック追記:ラストのフカセの音楽も、観ている我々を挑発してる感じでよかった。

        • 劇場版実写ホリックを観ての感想

          青少年のための小説入門・登さん論

          青少年のための小説入門の登さんが、大好きです。それは多分、登さんの義経的な形質が、私の中の判官贔屓的な遺伝子にヒットするためである。   登さんはカリスマである。登さんは、換骨奪胎という一芸に秀でており、喧嘩では負け知らずで、ディスレクシアという障害のために文字が読めないのに、突然小説家を志したりする。ある意味、常識はない。斬新と言ってもいい。ちょうど、義経が戦のカリスマであり、名誉よりも軍積を追い求めるように、彼がストイックに小説道を極めていくところが、登場人物や読者を圧倒

          青少年のための小説入門・登さん論

          映画人間失格を観て

          人間失格は、もう十数年前から知っていて、何回も何回も観たし読んだのだが、今日観ていて思ったのが、どん底に落ちるまで、太宰自身は人間失格だなんて自分を思ってやしない、典型的な精神障害者だったんだなということだ。 いつも、精神障害者はふざけてヤバいやつとか呼ばれる。だが、本人はふざけて烙印を押した相手以上に、自分が異常者だとわかっているし、笑いながら冷や汗をかいている。 でも、なぜそうなのかわからず、無力感に囚われ、だんだんと人生にやけっぱちになっていく。 その典型型が、太宰治な

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          藤巻タツキ先生の「さよなら、エリ」について。

          以下、ネタバレあります。 海のシーンが美しすぎて、あまりに美し過ぎて、哀しくなってしまった。なんというか、藤巻先生は海を描くのが上手い。ファイアパンチにせよ、チェンソーマンにせよ、海が特別なシーンになることは、藤巻先生の特徴である。 また、病院や廃墟を爆破するシーンは、馬鹿馬鹿しいが故に色々なメタファーを感じられて本当にいい。私には、苦しい思い出を捨てて美しい思い出だけを胸に残す珠玉のシーンに見えた。他にも、解放、ナンセンス、場面転換、など、色々な見かたはあるだろう、が、

          藤巻タツキ先生の「さよなら、エリ」について。

          2021年6月 読書日記(原文ママ)

          最近は、やたらに図書館へ行く。過ぎ去ってしまった高校時代や、大学時代に読んだ本やら、作者のその後の著作やら求めて。 長いこと、吸血鬼に魅せられ、その考察や、果ては二次創作のようなものをすら、行ってきた。 高校時代に私にとって決定的な作品の一つとなったのが「血も心も」である。血液を奪うだけでは物足りない、貪欲な吸血鬼たちの登場するアンソロジー。久々に読んでも、その闇の魅惑は変わらなかった。 また、「一緒にいると疲れる人」(原題:Unholy Hunger)を読んで、私はやっと

          2021年6月 読書日記(原文ママ)

          おふざけ文書

          対談・魚を斬る インタビュアー、裏鬼十郎 裏 えー、本日は、純文学とBLを掛け持ちする作家、魚さんにお越しいただいております。魚さん、始めに何か言っておきたいことはありますか? 魚 そうですね、裏さんは私の先輩に当たる人で、男リョナの先人ですから、話の共通項も多いのではないかと思います。今日は、よろしくお願いします。 ー心の中にいつも玄がある。それが、純文学的でドライな作風のもと 裏 魚さんが幼少期に読んでいた本って、僕としては非常に気になるんですが。 魚 サザエさん

          おふざけ文書

          テスカトリポカの登場人物について。その他、メモ。

          バルミロ :家族の酷い死に方を夢で見るのが壮絶。よくそんなんで気が狂わないなと思う。緻密な計画性があり、成熟した男感が凄い。  末永:死んでしまった兄がいるという話といい、作り込まれたキャラを感じる。少年を轢き殺しておいて、「おれは何を償う必要があるんだ?」と自問するのは鬼畜。 冷徹で合理的な性格をしている。  野村:182ページの、仕方なく、から始まる三つのフレーズがなんとなく好き。 コシモ:一度暴れるとコントロールが効かなくなる(p254)風を感じ取ることが出来る。

          テスカトリポカの登場人物について。その他、メモ。

          テスカトリポカ

          感想というよりは鑑賞したいという気持ちがある。作者さんの言っている意味を推測しながら読んでいきたい。 まず、最初の章のコシモの母親についての話だが、これは見事にカルテルを外側から見た時の印象を表している。コシモの母親ルシアは、カルテルに翻弄される貧乏な一般市民の一人だ。昔ネットニュースなどで見た一般市民の死体を裸で土下座した状態で打ち捨てておくといった、残虐なギャングの印象を感じた。カルテルの残虐さは、書かれなければいけない部分だったはずだ。そうしなければ、後々出てくるバル

          テスカトリポカ