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がんばれ、凡人の脳みそ

うんうん頭を捻る。脳みそを振り絞る。ぐーっと考えてばかりいたら、視野も思考も狭まって、かえってよくないんじゃないかと思い、ぼーっと椅子に座ったまま天井を眺めてみる。……はい、ぼーっとしてみても何かが「降ってくる」ことはなく、ただぼーっと時間が過ぎゆくだけでした。残念。

映画「ベイマックス」に、主人公・ヒロが大学に入るための発明中(でいいのかな)、己の限界にぶち当たって「使えない脳みそめ!」と頭をガンガン打ち付けるシーンがあるのだけれど、本当そんな感じの気持ち。まあ、そもそもヒロのような天才少年的素養なんか持ち合わせていない凡人なので、「一緒にするな」話ではあるんだけど。

センスだよ、センス。センスがほしいよ。と思ってみたところでセンスはダイソーはおろかAmazonプライムデーセールでも売ってはいないので、わたしは今のわたしの持ちうるすべてをフルで使ってどーにかこーにかしないといけないのである。センスは知識からはじまるのだと以前読んだ本に書かれていたから、天才じゃないわたしは学びを深めて太刀打ちしていくしかないのだ。インプットするよ、インプット。脳には栄養としてアルフォートを与えよう。がんばれ脳みそ。

……ただ、今日のところは敗北。「これだ」には行き当たれませんでした。寝る前に、ぽわっとこう、何かひらめいてくれやしないかなあ。そんな格好のつかないことをうだうだぐだぐだ思いながら、今日も夜が更けていくのです。

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卯岡若菜
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