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ピーターパンは笑わない

タイトルが先に思い浮かんでしまって、「さて、どうしよう」と思っています。

今日は「ピーターパンの日」なのだそうです。Twitterの創作アカウントで教えてもらいました。

ピーターパン。ディズニーアニメにもなっているし、絵本や映画にもなっている物語。あらすじやキャラクターなど、まったく何も知らないという人は少ないのではないでしょうか。


ピーターパン症候群という言葉もある通り、ピーターパンは“永遠の少年”の代名詞。ネバーランドに暮らす、大人になれない(ならない)男の子です。

ピーターパンは、ピーターパンでいて幸せなのかなあ、なんてことを思う。

そもそも、現代では“オトナ”と“コドモ”の境目が曖昧です。わたし自身、二児の母で三十代に突入しているにもかかわらず、未だに自分のことを「大人だなあ」と言い切れない部分がある。なんとも情けのない話ではあるけれど。


それでも、わたしは成長したいと思い続けています。少しでも、子供の頃のわたしから見た“素敵なオトナ”というものに近づきたい。そう、思っているのです。


そう意識をして行動しようとしているからこそ、見えてくるものがあります。

新しいことにチャレンジすることへの不安と、その不安を振り切って進むときに感じる高揚感とか。

のしかかってくる責任に対する怖さと、責任をまっとうすることの充足感とか。

はじめて自分の手で成果を上げて、自分の手でお金を稼げたときの「やった!」という肯定感とか。


子供のままでいいや。子供のままがいいや。

そう思ったままでは、どれも体験できなかったことでしょう。


もちろん苦難はあるけれど、だからこそ得られる笑顔があるのだと思う。

子供の頃とは段違いのレベルで、失敗や挫折と成功とを繰り返す。そのことで得られる命の深みがあるのだと思う。

いい人生を生きている人の顔が、みんないいものであるように、ただ無邪気ではない笑顔を、大人は手に入れられるのではないかな。

……なんてね。


ピーターパンには、成長がない。責任も、重圧も、きっとない。

ただただ楽しいときを過ごし、ただただ「楽しさ」からくるだけの笑顔を浮かべていられる。

その笑顔も素敵なものだと思うけれど、魅力はきっと、大人に舵を切った人の方が大きいでしょう。


ピーターパンは、笑わない。

経験を積んだ大人のような、自分の人生が表れた笑顔は、持ち得ない。


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卯岡若菜
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