秋の彩り⑪ 猫のみーちゃん
毎日、買い物がてら散歩している友達から「朝夕だいぶ涼しくなって、買い物に行きやすいよ」と聞いていました。
ベンチに腰かけると、暑くてお尻や足が火傷しそうになることもありましたが、最近は陽射しも柔らかくなった感じがしています。
朝夕に吹く風が、涼しくも感じています。
夕方、少し涼しくなって来たので、私も散歩に出かけることにしました。
近くの公園を通りがかった時に、かわいい猫のみーちゃんに出会いました。近くに寄っても、「みーちゃん」と呼びかけても、全く動く気配もなく、身体を伸ばしたまま、無防備にくつろいで寝ています。
猫のみーちゃんも知っているのです。
熱くないベンチでくつろげる時期が来たことを。
空気が、気配が秋色になってきたことを。
無防備にくつろいでいても安全なことを。
ちゃんと知っているのです。
夏の疲れを、くつろぎながら昼寝をすることで回復しているのでしょう。
隣に座って、みーちゃんを撫でてあげたい気持ちをおさえて
「ゆっくり休んで、元気に活動してね」という思いで、みーちゃんの寝姿を見ながら、その場を後にしました。
ふとした瞬間に、季節の移り変わりを垣間見ることが出来ます。
着実に秋に向けて進んでいるのですね。
御室文美子