詩ことばの森(148)「青い服」
青い服
僕の声は 届くことのない闇を
魂が苦い顔で 森の縁を彷徨う
青い服のきみは 優しい笑みを浮かべ
無明の方へと 歩んで去ったうしろ姿
残されたものは 何もなく
虚しさの雨が 繁茂のうちに
繰り返し地を 叩いている
もはや儚さも 心の痛みも
慣れてしまったほどに
(森雪拾)
青い服
僕の声は 届くことのない闇を
魂が苦い顔で 森の縁を彷徨う
青い服のきみは 優しい笑みを浮かべ
無明の方へと 歩んで去ったうしろ姿
残されたものは 何もなく
虚しさの雨が 繁茂のうちに
繰り返し地を 叩いている
もはや儚さも 心の痛みも
慣れてしまったほどに
(森雪拾)