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詩ことばの森(243)「武蔵野昔むかし」

武蔵野昔むかし

秋の陽光いっぱいにためて
枝葉の隙間から
そっと落とし込むような木漏れ日の
美しさにしばらく酔う
僕はなんだか気分がよくて
しばらく森の中を徘徊する
武蔵野の森は美しい

僕はしたたか酔いしれて
昔の武人の姿をしのぶ
太刀をはいて
大地を踏みしめ
大音声を発していた
武士となって
練り歩きたくなった

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