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詩ことばの森(211)「あの光は」

あの光は

あの光は
雨上がりの空から
静かに降りてきた

家々の屋根を明るく染めて
街は はにかんだ少女の姿となって
ぼくの前に突然あらわれた

川の水は潤いに満ちたよそおいのまま
小さな橋脚に梳られてゆく

草木と土の香りにあふれた
風のなかに このまま居たいと願う

(森雪拾)



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