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詩ことばの森(265)「竹藪の家」

竹藪の家

家の裏には竹藪があって
夏は風が吹くと涼し気だった
秋になると寂しい音が聞こえる
夜は月が竹林の上にのぼる

月の夜はブンガク的な気分になる
月よみの 光を待ちて 帰りませ
そんな歌を思うのだから
環境が詩を生むのである

環境ってだいじだな   と思う
この数年   新しい家が増えてきた
けやきの森もすっかり消えた
せめて竹藪だけは残ってほしいものだ

(森雪拾)


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