詩ことばの森(230)「石の仏さまも」
石の仏さまも
残暑をさけるように
日陰を歩いていた
草のなかでは虫の声
知らないあいだに秋
古そうな石の仏さまも
今年の夏は日に焼けて
色も黒くなられたようだ
どんなに苦労しても
どんなに疲労しても
季節は過ぎていくものだよ
そういいながら微笑んでいたっけ
(森雪拾)
石の仏さまも
残暑をさけるように
日陰を歩いていた
草のなかでは虫の声
知らないあいだに秋
古そうな石の仏さまも
今年の夏は日に焼けて
色も黒くなられたようだ
どんなに苦労しても
どんなに疲労しても
季節は過ぎていくものだよ
そういいながら微笑んでいたっけ
(森雪拾)