見出し画像

詩ことばの森(242)「秋の雲」

秋の雲

この頃の気温の変化の激しさに
僕はけっこう疲れていた

頭はぼんやりしてスッキリせず
お腹の調子もいまいちだ
なんといっても気持ちが乗らない

そこで空を眺めてみた
風があるせいか空は空で
なにかすごいことになっていた

夏雲のふくれあがった形ではなくて
包丁でも並べたような
鋭く物騒な雲が浮かんでいる

いつまでも覚束ない
僕に向かって突きつけてくる
お前は何をしてるのかと
せまってくるような
秋の到来

(森雪拾)

いいなと思ったら応援しよう!