詩ことばの森(253)「秋の仏」
秋の仏
十一月だというのに
なんだか暖かくて
春のようだと僕らは語った
ぼんやりした頭で
いくぶん緑の残る川辺りを
徘徊していた
橋のそばではお地蔵様が
眠たげなお顔で
たたずんでおられる
小春日和にはまだ早く
猛暑の焼け残りみたいな
すっきりしない天気だから
しょうがないねえ
と僕らはつぶやく
(森雪拾)
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秋の仏
十一月だというのに
なんだか暖かくて
春のようだと僕らは語った
ぼんやりした頭で
いくぶん緑の残る川辺りを
徘徊していた
橋のそばではお地蔵様が
眠たげなお顔で
たたずんでおられる
小春日和にはまだ早く
猛暑の焼け残りみたいな
すっきりしない天気だから
しょうがないねえ
と僕らはつぶやく
(森雪拾)
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