UNWIND&KOMOREBI

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UNWIND&KOMOREBIでは 暖かな光と自然の輝きのなかで リラックスした笑顔や暮らしを豊かに照らす「ライフキュレーション」(自作造語)をモットーに 小説やエッセイ 詩を掲載しています (御室文美子)    ※投稿文の著作権は作者です。無断の転用は禁止です。

マガジン

  • 詩ことばの森 森 雪拾(もり ゆきひろ)

    複雑で変化の激しい時代ゆえに 優しさと癒やしの詩の世界を伝えていければと思います

  • 御室文美子のこもれび生活

    小さな光をあつめて あふれるような輝きに満たされるように こもれび生活も ちいさな小さな暮らしの工夫が 人生を満たしていきます

  • つぶやきWell-being

    めまぐるしい日々のなかで 自分らしく 幸せであること 健康で暮らすこと そんな満たされた生活のために ささやかでもできることから提案していきたいと思います

  • 有料小説「無花果の花」 御室文美子

  • 回想旅シリーズ

    回想することは、心と身体に癒しや元気を与えてくれます。 回想旅に出かけてみましょう。

記事一覧

詩ことばの森(233)「ある日 河童が」

ある日 河童が ある日 川辺りの道を歩いていたら 一匹の河童があらわれた 芥川の小説みたいに なにかしゃべるのだろう と期待していたが 河童は僕の顔をチラと見たき…

UNWIND&KOMOREBI
19時間前
13

詩ことばの森(232)「ある予感」

ある予感 この部屋を 今日からは忘れなければならない 誓いにふさわしい青空だ わたしの意志を後ろから 後押ししてくれるようだ 夏の焼け跡に咲いた花の 思い出を描いて …

17

秋の漂い⑥  中秋の名月

今日のお月様は、雲に隠れたり、少し顔をのぞかせたりでした。 中秋の名月は十五夜とも呼ばれています。 中秋の意味は、旧暦の8月15日で、7月から9月の真ん中で「中…

26

詩ことばの森(231)「遠野行」

遠野行 遠野はふしぎなところです 駅前には痩せた河童たちが遊んでいます 僕には彼らが見えますが 河童たちは僕のことなど見えないようです 遠野の道を歩いていたら 色褪…

26

詩ことばの森(230)「石の仏さまも」

石の仏さまも 残暑をさけるように 日陰を歩いていた 草のなかでは虫の声 知らないあいだに秋 古そうな石の仏さまも 今年の夏は日に焼けて 色も黒くなられたようだ どん…

21

秋の漂い⑤ 高崎市内を散策して

暑さが少し和らいだように感じたこの日ですが、気温は30℃越えています。 高崎の市内を、無料自転車(100円コインを入れて鍵を外し、自転車置き場で鍵を閉めれば100円コイン…

32

詩ことばの森(229)「ぼくときみのあいだ」

ぼくときみのあいだ ぼくときみのあいだには 白い川が流れていて 遠くに橋が渡してある   ぼくらはたがいの姿を 顔と顔でたしかめ合いながら 川のほとりを歩いていく 真…

30

秋の漂い④ 高崎駅ナカで見つけた幸せ時間

高崎駅ビルの中。新幹線の改札口に向かう通路の右角にお店はありました。 お店には、駅弁やお土産、お酒、人気の「道の駅田園プラザ」で売られているお土産、 「軽井沢.浅…

33

詩ことばの森(228)「転びつづけて」

転びつづけて 七転八倒の人生 そんなことを口にしたら 七転八起でしょう とある人に忠告されたりする 七回転んでも起き上がる 子どものころに言われてた だれから? 親か…

32

詩ことばの森(227)「だれもいない町」

だれもいない町 だれもいない道 毎日がつづく ただただ過ぎてゆく 大きな木のしたで 空を見上げた日 あれはいつだったろうか だれかがいたのだろうか いまではこの町も …

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10日前
24

秋の漂い③ 白い朝顔

気が付いたら、庭に白い朝顔が咲いていました。 多分、白い色の朝顔は「はじめまして」だと思います。 朝顔の開花のイメージは7月~8月頃の夏の太陽を浴びてと勝手に 思…

UNWIND&KOMOREBI
11日前
35

詩ことばの森(226)「さまよい」

さまよい 駅は 孤独な人びとが歩いていた 構内の灯りのさみしい青色 影ばかりが 通り過ぎていく わたしもまた 同じ群衆となって 歩いていくだろう 重い足取りで 階段を…

UNWIND&KOMOREBI
12日前
24

詩ことばの森(225)「幻の花」

幻の花 白い花かと思った わたしはどこへ行くのか 広い世界は案外に狭く 長い距離も実は短かった なにが変わったというのだろうか 雲のゆくえも  水の流れも わたしは空…

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13日前
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秋の漂い② 黒豚の日に。

今日は朝から、ケーキが食べたかったのですが… ふと「今日は黒豚の日」が目に入ってきました。 黒豚とは、イギリス原産で黒い毛でおおわれ、 日本では、鹿児島の黒豚が有…

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2週間前
28

詩ことばの森(224)「秋の小道」

秋の小道 秋の気配が近づいていた 少年は恋をうち明けねばならないと 少女との道行きで思い詰めながら いつもの林を通り抜けていく 白い塗料の所々には木肌が見えて 古い…

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2週間前
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詩ことばの森(223)「隣家の花」

隣家の花 隣家の生垣が伸びている 今年の猛暑で木々もやけ気味か 苦しげに四方八方に手足を広げ なんだか気の毒だ ハイビスカスが悲しんで うなだれながら生垣をみつめて…

UNWIND&KOMOREBI
2週間前
35
詩ことばの森(233)「ある日   河童が」

詩ことばの森(233)「ある日 河童が」

ある日 河童が

ある日 川辺りの道を歩いていたら
一匹の河童があらわれた
芥川の小説みたいに
なにかしゃべるのだろう
と期待していたが
河童は僕の顔をチラと見たきり
川に飛び込んでしまった

しばらくすると
別の河童があらわれた
こんどこそ何かしゃべるにちがいない
と思っていたが
河童は僕を見ることもせず
やはり川に飛び込んだ

河童も人生も
思うようにいかないものだ
とつぶやき残して

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詩ことばの森(232)「ある予感」

詩ことばの森(232)「ある予感」

ある予感

この部屋を
今日からは忘れなければならない
誓いにふさわしい青空だ
わたしの意志を後ろから
後押ししてくれるようだ

夏の焼け跡に咲いた花の
思い出を描いて
わたしの部屋に飾った日
あなたは椅子に座りながら
ノートにことばを書きつづけていた

それらのことばが
あの日のわたしとあなたに
なにを意味していたのか
なぜ あの時
そのことを知ろうとしなかったのか
問わなかった あるいは
問う

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秋の漂い⑥  中秋の名月

秋の漂い⑥  中秋の名月

今日のお月様は、雲に隠れたり、少し顔をのぞかせたりでした。

中秋の名月は十五夜とも呼ばれています。
中秋の意味は、旧暦の8月15日で、7月から9月の真ん中で「中秋」
と言われます。
「月の中でウサギがお餅をついている姿」と言われましたが、見ることが出来ませんでした。

十五夜でのお供えには、以下の通りだそうです。
1お団子(米の豊作への収穫と感謝)
2里芋(子孫繁栄)
3旬の野菜や果物(作物の収

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詩ことばの森(231)「遠野行」

詩ことばの森(231)「遠野行」

遠野行

遠野はふしぎなところです
駅前には痩せた河童たちが遊んでいます
僕には彼らが見えますが
河童たちは僕のことなど見えないようです

遠野の道を歩いていたら
色褪せた着物姿のお地蔵様たちが並んでいます
新しい着物を持ってくる人は
どこに行ってしまったのでしょう

古い茅葺の家にはだれもいません
庭からは畑が見えましたけど
畑の向こうからは山が覗いていました
僕は大きな声で叫びたくなりました

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詩ことばの森(230)「石の仏さまも」

詩ことばの森(230)「石の仏さまも」

石の仏さまも

残暑をさけるように
日陰を歩いていた

草のなかでは虫の声
知らないあいだに秋

古そうな石の仏さまも
今年の夏は日に焼けて
色も黒くなられたようだ

どんなに苦労しても
どんなに疲労しても
季節は過ぎていくものだよ
そういいながら微笑んでいたっけ

(森雪拾)

秋の漂い⑤ 高崎市内を散策して

秋の漂い⑤ 高崎市内を散策して

暑さが少し和らいだように感じたこの日ですが、気温は30℃越えています。
高崎の市内を、無料自転車(100円コインを入れて鍵を外し、自転車置き場で鍵を閉めれば100円コインが戻る方式)ぐるりんバスを利用し歩きました。

駅から10分程歩いた市役所の近くには、総合病院や音楽センター、家庭裁判所、シティーギャラリー等が集まっています。

シティーギャラリーでは「メルヘンと遊びの世界展」が開催されていまし

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詩ことばの森(229)「ぼくときみのあいだ」

詩ことばの森(229)「ぼくときみのあいだ」

ぼくときみのあいだ

ぼくときみのあいだには
白い川が流れていて
遠くに橋が渡してある
 
ぼくらはたがいの姿を
顔と顔でたしかめ合いながら
川のほとりを歩いていく

真夏の川べりに茂った
草木のすきまから
きみの青い服が見えかくれして

秋が深まるたびに
水辺にうつるきみの姿は
まるで青い空のようにきれいで

ぼくはただひたすらに
きみの姿を追いかけていって
それでも橋の袂にはたどりつけない

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秋の漂い④  高崎駅ナカで見つけた幸せ時間

秋の漂い④ 高崎駅ナカで見つけた幸せ時間

高崎駅ビルの中。新幹線の改札口に向かう通路の右角にお店はありました。

お店には、駅弁やお土産、お酒、人気の「道の駅田園プラザ」で売られているお土産、
「軽井沢.浅野屋」のパン、「アトリエフロマージュ軽井沢」等のお土産が販売されています。
その場所に伺わなくても、美味しいお土産が手に入るのは嬉しいことです。

この場所には、嬉しいことにイートインスペースがあります。
田園プラザ・KAWABAのヨー

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詩ことばの森(228)「転びつづけて」

詩ことばの森(228)「転びつづけて」

転びつづけて

七転八倒の人生
そんなことを口にしたら
七転八起でしょう
とある人に忠告されたりする

七回転んでも起き上がる
子どものころに言われてた
だれから?
親から 学校の先生から

大人になっても
転びつづけてきたから
七転八倒の人生だったけど
ぼくは満足してたりする

(森雪拾)

詩ことばの森(227)「だれもいない町」

詩ことばの森(227)「だれもいない町」

だれもいない町

だれもいない道
毎日がつづく
ただただ過ぎてゆく

大きな木のしたで
空を見上げた日
あれはいつだったろうか
だれかがいたのだろうか

いまではこの町も
ずいぶんと変わってしまった
昔の友達も去っていった
だれもいない町

背の高い大きな木は
ビルの影になって
少し窮屈そうだ

(森雪拾)

秋の漂い③ 白い朝顔

秋の漂い③ 白い朝顔

気が付いたら、庭に白い朝顔が咲いていました。
多分、白い色の朝顔は「はじめまして」だと思います。
朝顔の開花のイメージは7月~8月頃の夏の太陽を浴びてと勝手に
思っていましたので、9月の朝顔は「遅咲き?」と感じてしまいましたが、
調べると開花の時期中でした。

朝顔には「西洋朝顔」と「日本朝顔」「変化朝顔」があるようです。
西洋朝顔は、9~10月頃に開花し葉はハート形で、発芽後の双葉に深い切れ込み

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詩ことばの森(226)「さまよい」

詩ことばの森(226)「さまよい」

さまよい

駅は
孤独な人びとが歩いていた

構内の灯りのさみしい青色
影ばかりが
通り過ぎていく

わたしもまた
同じ群衆となって
歩いていくだろう

重い足取りで
階段を昇り降りして
どこへいくのだろう
どこへ行けばいいのだろう

(森雪拾)

詩ことばの森(225)「幻の花」

詩ことばの森(225)「幻の花」

幻の花

白い花かと思った
わたしはどこへ行くのか
広い世界は案外に狭く
長い距離も実は短かった

なにが変わったというのだろうか
雲のゆくえも 
水の流れも
わたしは空を仰いでいるばかり

幻のように敷きつめられた
高原に咲いた花々の
わずか一輪でさえも
永遠につかめぬというのに

(森雪拾)

秋の漂い② 黒豚の日に。

秋の漂い② 黒豚の日に。

今日は朝から、ケーキが食べたかったのですが…
ふと「今日は黒豚の日」が目に入ってきました。

黒豚とは、イギリス原産で黒い毛でおおわれ、
日本では、鹿児島の黒豚が有名で高級豚だそうです。

昨日は、話を傾聴し「疲労」を感じていたため
ケーキをあきらめて、疲労回復のための「豚肉」を食べることにしました。

メニューにあったのは、イベリコ豚でした。
イベリコ豚は、スペインとポルトガルのイベリア半島に見

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詩ことばの森(224)「秋の小道」

詩ことばの森(224)「秋の小道」

秋の小道

秋の気配が近づいていた
少年は恋をうち明けねばならないと
少女との道行きで思い詰めながら
いつもの林を通り抜けていく

白い塗料の所々には木肌が見えて
古い建物は想像かきたてるに十分で
少年には かつての詩人のロマンさえ
そこに変わらずに残っていると信じていた

けれども 白樺の木々の向こうに浮かぶ湖は
なぜか深い沈黙を漂わせていて
少年の空想にはそぐわない何かを感じさせていた

少女

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詩ことばの森(223)「隣家の花」

詩ことばの森(223)「隣家の花」

隣家の花

隣家の生垣が伸びている
今年の猛暑で木々もやけ気味か
苦しげに四方八方に手足を広げ
なんだか気の毒だ

ハイビスカスが悲しんで
うなだれながら生垣をみつめていた

かつてこの家のおばあさんが
好きだった夏の花も
今年はなんだか元気がなさそうだ

(森雪拾)