【読書メモ】批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く (ちくま新書)
著者:北村紗衣
出版社 : 筑摩書房
発売日 : 2021/9/9
◆いいタイトルで中身が決まる
・タイトルが決まると中身が決まることがある。
・たとえば作品を見て疑問に思ったことがあり、それを解き明かしたい場合はとりあえず具体的な問いをタイトルにしてみる。
・「切り口をひとつにする」に密接に関係しており、タイトルに関連することだけ書こうという無意識の拘束が働いて、結果的に出てきたものがけっこう一貫性ある内容になることがあるのです。タイトルは自分を縛るために作るものです。
・この本からの引用
新美南吉の『ごん狐』にはうなぎの描写がたくさんありますが、読んでうなぎが美味しそうだと思ったのであれば、「なぜ、うなぎはこんなに美味そうなのか──美食文学としての『ごん狐』」とかいうタイトルをつければ良いのです。
「『ごん狐』論」よりは「なぜ、うなぎはこんなに美味そうなのか──美食文学としての『ごん狐』」にしたほうがまだSNSでバズりやすいでしょう。
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