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【読書メモ】魯山人 美食の名言 2

魯山人 美食の名言 (平凡社新書853) 著書:山田 和 出版社:平凡社 発売日:2017/9/15 「食器は料理の着物である。(中略)衣裳が婦人の生命でありますならば、食器はお料理の生命であると言えましょう」 (『独歩──魯山人芸術論集』)魯山人の最もよく知られた言葉であると同時に、魯山人の芸術活動の淵源を語っている言葉でもある。 魯山人は、作陶、漆芸において「食器一辺倒の人」だった。もちろん彼は食器だけでなく花器や盆、テーブルも作った。画を描き、款印を刻り、屏風や扁

    • 【読書メモ】魯山人 美食の名言 1

      魯山人 美食の名言 (平凡社新書853) 著書:山田 和 出版社:平凡社 発売日:2017/9/15 魯山人の人生観魯山人は、明治16(1883)年3月、京都の上賀茂神社百五十余の社家の一つ、北大路家の次男に生まれた。魯山人というしかつめらしい名前は、のちに自分がつけた号である。 母の不義の子だったためにすぐ里子に出され、先々の養家で激しい虐待を受けた。そんな姿を見かねた近所の木版師・福田武造、フサ夫婦(竹屋町油小路東入ル)に引き取られて福田房次郎(ふくだ ふさじろう)

      • 【読書メモ】教養として学んでおきたい聖書

        教養として学んでおきたい聖書 (マイナビ新書) 著者:中村圭志 聖書とは何か旧約と新約 ・聖書は、旧約(旧約聖書)と新約(新約聖書)の2つの本合本です。 Old Testament、New Testamentと言います。Testament(テスタメント)とは「契約」のことです。 ・新旧の境目は、キリスト教の開祖です。イエス・キリスト出現以前「旧い契約」を旧約、出現以後の「新しい契約」を新約と呼びます。 ・旧約、新約どちらもそれぞれ細かい文書群の寄せ集めです。 たとえ

        • 【読書メモ】「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない

          「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない (ディスカヴァー携書) 著者:三宅香帆 出版社 ‏ : ‎ ディスカヴァー・トゥエンティワン (2024/7/31) 発売日 ‏ : ‎ 2024/7/31 【まとめ】 「好き」の言語化には、「自分だけの言葉(感情)」が重要。 他人の言葉と距離を置き、自分の言葉をつくる。 自分だけの言葉(感情)をつくるには、 ◯「好き」を細分化する ◯他人の言葉に支配されない この本は、書評家である著者

          【読書メモ】書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力

          書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力 著者:いしかわゆき 出版社 ‏ : ‎ クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 発売日 ‏ : ‎ 2021/8/31 【まとめ】 書くことのハードルがぐっと下がった。 書くことって意外と適当でいい、結局は書いたもん勝ち。 ・まとまってなくても終わっていい。 ・結論なんてなくていい。 ・人と違う意見を持ってもいい。 ・ヘタクソでもいい。 書くことのハードルを下げる・この本は、「どう書くか」の前の「書きたい気持ち」を

          【読書メモ】書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力

          【読書メモ】「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ

          「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ (中公新書) 著者:鈴木正彦、末光隆志 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 発売日 ‏ : ‎ 2023/7/25 【まとめ】 ・結論、生物は利己的である。 ・自分たちが見ている「利他的行動」も、遺伝子にとっては増殖するための「利己的行動」と捉えることができる。 生物は利己的か、利他的か・利他的行動の方が、利己的行動より毛集団としてのメリットが大きいと言われる。 災害が起きたとき、人々が利己的に我先に逃げ出すのではなく、利

          【読書メモ】「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ

          【読書メモ】悪口ってなんだろう

          悪口ってなんだろう 著者:和泉悠 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 発売日 ‏ : ‎ 2023/8/7 【まとめ】 ◆悪口とは、「誰かと比較して人を劣った存在だと言うこと」。 ・悪口には必ず比較がともない、自分が上で標的が下というメッセージが含まれている。 ・悪口が悪い理由は、序列を作り出し、相手を劣った存在として扱う一つの手段だから。 ・悪口や攻撃的な言葉を、哲学や言語学の観点から紐解く。 悪口はなぜ悪いのか人を傷つけるから悪いのか ・「人を傷つけるから悪い」という

          【読書メモ】悪口ってなんだろう

          【読書メモ】問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する

          問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する 著者:安藤昭子 出版社 ‏ : ‎ ディスカヴァー・トゥエンティワン 発売日 ‏ : ‎ 2024/9/20 【まとめ】 ◆問はいつ生まれるのか ・驚きから問いは始まる。 ・今、目の前にあるそのことにいかに驚くかが重要。 ◆問い体質はどうやったら作れるのか ・問いから問いの連鎖が生まれ、問い体質の土壌ができあがる。 ・「少しだけ知っている」が「もう少し知りたい」につながる。 ・知らないものには興味が向かないし、十分に知っているこ

          【読書メモ】問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する

          【読書メモ】体験格差

          体験格差 (講談社現代新書) 著者:今井悠介 出版社:講談社 発売日:2024/4/18 【まとめ】 子どもの「体験」の機会は、得られなくても仕方がない「贅沢品」だと、多くの人は感じているのかもしれない。 「食事」や「学習」の格差や貧困に比べ、「体験格差」は後回しにされがち。 経済的な理由から、子供の「体験」の機会を断念するケースも多い。 子どもの「体験」は「贅沢品」ではなく、「必需品」であると捉え直す必要がある。 本書は、著者が代表理事を務める公益法人チャンス・フ

          【読書メモ】体験格差

          【読書メモ】スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本

          スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本 著者:高津和彦 出版社 ‏ : ‎ フォレスト出版 発売日 ‏ : ‎ 2019/9/20 【まとめ】 フィラーが出る主な原因は、 ・緊張や不安など「心」が不安定な状態 ・考えがまとまっていないなど「思考」が不安定な状態 のどちらか。またはその両方。 対策としては、 ・話の1センテンスを短くする。 ・借り物の言葉ではなく、自分の言葉で話す。 ・伝えることを明確にする。 【フィラーが出る理由】 ・「あー」「えー」は、学術論文などで

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          【読書メモ】言葉にする習慣 思いがまとまる・伝わる「言語化力」の身につけ方

          言葉にする習慣 思いがまとまる・伝わる「言語化力」の身につけ方 著者:さわらぎ 寛子 出版社:明日香出版社 発売日:2024/6/12 まとめ語彙力がないから言葉にできないのではなく、ちゃんと見ていないから言葉にできないし、考えてないから言葉にできない。 「なんかいい」という感情に対して、何が良かったか、どこがよかったかを考えてないから言葉にできない。 自分の意見を言葉にして伝えるには、 ①よく観察する ②問いを立てる ③整理する ・「どう伝えるか」の前に、「自分の思い

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          【読書メモ】知識を操る超読書術

          知識を操る超読書術 著者:メンタリストDaiGo 出版社 ‏ : ‎ かんき出版 発売日 ‏ : ‎ 2019/11/20 まとめ①本を読み始める前に、この本から得たい情報を明確にする。 ②自分の言葉で要約し、構造化して理解する。 ③本の内容から、自分なりの答えを作る。 理解したこと考えたことを他人に説明する。 読む前◆予測読み(プレディクティング:Predicting) 本を読み始める前に、その本にどのようなことが書いてあるのか予測する。 ・本から得た知識をアウトプ

          【読書メモ】知識を操る超読書術

          【読書メモ】なぜ働いていると本が読めなくなるのか

          なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) 著者:三宅香帆 出版社 ‏ : ‎ 集英社 発売日 ‏ : ‎ 2024/4/17 まとめ現代では、素早く必要な情報を得て、不必要な情報はノイズとして除外し、自分の行動を変えることが求められている。 その結果、必要のない情報の多い読書は遠ざけられるようになった。 自分と関係のないノイズを受け入れられるだけの余裕も持つため、全身全霊で働くことをやめよう。 ・1980年代以前、長時間労働ながらも本や雑誌が読めていたのは

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          【読書メモ】さおだけ屋はなぜ潰れないのか?~身近な疑問からはじめる会計学~

          さおだけ屋はなぜ潰れないのか?~身近な疑問からはじめる会計学~ (光文社新書) 著者:山田 真哉 出版社 ‏ : ‎ 光文社 発売日 ‏ : ‎ 2005/2/20 ・さおだけ屋という商売はそもそも存在せず、お得意様に他の商品を配達するついでにさおだけ屋を営業する金物屋があるらしい。 ・結論として、さおだけ屋は副業だった。 ・利益を増やすには、売り上げを増やす、費用を減らすの2択しかない。 ・手っ取り早く利益を増やすには、費用を減らすのご懸命。 ・ケチは否定的な目

          【読書メモ】さおだけ屋はなぜ潰れないのか?~身近な疑問からはじめる会計学~

          【読書メモ】知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

          知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~ (光文社新書) 著者:西林 克彦 出版社 ‏ : ‎ 光文社 発売日 ‏ : ‎ 2021/10/19 ・知識は、ほとんどが「知ってるつもり」。 ・「知ってるつもり」になる理由は、日常の行動が問題解決の連続であり、その解決のために知識が使われるから。 ・問題解決に使える知識は、解決の道具として使えればいいのであって、特段問題を生じることがなければ、スムーズに問題を解決するため、深く考えたり、問い直されるこ

          【読書メモ】知ってるつもり~「問題発見力」を高める「知識システム」の作り方~

          【読書メモ】批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く

          批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く (ちくま新書) 著者:北村紗衣 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 発売日 ‏ : ‎ 2021/9/9 まとめいいタイトルで中身が決まる ・タイトルが決まると中身が決まることがある。 ・たとえば作品を見て疑問に思ったことがあり、それを解き明かしたい場合はとりあえず具体的な問いをタイトルにしてみる。 ・「切り口をひとつにする」に密接に関係しており、タイトルに関連することだけ書こうという無意識の拘束が働いて、結果的に出て

          【読書メモ】批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く