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ペーパードライバーのための運転の教科書【第三章】運転姿勢と運転装置の取り扱い
ここからいよいよ本格的な内容になってきます。いざ運転の練習となるとすぐに車を走らせたくなってしまいますよね。でも、まずは運転姿勢や運転装置の取り扱いをマスターすることがペーパードライバーを克服する最初の一歩になります。
私も相当な面倒くさがり屋で、新しく家電製品を買った時は取扱説明書を一切読まずにいきなりコンセントを挿して使い方はやりながら覚えようとするタイプです。恥ずかしながら、買ったその日にいきなり壊してしまうことも。
特にペーパードライバー歴が長いと基本的なことも完全に忘れてしまっていますのでゼロからのスタートになります。私のスクールのお客様でも右足でアクセルペダル、左足でブレーキペダルを操作してしまう方が結構います。
どうしてもこういう細かい部分はつい飛ばしたくなると思いますが、自分が覚えている記憶に間違いはないか確認していきましょう。
1.チェンジレバーの役割
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“Rって何だっけ?カードゲームのUNOを思い出して”
P(パーキングレンジ)は、車を停める時やエンジンをかけたり止めたりする時に使います。Pにするとブレーキペダルを離してもアクセルペダルを踏んでも車は動かず、さらに軽くブレーキもかかる特徴があります。
また、エンジンをかける時もPを使いますが、P以外のR(リバースレンジ)やD(ドライブレンジ)ではエンジンがかからないようになっています。R(リバースレンジ)は、バックする時に使います。
Rにしてブレーキペダルを離すとゆっくりと動き出す特徴があり、そのためPからRにチェンジレバーを変える時はブレーキペダルを踏みながら操作しないとチェンジレバーが動かないような仕組みになっています。
また、車種によってはチェンジレバーの横にチェンジレバーボタンというボタンが付いている車もあり、そのボタンも押さないとチェンジレバーが動かない車もあります。
N(ニュートラルレンジ)はPとよく似ていますが、ブレーキペダルを離してもアクセルペダルを踏んでも動かない特徴があります。Pとの違いとしてPはブレーキが軽くかかるのに対して、Nはブレーキがかからない特徴があります。
特に坂になっている場所でNにしてしまうと車が動いてしまう危険がありますので、車を停めたい時はPを使うようにしましょう。Nは基本的には使う場面はなくて車が故障してレッカーする時などに使う場合があります。D(ドライブレンジ)は、前進する時に使います。
Dにするとブレーキペダルを離すと前にゆっくりと動き出します。もっと速度を上げたい時はアクセルペダルを踏み込んでいくと加速していきます。L(ローレンジ)は長い下り坂で使います。走行中にアクセルペダルをゆるめると速度が落ちやすい特徴(これをエンジンブレーキと言います)があります。
山道などの長い下り坂で使うとスピードが抑えられて楽に走れるようになります。車種によってはL以外に2やS、Bと表記されている車もありますが、役割は同じで基本的にはチェンジレバーをDの位置から下にさげていく程エンジンブレーキが強くなってアクセルペダルをゆるめると速度が落ちやすい特徴があります。
このチェンジレバーはメーカーによって操作の仕方がかなり違ってくるのが厄介な所です。基本的な役割はもちろん同じですが、時代とともに斬新なデザインになりつつあります。一周回ってまたシンプルなデザインに戻って欲しいですね。
2.駐車ブレーキ
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“ビックリマークの警告灯はどんな意味?”
駐車ブレーキは車を停める時に車が動き出さないようにする役割があります。駐車ブレーキには主に手でかけるハンドルブレーキのタイプと左足でペダルを踏んでかけるパーキングブレーキのタイプがあります。
ハンドブレーキをかける時はレバーの先に付いているボタンを押さないでそのまま引き上げます。カチカチと音がたくさん鳴るのが特徴です。反対にハンドブレーキを解除する時はレバーを少し上に引っ張ってレバーの先に付いているボタンを押して下に降ろします。
パーキングブレーキはブレーキをかけるのも解除するのも左足で踏むという同じ操作になります。踏んだ時にカチカチカチと音がたくさん鳴る時はブレーキをかけている状態で、カチと1度だけ鳴る時はブレーキが解除された状態になります。また、駐車ブレーキにはブレーキの戻し忘れのための警告灯があります。
スピードメーターの近くに光っている赤色のビックリマーク(!)が駐車ブレーキの戻し忘れの警告灯ですが、特に車を発進させる時に駐車ブレーキを戻し忘れやすいので注意しましょう。
3.ウィンカー、ベッドライト、ワイパー
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“雨も降っていないのにワイパーが動いている車の謎”
ウィンカーを付けるスイッチは国産車の場合ハンドルの右側のレバーになります。レバーを下にさげると右のウィンカー、上に上げると左のウィンカーが出ます。右のレバーの先端を回すとヘッドライトが点灯します。ヘッドライトはOFF・車幅灯(ヘッドライトが弱く点灯)・前照灯(ヘッドライトが強く点灯)とあります。最近はAUTO(オート)という暗くなるとヘッドライトが自動で点灯する機能が付いている車も増えています。
また、前照灯には上向き(ハイビーム)と下向き(ロービーム)と照射範囲を近く遠くに切り替えられるようになっています。前照灯を付けた状態で右のレバーを奥に倒すと上向きに、手前に引くと下向きに戻ります。上向きは周りの車や歩行者にとってはかなりまぶしいので、市街地では下向きを使うようにしましょう。
他にハザードランプという合図があり、運転席の近くに△のマークが付いたボタンがあります。このボタンを押すと全方向のウィンカーが点灯しますが、道路の左端に停まりたい時などに使用します。
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雨の日に使うワイパーを動かすスイッチは国産車の場合ハンドルの左側のレバーになります。MIST(ミスト)・OFF・INT(インターバル)・LO(ロー)・HI(ハイ)とあります。OFFから下にさげていく程、ワイパーのふき取る回数が増えるのが特徴でHIが一番速く動きます。OFFからレバーを上に上げるとMISTになりますが、このMISTというのは霧という意味で、ワイパーが1回だけ動くようになっていてにわか雨など少し雨が降っている時に使うと便利です。
また、ワイパーにはウィンドウウォッシャーというフロントガラスをキレイにしてくれる機能も付いていて、左側のワイパーのレバーを手前に引くとウィンドウウォッシャー液が出てフロントガラスがキレイになります。このウィンカーとワイパーのスイッチは面倒なことに外車だと左右逆になります。たまに外車に乗ってウィンカーを出そうとして間違えてワイパーを動かしてしまうのはあるあるです。
4.運転姿勢とバックミラーの調節
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“自分のベストポジションを見つけよう”
まずは座席の前後を調節します。座席の真下に調節できるレバーがあり、そのレバーを上に引き上げると座席の前後が調節できるようになります。
座席の前後を合わせる目安は足元のブレーキペダル(ペダルは右側アクセル左側ブレーキ)を右足で踏み込んだ時にひざが軽く曲がる程度です。ブレーキペダルを踏んだ時に足が伸び切ってしまうのはNGです。
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次に背もたれを調整します。運転席の右側の下にあるレバー引き上げると背もたれが調節できるようになります。背もたれを合わせる目安はハンドルを両手で持った時にひじが軽く曲がる程度です。
ハンドルを持った時に腕が伸び切ってしまうのはNGです。座席の調節が終わったら次はバックミラーの調節です。ルームミラーは後ろの窓ガラスが全体的に見える程度に合わせます。
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ドアミラーを調節するスイッチはハンドルの右側あるいは窓ガラスを開けるスイッチの近くにあることが多いです。LとRのスイッチがどちらのドアミラーを動かすかという選択で、矢印はドアミラーの角度が変えられるようになっています。ドアミラーの合わせ方はドアミラーの内側に少し車体が映るようにしてドアミラーの下半分くらいに地面が収まるように合わせるのがポイントです。
ちなみにドアミラーはエンジンがかかっていないと動かないようになっていますので、エンジンをかけた後に合わせましょう。運転し始めの頃は運転姿勢がいまいちしっくりこないと思いますが、毎日運転するようになると自分に合った運転姿勢が分かってきます。
5.エンジンのかけ方と発進停止
“動かない時はだいたい駐車ブレーキの戻し忘れ”
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エンジンをかける時はブレーキペダルを踏みながらかけます。最近の車はブレーキペダルを踏んでいないとエンジンがかからない車が多いです。エンジンをかけるスイッチはキーを回してかけるタイプとボタンを押してかけるタイプとあります。それから、チェンジレバーがP(パーキングレンジ)になっていないとエンジンがかからないようになっていますので、エンジンがかからない時はチェンジレバーがPになっているか、ブレーキペダルをちゃんと踏み込めているかを確認してください。発進する時はブレーキペダルを踏みながらチェンジレバーをPからDに変えてください。PからDに変える時にチェンジレバーが動かない時はブレーキペダルがちゃんと踏めていないか、チェンジレバーについているチェンジレバーボタンを押し忘れていないかを確認しましょう。
それから、駐車ブレーキを解除してブレーキペダルをゆるめていくとゆっくりと動き出します。停める時は駐車ブレーキをかけて、チェンジレバーをDからPに変えてエンジンを止めます。ちなみに駐車ブレーキとチェンジレバーどちらを先に動かすのかという質問をよく受けますが、答えはどちらから動かして大丈夫です。自動車学校の教本にはその順番まで記載されていますが、特に順番が違っても問題ないです。
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