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ペーパードライバーのための運転の教科書【第六章】車庫入れの方法
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普段、車を運転している方でも車庫入れだけは苦手としている方も多いのではないでしょうか。自動車学校でも車庫入れはカリキュラムの中に入っていないため、どうしても免許取得後に自分で練習をしなければならなくなり、そのまま車庫入れが苦手になってしまいがちだと思います。
当スクールのレッスンを受けて頂いたお客様にも車庫入れに自信がないから気軽に出かけられないと嘆いている方も多いです。それでは、車庫入れについてじっくりと見ていきましょう。一部、YouTube動画のリンクも貼り付けてありますので、参考にしてください。
1.車庫入れが難しい理由
“後退の動きを理解することが車庫入れ上達のコツ”
では、なぜ車庫入れは難しいのでしょうか。その理由としては車が前進する時と後退する時で車の動き方が全く違うからです。例えば、前進の動きを図で見てみましょう。
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車というのはハンドルを回すと前輪の向きが変わる仕組みになっています。前進は前輪が進む方向に後輪が引っ張られるような動きをするのが特徴です。したがって、前輪と後輪の進む方向がほぼ同じになりますので直感で操作がしやすいと言えます。それでは、今度は後退の動きを見てみましょう。
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後退の場合は前輪が後輪を押し出すように動くのが特徴です。特に前輪の進む方向と後輪の進む方向の差が大きいため直感で操作するのが分かりにくいと言えます。また、後退は後ろを振り向きながらハンドル操作しなければならないというのも後退が難しく感じる原因になります。
車庫入れが難しいのは後退の動きが分かりにくいからというのは分かって頂けたと思いますが、後退の動きをしっかりと理解することが車庫入れの上達に欠かせないポイントとなります。
2.後退する時のハンドル操作
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“後退のハンドル操作は車体の後ろを意識するのがポイント”
後退する時にどっちにハンドルを回せば良いか分からなくなってしまうことがよくあると思います。後退する時のハンドル操作をつかむコツは、車体の後ろの部分を意識することです。
図のようにハンドルを右に回して後退すると車体の後ろの部分も右側に近づいていきます。すなわち、ハンドルの回す方向と車体の後ろの部分の進む方向が同じになるので、ハンドル操作に迷った時は車体の後ろをどっちに進ませたいかを考えると迷いにくくなります。
次に後退操作でよくあるのが、ハンドルの向きが途中で分からなくなってハンドルをまっすぐの状態に戻せなくなることです。ハンドルがどっちに回っているかをつかむテクニックとしては少し車を動かしてみることです。
車が少しでも曲がっていくようであれば、ハンドルはまっすぐではありません。ハンドルがどっちに回っているかを判断する時も車体の後ろの部分がどっちに進んでいるかで判断すると分りやすいです。
3.後退の動き方の特徴
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“どこがぶつかるのか分かると怖くない”
次に後退は円を描くように動くのが特徴で、その時に後輪が一番円の内側を通るのも特徴になります。例えば、図のようにハンドルを右に回してバックすると右後ろのタイヤが円の中心に一番近い所を通ります。反対にハンドルを左に回してバックすると左後ろのタイヤが円の中心に一番近い所を通ります。
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このように後退は後輪を意識して操作することがとても大切です。特に車と車の間に車庫入れする場合は右後ろや左後ろが最初にぶつかりますので、その部分をドアミラーや目視でよく確認しながら後退するのがポイントです。
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次にハンドルを回して後退すると前輪が横方向に膨らむ特徴があり、これを「外輪差」と言います。普通車に関してはハンドルをいっぱいに回すと約1mの外輪差になります。外輪差は進んでいく方向とは反対側に前輪が膨らむので気づきにくいのが特徴です。
特に前向きに駐車した場所から後退で出していく時は、いきなりハンドル回してしまうと外輪差で横の車にぶつかってしまうので最初はまっすぐ後退してからハンドルを回すようにしましょう。後退の動きの特徴をいくつか紹介しましたが、この特徴をよく理解することが車庫入れの上達に繋がります。
4.車庫入れの手順
“誰でも簡単にできる車庫入れ術”
車庫入れは慣れると感覚でできるようになりますが、慣れないうちは感覚だけではなかなか上手くいきません。ここでは、車庫入れする時の目安になるようなコツを紹介していきます。この手順を繰り返し練習していくと段々と感覚だけでできるようになりますので、地道に繰り返し練習してみてください。それでは車庫入れの手順について説明していきます。
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まずは駐車したい場所の真横に車を移動させます。そして、運転席の横に駐車したい場所に来た位置を目安に入れやすいように車体を斜めに傾けていきます。
この時のハンドルの回す量は左にハンドルを半回転くらい回すのが目安です。次に前に出す距離の目安は、右のドアミラーに隣の車が映り込むくらい又は駐車する場所が全体的に映り込むくらいになります。
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ここからバックで車庫入れをしますが、ここでのポイントはどこを狙ってバックさせるかということです。狙う場所は車体の右後ろの部分を隣の車又は右側の線にできる限り近づけるのがコツになります。
隣の車や右側の線に近づけると反対側に余裕ができる状態になりますので、両側に車が停まっている状態でもぶつけることなく安全に駐車することができます。逆に隣の車や右側の線から離れてしまうと、反対側の車にぶつかりますので途中で止まらなければなりません。
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次にハンドルを右に回してバックし始めたら、車体の右後ろと隣の車や右側の線との距離をよく観察して車がどういう軌跡で動いていくかを見極めるのがコツです。
この時、隣の車や右側の線から遠ざかっていく場合はさらにハンドルを右に回して、逆に近づき過ぎて右側の線を踏みそうな場合又は隣の車にぶつかりそうな場合はハンドルを左に少し戻して微調整していきます。この時は右側だけではなくて、途中で左後ろも確認しましょう。
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また、もう一つのテクニックとして車の後ろ部分が駐車スペースに入り始めるとハンドルを全部回しても隣の車にはぶつからない動きをするのも特徴です。なぜぶつからないのか不思議に感じると思いますが、前に話した通り車が後退する時は後輪を軸にとなって車体が回転するのがその理由です。
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慣れてくるとそのままバックだけで調節しながら車庫入れができるのですが、最初はバックだけで車庫入れするのは難しいので、途中で一度前に出して車体を整えるのがおすすめです。
前に出す時は駐車したい場所と車体が平行になるように移動させるのがポイントで、ある程度前に出すと左右のドアミラーに駐車スペースの両側の線が映るのでその線を目安に平行にしていきます。
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最後にバックして駐車スペースに入れていきますが、バックする前に左右のドアミラーを比較してどっちに寄っているか確認してください。図の状況だと左側にもう少し寄せたい状況ですが、その場合は最初に寄せたい方向(左)にハンドルを回してバックしていきます。
バックしていくと車体が斜めになっていきますが、ある程度バックしたら反対(右)にハンドルを回していくと車体は駐車スペースに対してまっすぐに平行になっていきます。ここでのポイントはハンドルの回す量で、たくさん回し過ぎてしまうと途中でハンドルの向きを見失いやすいので少ない量で軽く回すのでコツです。
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