まずわたしから、”ありがとう”
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最近は私の方がパートナーより早起きで、3杯分のコーヒーをドリップするのが習慣になっている。
彼はだいたい仕事前に2杯飲むのが日課。
だから3杯分のうち2杯分は彼のぶんという計算。
私は飲みすぎると胃もたれするので、できるだけ1杯に留めるようにしている(2杯目飲んじゃうときもあるけど)。
今日、ふと昼前にシンクをみると、ドリッパーやカップが洗ってあった。
別に、すぐに洗うという決まりがあるわけでもないし、
作ったほうじゃない人が洗うっていうルールもないし、
私が食器を洗うこともよくある。
彼がちょうど近くにいたので、
「カップとか洗ってくれてありがとう」
と伝えた。
「いやいや〜」とか言いながら(アメリカ人のくせに、謙遜するふりはする)、
ちょっと嬉しそうだった。
以前は、朝からお皿を洗うなんてほとんどやらなかったのに、
小さなことでもなんでもいいから常に「ありがとう」と伝えると、
不思議とすすんで家事をやってくれるようになった。
ほんとに不思議。
私が豆を挽くところからコーヒーを作るところまでやったから、
彼がお皿を洗ったことでトントンっちゃぁトントン。
豆も洗剤もスポンジも私が買ったから、むしろ私のほうがやっている、という考え方もしようと思えばできる。
コーヒーを作ったことに対して彼が”Thank you”って言ったかは、正直覚えていない。
でも、食器を洗ったことが”Good thing”であることには変わらない。
損得勘定を封じ込めて、その一点に的を絞って「ありがとう」と言う。
かつては、私がどれくらいやって、彼がどれくらい負担したのか、
そういう計算ばかりしていた。
結果的には、私ばっかりやっているような気分になっていた。
いや、”私のほうがやった”という証拠集めだけをしていただけかも。
そういう計算ばっかりの損得勘定が全部なくなったわけではないけれど、
「ありがとう」を100倍(意識としては)言うようになったら、
お願いしなくてもスイスイ動いてくれるようになった気がする。
私が気にしなくなっただけなのか、
彼が本当に動いてくれているのかは正直分からない。
それでもいい、
私が頭の中の計算式を忘れている時間が増えたから。
写真について
今朝、雨が降っていたのでその暗い感じを敢えてそのまま残しました。
RICOH GR3で、ISO100/F2.8/絞り優先で撮影。
この機種はカンタンに携帯に転送できるのが魅力的。
iPhone8にすぐ転送して、iPhoneのLighroomで編集し、PCで書き出しして、PCで文章を書き、こうやって公開できる。
Lighroomでは、軽くフィルターをかけて、シャドウを少し持ち上げ、明瞭度を上げました。できるだけ、冷たい感じと、キッチンの生活感を表現したいなと思って。
最近はこういう連携がかんたんなのがほんとうにありがたい。クラウドサービスさまさまです。
PCにもカンタンに転送できるとなお良いなぁ。