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un-T design! Blog

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ブランディング、デザインコンサルティングを行うアンティー・デザインのメンバーが、今気になるデザインや美しさ、気づきなどを綴るブログです。 http://www.un-tdesig…
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記事一覧

パーパスよりもビジョンです。オンラインセミナー【事例編1】ヴィンテージ ブランディング 70年代 Coca-Cola 関係者向けパンフ“Meet the 70's”を読み解く(前編)

日本全国に拠点を置く、クリエイティブ&デザインエージェンシー アンティー・グループの中にある研究チーム、ビジョンデザインラボがお送りする、Youtubeオンラインセミナーの要約記事です。 歴史的なブランディング事例を紐解くセミナーの第1回。 1960年代後半から70年代にかけた、米コカ・コーラ社の事例を、1冊の貴重なパンフレットを題材に解説します。 本日の講義内容 01:03今回は事例編 ヴィンテージブランディング 70年代コカ・コーラ関係者向けパンフレットMeet th

パーパスよりもビジョンです。オンラインセミナー【事例編1】ヴィンテージ ブランディング 70年代 Coca-Cola 関係者向けパンフ“Meet the 70's”を読み解く(後編)

日本全国に拠点を置く、クリエイティブ&デザインエージェンシー アンティー・グループの中にある研究チーム、ビジョンデザインラボがお送りする、Youtubeオンラインセミナーの要約記事です。 歴史的なブランディング事例を紐解くセミナーの第1回。 1960年代後半から70年代にかけた、米コカ・コーラ社の事例を、1冊の貴重なパンフレットを題材に解説します。 後編スタート 03:14前編までは、当時の米コカ・コーラ社が抱える現状の課題というパートでした。ここまでで、未来と指針を描き

パーパスよりもビジョンです。オンラインセミナー【基本原則編3】ビジョン・キャスト メソッドとは?

日本全国に拠点を置く、クリエイティブ&デザインエージェンシー アンティー・グループの中にある研究チーム、ビジョンデザインラボがお送りする、Youtubeオンラインセミナーの要約記事です。 ビジョン・キャスト メソッドの基本原則を解説するセミナー第3回 この独自のアプローチについて造語の意味や、概念図を用いて解説します! 1. ビジョン・キャストの意味 02:52ビジョン・キャスト(Vision-cast)は、Vision(未来像、視覚)とBroadcast(広める、放送す

パーパスよりもビジョンです。オンラインセミナー【基本原則編2】 なぜ上手くいかない??パーパス経営とは何か

日本全国に拠点を置く、クリエイティブ&デザインエージェンシー アンティー・グループの中にある研究チーム、ビジョンデザインラボがお送りする、Youtubeオンラインセミナーの要約記事です。 ビジョン・キャスト メソッドの基本原則を解説するセミナー第2回 私たちが考える、パーパス経営の概念と課題点を説明し、ビジョンの重要性について解説します! 1. 各種用語とパーパス経営の意味 03:13パーパス経営は企業の存在意義や社会的貢献を中心に据えた経営手法です。まずはパーパス、ミッ

パーパスよりもビジョンです。オンラインセミナー【基本原則編1】 「ビジョン・キャスト」セミナーのシラバス

日本全国に拠点を置く、クリエイティブ&デザインエージェンシー アンティー・グループの中にある研究チーム、ビジョンデザインラボがお送りする、Youtubeオンラインセミナーの要約記事です。 ビジョン・キャスト メソッドの基本原則を解説するセミナー第1回 まずは本セミナーの全体像、シラバスをご紹介します! 本セミナーは3つのカテゴリに分かれています02:36 ・基本原則編 02:58基本原則編では、今のところ3本の講座を考えています。 【基本原則編1】「ビジョン・キャスト

ラボるとジョブるの関係 ~リビングラボで学ぶ価値観~

リビングラボという場所が、だんだん知られてくるようになり、自分が活動している玉川野毛町パークらぼの事も、「リビングラボの公園版みたいな感じです!」と、説明しやすくなってきた。 リビングラボの在り方、その場所で出会う人々やプロジェクトとの関わり方などが見えてきたものの、見えてくればくるほど、期待と困惑がグルグル回って、今何周目くらいだろうか、、脳内のグルグルを書き留めておこうと思う。 ・ラボる、という価値観 7項目リビングラボで体験した、新たな価値観。このラボるという感覚は

美しさとAIと割れた皿

先日、名古屋で開催された骨董祭に行ってきた。 古くて美しいものが大好物な自分なので、何時間でもいられる雑多な空間、久しぶりに心底面白いと思ったイベントだった。そこで最も興味を惹かれたのは、割れた皿。正確に表現すると、高台の周辺を残して意図的に割った、失敗作の皿。である。 その皿には失敗作と認定されるいくつかの条件が備わっている。だが、歪みや傾きやざらつきなど、成功品としては不向きな難点が、より一層趣を醸し出していて、これが完璧な形の成功作だったら、こんなに面白いアイテムには

生活者という賢者たち

行政や企業ではなく地域住民が自ら発案し、街や場を作っていく。そんな2つのプロジェクトを通して、ひとりの生活者としての自分と、クリエイティブディレクターやコンサルタントとしてデザインを提供する役割の自分、という目線で得た学びを綴ってみたいと思います。 ●始まりは自宅の隣に公園ができる不安からだった 私の自宅は世田谷区の玉川野毛町公園に、もしかしたら世界一近い場所にあります。隣の空き地が公園の拡張エリアになるという噂を聞いた時は、正直不安が先走り、区の職員の方にクレームを伝える

うどんとそばとカレーの話

言葉にまだ力はあるか 素直でいるのは怖いですか? こんにちは。 コピーライターの堀田です。 13年と半年ぐらい、言葉を書いて電気代を払っています。 (注:ご無沙汰の期間を足してみました) 少し前になりますが、 雨上がり決死隊が解散しましたね。 そのこと自体については (ご本人も話していましたが) 熟年離婚のようなもので、 思い出せないほどの時間を ともにした当人にしか 理解できない話のはずなので 僕の想いはありません。 ただ、 人がささいな嘘をつく、ことや 真

OMO事例に見る、新しい提供価値の探求

企業や事業のブランディングにおいて、企業が顧客に対して提供する価値を指す「顧客提供価値(USP:Unique Selling Proposition)」を考えることは大切なことです。 なぜなら、自社の独自性・強みや、競合他社との差別性・優位性を認識し、顧客に提供する価値を明確にすることで、自社が提供する価値を内外に示し、その価値に共感する顧客との関係性を強固に築き上げることができるからです。 しかし、業界が成熟していくにつれて技術が進歩し、競合他社が増えることで、性能やコ

ヴィンテージマガジンから考えるクリエイティブとサステナブル

最近の私の遊びは、90年代リバイバルの波を楽しむために、秘蔵の古い雑誌棚から、当時のファッション雑誌を持ち出して(しかも今の季節に合う号をピックアップ)、明日着ていく服のインスピレーションを得ること。あまりにも夢中になってガン見するうちに、もう新しい雑誌を読む気にならなくなる。そして、なんだかタイムスリップしてるみたいな感覚になり、今が何年代か?わからなくなってくる。それぐらい、トレンドはリバイバルして、30年前のスタイルは色褪せない魅力を放つ。それどころか、今年のコレクショ

正しいことより、うれしいこと

どうやって、言葉を磨くのか? 「うれしい言葉」ってどんな言葉ですか? こんにちは。 コピーライターの堀田です。 13年ぐらい、言葉を書いて電気代を払っています。 (勝手に定着したと思っています) 珍獣を愛でるように ひそかに「コラム楽しみにしています」という めずらしい方もいて(失礼) 「自分の話をもっとしてほしい」と言われたので 今回は、 正しいことより、うれしいこと を書く時の信条にしている、 自分の話をしてみようかなと思います。 さて、 仕事柄、コピー

クリエイティビティと美しさのアップデート Vol.2/3

前回の記事「クリエイティビティと美しさのアップデート Vol.1/3」で、アジャイル化を余儀無くされる制作現場の状況から、価値観のアップデートが必要だと記した。それをキーワードで探っていくべく、年始に自分のFacebookに投稿した記事で、価値観のシフトを表現してみた。 ・世の中の流れから思う、わたし的IN&OUT (今の気分と、時代遅れな気分、みたいな) ーーーーーーーーーーーーー 【IN ← OUT】 ネットワーク ← ヒエラルキー ワクワク軽々と ← すんげーー必

クリエイティビティと美しさのアップデート Vol.1/3

2020年のコロナ禍を境に、それ以前になんとなく感じていた時代の変化が、まるで念押しのように背中を押してきた昨年末。特にクリエイティブ制作の現場視点で、この変化を強く感じ、ザワザワしちゃって落ち着かないので、全3回に渡って、このnoteにぶつけてみようと思う。笑 ・価値観のアジャイル化一言で表現するなら、「価値観のアジャイル化」ということになるのだが、まずは自分が毎日身を置く制作現場の変遷から話を始めていこうと思う。 とにかく受託制作のスピードが早まる一方で、その理由を辿っ