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勘違いしている人たち

たまに勘違いしているなぁ〜と感じる職員っていますよね。
特に上司や管理職と仲良くしていて、言いたいことが言いやすくなっていたり、目をかけてもらっていることを間違って解釈している人は本当に残念な人だなと感じています。
そんな“勘違いして、残念な人たち”を紹介していきたいと思います。
皆さんの職場にもこのような方々はいませんか??


①「それ、俺に言う?」

Aくんは事務職で新卒から入職し早10年を過ぎ、半年前に職場の同僚の看護師とめでたく結婚された男性職員。
その病院では将来の幹部候補として、より広い視野と多くの経験を学ばせてあげたいと考えており、本人の希望と重なり、将来は事務長になるべく日々業務に勤しんでいました。

結婚相手の看護師は3年目でまだまだお世辞にも看護師として一人前にはなっておらず、元気で明るい女性だが、仕事が忙しくなると精神的な余裕が無くなるタイプであった。

ある時その看護師が、誤って患者さんをストレッチャーから落としてしまいます。幸い、患者さんは何事もなく済んでホッとしましたが、事故ではありますのでアクシデントレポートを書き再発防止の厳重注意となります。

アクシデント後、その看護師は言いました。
「もう看護業務をすることは怖いし、この病棟で働くことはできません」

一般の方から見ると、「たった一度のミスでもう辞めたいか??」と思われる方もいると思いますが、
看護師サイドから見れば、「そんな初歩的なミスで患者さんを危険にさらすような人間は業務をやらせない方が良い」と言う人もいます。

今回の論点はそこではないので、この話は一旦置いておきますね。

ここでこの看護師さんは夫である事務職の男性に愚痴ります。
そしてネガティヴなワードを出され続けたその夫は、こう言います。
「だったら異動させてもらうしかないでしょ」
嫁の看護師も「それしかないよね」
という話になったようです。

皆さん、もうお分かりでしょうか??
そうです!その通りです!

将来有望で期待をされている事務職の男性は、目をかけてもらっている事務長に、
『うちの嫁がもう病棟で看護師の仕事をしたくないと言っているので、異動できるように事務長から看護部長に言ってもらえませんか。』
と言います。

どの立場でモノを言っているのでしょうか?????


まずは、看護師の人事は看護部長の管轄ですよね。
事務長は看護部長の権限を簡単に越権しませんから普通に考えておかしいのです。
そして、どの立場で職員の異動を上司に意見しているのでしょうか?
自分の嫁だからですよね?公私混同も甚だしいですね。
まったく、空いた口が塞がりません。。。

せっかく期待をかけているこの事務職員の言動に、事務長は印象が変わり、このままこの男性を幹部候補として時間をかけて教育しても良いのだろうかと悩むことになりましたとさ。。。


②あなたの過信はどこから来るのですか??

ある医療法人の話です。
理事長が院長で、その業務に理事長の奥様も医療従事者として関わっています。
ある時、職員間の意思疎通がうまくいっていなく、物事をワンマンで決定している理事長に反発する職員がチラホラ現れました。

理事長は、全体把握をせずに自分の判断が正しいと即決定し、もちろん問題のないこともありますが、雑な判断も散見され、その部分に何度も反発が起こりました。
しかし理事長は、「経営判断」という言葉を、伝家の宝刀または水戸黄門の印籠のごとく掲げて進めていきます。そしてそこには当然更なる反発が生まれてきます。

難しいように聞こえたと思いますが、要は物事を決定するのであれば様々な部署の事情や状況を考慮して、きちんと病院全体に周知してほしいという単純で基本的な願いが叶えられず、不都合や不合理な状況に不満が募っているだけでした。

この場合、通常は間に入る相応の人間が双方の意見を聞き、本筋を見極めて調整していくことが重要です。立場は色々あれど、組織を良くする方向性さえブレなければ意見も統一されていくはずですから。
(大体は事務長がその責務を負うと思います)
しかし・・・・・・・・

ここで登場したのは理事長夫人!!!!


突然、この騒動の渦中に飛び込んできます。
職員側の不平不満を言っている若い職員の話を聞き、そうだよねと聞き役をしています。

本来業務における聞き役は、『その物事を解決する目的』で話を聞きます。
愚痴を聞くのは友達か、ただの同僚ですよね。
この方は、誰がどう見ても理事長夫人です。何のために話を聞きにいったのでしょうか・・・

しばらく何人かの職員から話を聞き、感情を重ね、お怒りのご様子笑

鼻息を荒くして、時間の空いた理事長にその不満を叩きつけます。
「あなたの進めていることは間違っている。下の職員のことを何も見ていない。ここは〜〜するべきで、〜〜してはだめだ!」

さぁ皆さんはどのように感じたのでしょうか。
職員想いの理事長夫人に見えましたか?笑
ヒートアップした彼女の言い分はこうです。

  • もっと周りの意見を聞かないとダメだ

  • あの判断は間違っている

  • そういう態度が職員に不信感を持たせる

  • あなたは人の気持ちがわからない

極め付けには、こんなことも。

「私が職員から話を聞いてるからこの組織は成り立っている!私がいなければ崩壊しているわ!!」


ちなみにこの方は普段、理事長夫人だということを鼻にかけているのか、自分の担当の業務も最低限しかせず、増収対策どころか、他の職員に仕事を押し付けて、自分の趣味に没頭して全然働いていないことを周りは知っています。
私からすれば「どの口がそんなこと言えるんだ!!」と言ってやりたくなります。

そして散々夫である理事長に文句を言い、職員を焚き付けて、より問題を大きくしていきました。
結局改善案はなく、感情的な文句だけ。

ここで満を持して、事務長がその合戦に参加することになります。

不平不満を言っている職員にヒアリングし、何が不満で、どうして欲しいのかを聞くところから始め、組織の方向性や改善していきたいと考えていること、協力してもらいたいことを丁寧に一人一人とお話をしました。

個々で話をしてみると、そこまでヒートアップはしていなく、組織における決定事項の共有がなされず困ることが多く、その共有と現状の不都合な部分の改善を聞いてもらいたいという主旨の訴えでした。
落ち着いてお話ができ、その要望をまとめ、理事長にも話をフィードバックし、改善していく内容を決めて、それを職員に周知徹底しました。これで問題は解決しました。

あれっ?誰か忘れてますよね・・・笑


そうです。理事長夫人です。
皆さんもお察しの通り、何も解決に結びつけられていないのです。

本来、各部署の問題は基本所属長の手に委ねます。
そこで何とか解決をしていくことが理想形ですし、所属長の管理経験にもなります。
部署内で処理ができなくなったら事務長の出番です。
上記のように丁寧に物事の把握と対策を講じていきます。

病院ではこのような不平不満は日常茶飯事で、その内容は、組織のような大きいものから同僚内の身近なものまで多岐に渡ります。
ここで必要なのは“問題の解決”であって、愚痴を聞いて、それを増長させて、わざわざ事を大きくする必要性は全くないのです。
ましてや、このような件に首をつっこむ必要のない、その役割のない人間がしゃしゃり出てくること自体が間違っています。

どの立場でモノを言っているのでしょうか?????

この一言に尽きます。

「私がいなければこの組織はとっくに崩壊している」なんてよく言えますよね。
自分を中心に回っていると思える人ってすごいですよね笑

理事長夫人という立場を勘違いして、自分が経営者とでも思ってしまったのでしょうか。。。

まとめ

立場を勘違いしてしまった2例でした。
たまたまどちらも夫婦に関わる話でしたね笑

社内恋愛での結婚や、職場で共に夫婦で働くケースがあると思いますが、個人的には弊害があると思っています。
そのため、結婚後はどちらかを異動させることが多く、別の組織で働いてもらうことが良いのではないかと経験上感じています。
(ちなみに私も職場内結婚でしたが、結婚後、嫁は転職していきました笑)

大事な人が困っていれば手を差し伸べたくなりますし、身内なら尚更ですよね。そこに冷静な客観的な判断ができないケースが多いと思われますので、物理的な距離をとってあげたほうが良いのではと私は思います。

いずれにしても、自分の立場を考えた言動をしないと、周りの同僚・上司・部下は引いてしまいますし、自分の評価を著しく下げてしまうことにもなりかねません。自分を客観視できるようになりたいものですね!

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