2024年3月9日 香水ガチャは大当たり①
以前、こちらで記事にしたNOSESHOPガチャ
の結果記事①です。
今回、到着したのは、以下のラインナップです。
ミニ香水は
Amouage サーチ、
Essential Parfumsフィグ アンフュージョン、
Laboratorio Olfattivo サクレステ
の3本でした。
気になっていたものが、2つも入っていたのでこの時点で大当たりです。
パフュームキットは、
Laboratorio Olfattivoのオードパルファムキットでした。
こちらのオードパルファムキットは3mlが結構な数入っており、
定価が19,800円もするそうなので十分元は取れたことになります。
Laboratorio Olfattivoのニードユーやヌンは気になっていたので、
香りの興味という意味でも満足しています。
こちらのアードパルファムキットは
数が多いので年度末のゴタゴタが終わってから、少しずつ楽しむ予定です。
今回は、ミニ香水3本の感想です。
以下、見出しである香水の名前の部分にNOSESHOPのリンクが貼ってあります。
公式の情報見を見たい場合は、タップして、移動してください。
Amouage サーチ
多分、初めてのアラビアン香水。
オマーンのブランドです。
リンク先でブランドの宣伝動画を見ていただきたいです。
ヨーロッパのブランドとはまた違うプライドと豪奢さを感じさせます。
アラビアン香水は濃厚とネットの情報で知っていたので、
実際は、どうなのか?と緊張しながら、
ワンプッシュしました。
その瞬間、煙の香りが立ち上ります。
パチパチと火が燃えている時の香りです。
目の前や周囲で火が燃えていないのが不思議なくらいの香りです。
「服…燃えてないよね?」と確認したくなるくらいの煙の香り、
でも、とても甘い香りでもあります。
「甘い煙…?これでいいのか?この香りは?」
と頭がクエッションマークで一杯になってくると、煙の向こうから、さっぱりとしたレモンの香りが顔を出します。
フレッシュで清々しい、本物のレモンの香りです。断じて、レモン風味ではありません。
生のレモンを銀色のおろし金でさっと下ろした瞬間のような香りです。
レモン以外にもさまざまな柑橘の香りが使われているようですが、レモンが1番感じられます。
忘れた頃に、煙の香りが戻ってくることもあって、とても不思議な香水です。
今回レビューする、ミニ香水の3つめのサクレステも煙の香水ですが、ちゃんと香りが違います。
サクレステは抹香なのですが、サーチは松明かキャンプファイヤーから起きる煙なのです。
調香師という人たちは芸が細かいのです。
しかし、煙の香水ってどの層に需要があって、どこへつけていくのが正解なのでしょうね…。
現代日本人にとって、煙ってキャンプの時ぐらいしか吸い込まないので、
すごい、違和感のある香りだと思うのです。
自分なんかがこんな凝った香りをつけてもいいものなのかなぁ…と思だてしまいます。
ごちゃごちゃ考えず、出かけるときに使ってみるのが良いでしょうか。
非常にお高い香水だからこそ、ちゃんと使いたいと考えています。
絶対にフルボトルを購入することはないお値段なので…。
拡散力と持続力は強めです。
プッシュしすぎには気をつけましょう。
Essential Parfums フィグ アンフュージョン
グリシャーネルよりは、辛くないフィグです。
グリシャーネルはこうして比べて嗅いでみると、完全に『夜』の香水です。
濃厚で、暗く、セクシーです。
イメージするなれば、公式でも書かれているように、
クラブの青い光の中で見つけた相手、
そこで親しくなって、夏の夜に繰り出すも、
目が覚めた頃には、アクセサリーの片方だけが落ちていた…みたいなイメージなのです。
セクシーな果物としてのフィグ、いちじく、概念の中の果物、神話の中の果物。
そんな感じがします。
このフィグアンフュージョンは、もう少し日常的なフィグ、いちじくです。
香りからイメージするのは、小さな庭のある古びた家です。庭といっても、丹念に手を入れられて整ったものではなく、夏場に茂った雑草がある程度目立つような、すこし、すぼらな庭です。
夏の終わり、洗濯物を庭で干していると、生えていたいちじくがどっさり実をつけているのに気づきます。
いつもなら、「後で食べよう」と思うだけなのですが、何となく、それでは遅い気がします。
そこで、家に一度戻り、剪定バサミをとって庭に戻ります。
「こういうのは勢いと勘が大事だ」とか呟きながら。
そして、よく熟れたいちじくも、まだ小ぶりなものも、えいっと、一息にもいでしまい、水でよく洗います。
「夏の本当の終わりは明日にも来るかもしれない」、そんな切なさの中、いちじくを乗せたタルトを焼きます。
古びてガタがきているオーブンで焼けるタルトの香り、
高さを増してきた空、もぎたてのいちじくの香り。
干してある長袖のシャツを眺めながら、「出番は案外早いかもしれない」などと思うのです。
夏の終わりに立ちながら、秋の到来を感じているような香りです。
こうやって、比べてみると、「グリシャーネル」とは違うと、はっきり、わかりますね。
いちじくっぽさの強さはやや負けますが、毎日使うならフィグコンフュージョンかもしれません。
フィグの香りから、日本人が好む柑橘系の香りに移行し、最後はウッディにまとまります。
クセが少なく、ホッとするような香りです。
自分が動くたびに少し香ると、
「これこれ、これ好きだわ」となります。
持続力は普通、拡散力は弱めでしょうか。
個人的には、日常づかいにはこれくらいがちょうどです。
しかも比較的低価格です。
これは、年度終わりの自分へのご褒美に10mlを購入しようと思っています。
Laboratorio Olfattivo サクレステ
僧侶が家にやってくる時に焚いてくれる抹香のような香りです。
つまるところ、白檀の香りなのでしょうか。
つけはじめは、煙たい香り、焚火の煙の匂いしています。しばらくするともう少し甘やかになり、、焚火でマシマロを炙っているような香りの時もあります。
よく嗅いでみると、
また「お坊さんだ!」と思うのですが。
フランキンセンスの香りのはずですが、シナモンのようだ…と感じる時もあります。
おそらくスパイス系の香りにそう反応しているのでしょう。
鼻に残る粉っぽさのようなものがあり、日常使いには少し疲れてしまう気もします。
来ていた服を洗濯してもやや香りは残っていました。
自分がつけると、年齢的に、「ものすごく宗教心が強い、勧誘をする人」に思われる可能性がある…ということに気づいてしまいました。
公式でも記されているように、宗教的な香りなのです。
東西問わず、宗教的な香りのレンジというものがあるのだなぁと感じます。
こういう香りは尊い、こういう香りは神聖であるというパターンが文化や人種を越えて存在するのかもしれません。
公式では、このように教会と明記されておりますが、個人的には目を瞑ると
お坊さんの後頭部と袈裟が見えてきます。木魚の音が聞こえてきそうです。
絶対に袈裟、紫です。
霊的現象が起きそうな場所へ行くなら、これ一択ですね。
霊を退散できそうな香りです。
旅行先は持っていこうかしら。
以上、ミニ香水の感想でした。