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9月8日の手紙 封がされない手紙の自己紹介

拝啓

台風の被害はありませんか。

ついつい、「来る来ると言っても大したことない」などと思ってしまいますが、
テレビの映像を見るとそうでもないようです。
我が身が安全だからこそ、不平不満を言えるのでしょう。

あなたも、
どうぞご安全にお過ごし下さい。

そろそろ、書き手がどういう人間か、
そして、この手紙を始めた経緯を
改めて書いておこうと思います。

そうでないと、自分の野心や願いを誤魔化しそうだからです。

地方都市で、生活のための非正規雇用を続けながら、この手紙を書いています。
人より長く学生生活を過ごした経験がある、良い年の大人です。
ミステリ、ホラー小説、ファンタジー小説、SF小説、海外小説を好みます。
スパイスを使った料理、作り置き料理を作るのが好きです。
映画も観ます。

さて、この手紙、このnoteの第一の目的は、
自分の書きたい内容について、
長い文章をさらさらと描けるようになりたいというものです。

もともと文章を書くことが好きでした。
いつか、生活に困らなくなったら、文章を思う存分書こうと思っていました。
小説でもエッセイでも論文でも、とにかく面白いものを書いてやろうという野心がありました。
とにかく、生活を軌道に乗せてから、好きなことをやろうと考えていたのです。
まあ、これは今でも変わりません。
生活は大事。

ところがです。
仕事にかまけているうちに、まとまった文章が書けなくなってきています。
オチや結末、結論まで行きません。
書きたいことは沢山あったはずなのに、その前段階で止まってしまいます。
少し書いてはやめ、ひとつの段落にもならないうちに、その不味さ、下手さにうんざりして、投げ出す、そういうことを繰り返していました。
テーマを変えてみても、5行と書けないのです。

文章力、表現力がなくて、書けないのはもちろんなのですが、さらに問題なのは、「つまらない」「下手くそ」「書く意味がわからない」「こんなの書いてどうするのか」「需要がない」と突っ込んでくる脳内アンチの存在です。

勘違いをしてはいけません。
脳内アンチの問題点は、酷い言葉でやる気をなくさせるというところでなく、「想像上の脳内アンチを書かない理由にできる」という点です。
努力をしないことを正当化できます。
「書かないのは書いても意味がないから」
「書かないのは需要がないから」
「書いてみないのは下手だから」
「書いてみないのは無駄から」
そう唱えると、気持ちはある意味で落ち着き、安心できます。
苦痛も葛藤もない世界が永遠に、歓待してくれます。

「書いてみるなんて大それたこと、やるだけ無駄だからやめておこう。それが正しい選択だ」「発信なぞしてトラブルに巻き込まれたら大変だ。何もしないでおこう」
「生活していくので精一杯。そんなことをしている暇はない」
字面にすると真っ当に見えますが、結局は逃げです。
面倒だから、と書くことから、ただ、逃げているだけです。

ところが、
2023年の夏の終わりに、書くことから逃げている自分に飽き飽きしていることに気づきました。
苦痛も葛藤もない世界は人間をスポイル(ダメ)にします。スポイルには「腐る」という意味があります。
ぐずぐずと、腐っていっている感じが確かにありました。

ここにきて、ようやく
下手でも無意味でもどんどん書くことしかないのだと、遅ればせながら、わかったのです。

思い返せば、仕事だって、得意なことだからやり始めたわけではありません。出来ても出来なくてもとりあえず、職場に行くことから始めたわけです。
沢山の恥も間違いもお叱りもあって、それでも生活のためにはやめられないと腹を括って、やってきて、何とか仕事として成り立つようになりました。
仕事仲間が仕事の上達について、「結局、どんな時もバッターボックスに立って、バットを振る。それを続けるしかない」と野球に例えたことがありました。
けだし名言だなと思います。
下手だからといって、そして、アウトになるからといって、バットを振らない者はホームランを打つことが決してないでしょうから。

ひとまず1日に1000字ほど、オチかまとまりのある話を書くということを目標にしていこうと考えています。
書くことに慣れねばなりません。
慣れて書けるようになることもあるでしょう。

考え込まず、書いていくために、手紙形式にすることにしました。
手紙形式が1番、素直に書きやすいことに気づいたからです。
どこかのあなたに知ってもらおうと思って、書く手紙。
これは、封がされていない手紙です。
開かれている、誰でも、あなたになれる手紙。
そして、書きたいことを書けるだけの力をつけるための、
脳内アンチをよわらせるための手紙です。

負けじと書いていきたいです。

それでは、また。


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