平本あきおさんカウンセリングサロン感想文-オーディエンス編- 4
今回のテーマは「言いにくいこと」
今回のお悩みは、そんな心に押し込めている「言いにくいこと」の相談でした。
あなたの「言いにくいこと」は何ですか?
相談者Aさんの場合
「コロナ禍、妊娠と出産、勤務部署の変更で仕事と自分との向き合い方がわからなくなってしまった」というお悩みでした。
特に部署が変更してからの上司との相性が最悪で、付き合い方が難しい。
そこを深掘りして、「いま自分がどう考えているのか?」を向き合うカウンセリングです。
Aさんの公開カウンセリングがスタートしました。
まずは、今の気持ちと状況を伺う
現在Aさんが思っていること、状況をお話ししてもらいます。
お話を聞いていくと、Aさんが部署変更してからの上司が、
Aさんと折り合いが悪い(性格が合わない)
上司が仕事を振りたくなくて会議スケジュールから意図的に外す
能力がない、という決めつけをされてしまう(本当は上司の嫉妬から生まれる意地悪な行動をする)
手柄を横取りされる
さらに、Aさんは産休をとった後、体を壊してしまい、さらに6ヶ月休むことになってしまうのです。
意地悪な上司の心無い行動と言動が続き、Aさんが抱いた感情と身に起きたこと
2ヶ月の産休の後、病気をしてしまい、さらに6ヶ月休職。
休職後「出向してください」と言われる。
勤務条件が合わないので、元の部署に戻るが、「戻っても仕事がない」と言われてしまう。
クビにはならなかったけど、思い描いた復帰とは全く別のものだった
Aさんは、出産前の仕事と違って、現在目標値のない評価されない仕事をあてがわれることになりました。
前のようにやりがいを感じながら仕事に取り組むことができません。
ウマの合わない上司の枠に嵌められてしまって、落ち込んでしまって苦しんでいる。
結果、適応障害になってしまった。
でも負けず嫌いなので、仕事もなんとかやれてしまう状態でした。
このままの状況が続くと大変しんどい状態です。
良かった頃を思い出し、情報を整理する
さて、現実は辛いけど、
出産前はイキイキと働けていた時期もありました。
ですので、良かった時の感情を思い出してみることにしました。
そうすると、
「誰かの役に立ってる、という感覚をもって仕事ができていた。」
という感情が出てきました。
「具体的にはどんな感情?なの」との質問に、
「あるパーツが届かなくて作業が進められなくてみんな帰れなくなった、というトラブルがあった。しかし、そのトラブルが起こった時に全員が協力し、「他にもっとアイデアはないか?」と、現場の人間で協力して同じ目標に向かって協力できたこと」
を思い出すことができました。
「逆に、嫌だった時、具体的には何が嫌だったの?」との質問には
・上の方と話をしていて、いきなり私をのぞいて打ち合わせをされていた。
・上司一人が手柄を独り占めした。
という感情と記憶を思い出しました。
負の感情を感じ切ってみる
そこで、平本さんはサポートの方を上司の位置に配置します。
そしてさらに、クッションを持ってくるようにお願いしました。
どうやら、クッションを利用して、
負の感情を実際に行動して感じ切ってみるようです。
具体的にどんなふうにクッションを使うのかと言うと、
クッションを実際に、殴ったり叩いたりひねったりして、感情を物にぶつけてみるのです。
ある程度感情を出し切ると、
今度はサポートさんにAさん本人役をお願いし、
実際にクッションを殴りながら怒ってもらいます。
それをAさんが「上司」として俯瞰してみてみるのです。
自分を遠くからみることで、「上司がどう感じるか?」ということを疑似体験できます。
上司の気持ちを考えてみる
客観的にAさん本人と上司を見ているAさんに、
「上司はこの時何を考えていると思いますか?」と質問してみます。
そうすると、
「俺の方がポジションが上だし、マウント取って何が悪いんだよ。俺が報告して何が悪いんだよ」という理由が出てきました。
Aさん本人と上司で擬似的に喧嘩してみる
二人とも譲歩の余地がないので、擬似的に上司とAさんで喧嘩してみます。
上司:「何言ってんだよ俺を抜かして、上に報告してるんだよ」
Aさん「あとから来たくせに」
上司:「俺は呼ばれてこのポジションにきた」
Aさん「あとから来たくせに」
上司:「俺の方が上だし」
Aさん「あとから来たくせに」
上司:「俺の上司は俺から報告しろっていうから」
Aさん「あとから来たくせに」
上司:「俺の方が上に行け、という上司からの指示だし」
Aさん「あとから来たくせに」
上司:「Aさんは表に出すな、と上から言われている」
喧嘩が治る気配はありません。
とりあえず一旦ケンカはやめて、Aさんに質問してみます。
こういうことって今回が初めてですか?
昔、1度か2度はあるけど、こんなに激しいのは初めて。
上司の部下もいままではAさんと仲良くやっていたのに、手のひらを返して上司についていってしまう。
私は、頑張っていたのに、上司についていってしまう。
こんな感情が出てきました。
こんな自分はどう思いますか?
落ち込むAさんに、平本さんからアドバイスがありました
「まずは、ファーストステップとして、そんな自分に寄り添ってあげてほしいです。」
そして、サポートのカウンセラーと一緒に自分の負の感情に寄り添っていきます。
今まで自分が頑張ったこと、努力したことを自分が一番、「頑張ったね」って優しく認めてあげます。
Aさんにとって、次につながるエンディングに
カウンセリング中、
平本さんは「今日でカウンセリングを完了させない」
という選択をしました。
具体的にはAさんが今持っている感情をもっと感じきるために
宿題が2つ出ました。
宿題1つ目>
感情をノートに書き出してみてください。
「ここ頑張ってるよ、でもここつらいよね」
余裕があったら、
「同じようなパターンが起こった過去」も書き出してみてください。
宿題2つ目>
母親に言われてきた、
「何があってもフリをしなさい」を実行して良かった時。
「どんな時でも自分をだます」フリをして良かった時。
「何があってもフリをしなさい」を実行して辛かった時。
「本当は辛いのに言えない時」
それぞれ書き出してみてください。
>>カウンセリングサロンが気になる方はこちらから