平本あきおさんカウンセリングサロン感想文-オーディエンス編- 7
この記事は平本あきおさんのカウンセリングサロンに観客として参加した感想記事です。
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さて、今回は相談者Dさんの体験レポートです。
一体どんなお悩みがあるのでしょうか?
相談者Dさんの場合
Dさんのお悩み
一見、とっても明るくて社交的に見えるDさん。
「実は飲み会が苦手」「人がたくさん集まる場が苦手」
という悩みを持っていました。
Dさん「大勢の飲み会とか、周りが喋っていて私だけが喋ってない状態が苦しい。他のグループが喋っていて、特に自分がどこのグループにも入れない状態になるのが苦手なんです。」
Dさんの相談内容を聞き終わった平本さん。
サロンのお客様に協力してもらって周りのグループが盛り上がっていて、自分が入れない状態を再現するように指示します。会場からは「たのしーたのしー」「わいわいー」「がやがやー」というセリフと共に観客の楽しそうな声が響きます。
平本さんは質問します。
平本さん「どう感じる?」
Dさん「いつもは自分から盛り上がっているところに入っていって、寂しくならないように工夫しています。だけど、乾杯が終わって時間が長くなってくると一人になってしまうのです。一人になる時間がないようにいつも気にしてしまいます。一人になると、「私嫌われてるのかな?つまらないのかな?」「どうして和に入れないんだろう?」と悩んでしまうのです。知らない人ばかりだと不安になってしまいます。
だけど、知ってる顔を見ると安心する。「もしかしたらこの人と2時間時間が持つかもしれない」と思って。」
その話を聞いた平本さんは、Dさんの過去について話を聞いてみることに。
平本さん「今までで同じような状況になったことある?」
Dさん「就職1年目。お酒も飲めないので、だから無理強いされないように頑張っていました。入社2、3年目の飲み会の時みんなは喋ってるのに自分だけ一人になっちゃうんです。どう振る舞っていいのかわからない。つまらないと思われたらどうしよう、と不安になっていました。」
平本さん「もっと昔だと?学生の時は?」
Dさん「大学の時に社交ダンスをやってました、だけど、大会のたびに懇親会があって、辛かったです。自分だけ喋れる相手がいなくて・・・自分のせいで空気悪くしたらどうしよう、と不安になっていました。」
平本さん「もっと昔だと?小学生の時は?」
Dさん「小学校の時、小4の終業式、他の子は誰かと帰っていたのだけど、自分だけ誰にも声をかけられなくて一人で帰っていました。」
平本さん「いちばん古い記憶は?」
Dさん「幼稚園です。2つあります。1つ目は、幼稚園の修了式。お母さんと子供が交互に座る、というルールがあったんです。ですが、自分の母は仕事で来られなかった。母がいないせいで順番がずれてしまって、いじめっ子のお母さんと普通のお母さんに挟まれてしまったんです。「座り方の順番が違う」とパニックになりました。注意したいけど言えなくて辛かったです。
あと、犬がとても怖かったんです。あと、高いところが怖かった。
思い出したエピソードがあります。滑り台の高いところに登れなかったんです。そのせいで、いじめっ子のUちゃんに「お前だけ登れない!!登ってこい!!」といじめられたんです。」
平本さん「どんな気持ちだった?」
Dさん「怖くて登れなくて、誰も助けてくれなくて。「登れないよ!」って言ったんですけど・・・「惨めな気持ち」でした。」
平本さん「その時の気持ちを声に出してみて。」
そう平本さんが質問すると、Dさんからたくさんの感情めいた言葉が出てきました。
Dさん「・・・「やめてよ」、「登れないよ」「私一人だけ登れないなんて嫌だ」「助けて」「どうしてもできない」「あっちにいきたい」「怖いんだよ」「でも言ったらまた言われるから、絶対に「登れない」って言えない「こわい」って言えない!!!」・・・」
ここまで言うとDさんの目はだいぶ潤んでいました。
平本さん「「やめてよ」って言ったらどうなると思ってる?」
Dさん「ますますひどくなる、と思ってます。「登れない」とか「怖い」っていうと「ますますひどくなる」と思っちゃっている!」
サポートカウンセラーによる再現による
「過去の記憶に、「大人になったDさん」が参加する体験」
サポートカウンセラーにより、いじめっ子役やいじめっ子周辺のキャストがキャスティングされました。
今回Dさん役はDさん本人が演じます。
「過去のいじめられてる現場の再現」がスタートしました。
Dさん「登れないって言えない、怖いって言えない。私だけできない。」
いじめっ子Uちゃん役「登ってこいよ!なんで登れないの?」
平本さん「大人になったDちゃんはいじめっ子に言われてどう思ってる?」
Dさん「いじめっ子についていかなきゃ行けない、って思ってる。」
平本さん「なんて言ってあげたい?」
Dさん「あいつについていかなくていいよ、って言ってあげたい、新しく友達作る方法を考えようよ。私が作り方を教えてあげる。って言ってあげたい
今度は、いじめっ子Uちゃんの状況と気持ちに寄り添ってみる
今度は、大人になったDさんが子供のいじめっ子Uちゃんの気持ちを考えてみることになりました。
サポートカウンセラーによる演技が続きます。
いじめっ子、Uちゃん役「登ってこいよ!なんで登れないの?」
平本さん「Uちゃんは、どういう意図で言ってると思う?」
Dさん「いじめてるというか、出来ないことをできるように声をかけてあげてる感じがします。Uちゃんにはお兄ちゃんが2人いてそのお兄ちゃんの真似をしている気がします!」
そうして、いじめっ子役に更にお兄ちゃん役が2名追加され、
お兄ちゃんに厳しく言われてるいじめっ子を再現。
その様子を大人として、客観的に参加するDさん。
平本さん「どう思いますか?何か思い出しましたか?」
Dさん「私は、ずっといじめられていた、という記憶があります。Uちゃんはアトピーを持っていて、お父さんが癌で、苦労していた。だけど、私はアトピーで悩んでなかったから肌もツルツルで、多分Uちゃんに八つ当たりされていたのだと思う。しかも、部活全員巻き込んで無視されていた。」
平本さん「何が一番辛かった?その時の気持ちを話してみて」
そうすると、Dさんはすごい剣幕で話し出したのです。
まるで感情が、50年タイムスリップしたかのように。
Dさん「Uちゃんはアトピーもひどかったし、お父さんも癌だったし、お兄ちゃんも優しくなくて可哀想だった。だから、私はUちゃんのために色々我慢してやったのに、助けてやってたのに、なんでいじめるのよ!!無視とかするんじゃねえよ!!あんたの方が色々できるからって、私は散々な目に遭わされてきたの。私の母親はいじめっ子の味方で、私の味方は誰もいなかったの!!私は我慢していたのに、なんでそういうことするの?何も言わないで我慢してやったのに!!悪者にすんな!!・・・・・こっちは全部我慢してやったのに!・・・・・!!!!!」
当時の感情を大爆発させたDさん。
一度感情は落ち着いたようなので、また平本さんから質問です。
平本さん「今、大人として、当時のいじめっ子Uちゃんに再会したらどんな会話になりそう?」
Dさん「おにいちゃんにいじめられてない?かゆいの大丈夫?とか
何か大変なことない?私でよかったら聞くよ、とか、お兄ちゃんと喧嘩してない?お兄ちゃんに辛いことされてない?とか、お父さんお母さんに怒られたりしてない?とか・・・・お兄ちゃんに辛いことされてない?とか・・・話しかけると思います。」
他人の立場に立つには一度ネガティブな感情を全部出し切ることが必須!!
頭で理解していても、行動が伴わない、そんな時は、心の奥に燻っている感情が必ずあるそうです。
カウンセリングには3段階あるそうで、
その1 行動レベル
その2 認知レベル
その3 情動レベル(自分の中にあるネガティブな感情を出し切る)
今回のパターンはその3の「情動レベル」だったようです!
そして、そのネガティブな感情はただ出し切れば良いそうなので、当人に向けなくても大丈夫、とのことです!
50年経ってもモヤモヤしていた思い・・・・Dさんがスッキリ出し切れて本当によかったなぁ、と思いました。
カウンセリングが終わった後、Dさんがとても爽やかな表情で
「Uちゃんへの憎しみが溢れちゃって、相手の立場になんて立てないと思っていた。次の飲み会が楽しみです!」
と爽やかに語っていたのが印象的でした。
お疲れ様でした!!これからが本当に楽しみです!
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