【感想】相棒19お正月スペシャル感想(ネタバレあり)_非実在女子大生、空清水紗織の感想Vol.0004
無難にまとめたな、というのがまず最初に思った感想。
お正月スペシャルになると、急に国家を揺るがす陰謀を取り扱って、結局その風呂敷を畳めないまま、消化不良で終わる年も多かった。
だが今年はそうじゃなく、あくまで2時間ちょっとの長さで収まるスケールの事件解決が主題だったので、そこそこ楽しく見ることができた。
事件自体は正月らしさも何もなかったが、過去のお正月スペシャルでもそういうのはあったわけで。
シーズン4の「汚れある悪戯」や、シーズン9の「聖戦」なんかもそうだったが、めでたさの欠片もない話の方が逆に相棒らしかったりもする。
そういった意味でも、ここ何年かのお正月スペシャルの中では、まあまあまともな部類に入ると思う。
あと、「右京の過去」みたいに、主要人物に昔何があったかっていうのを付けたすと、大抵面白くない方向に話が進んでしまうのも最近の相棒の傾向だが、今回はその傾向に当てはまらなくて良かった。
脚本は瀧本智行さん、監督は権野元さんだ。
今シーズンの6話、三文芝居のコンビでもある。橋本じゅんさんが出演されていた話だ。
この6話がシーズン19の中では完成度が高かったので、ある程度安心して見られたというのあるかもしれない。
敢えて取り上げるような大きな見どころはなかったけれど、小ネタはそこそこあったように思う。
以下、箇条書き。
・青木君に、不本意な噂を流され不機嫌になる右京さん。
・右京さんとこてまりさんを、くっつけようとする甲斐さん。(更に不機嫌になる右京さん)
・またしても犯人に目の前で死なれる捜一。(相棒あるあるだと思うのだが、脚本家間で連携を取っていないと思われるため、同じようなヘマを続けて繰り返すことはままある)
・そして謹慎処分を受け、一般人(には見えない)を装ってリモート操作を行う捜一。
・有能な記者、仁江浜。(仁江浜役は岸谷五朗さん。初代相棒薫ちゃん役だった寺脇さんの、役者としての相棒だ。薫ちゃんは、サルウィンで元気にしているのだろうか……)
・お正月恒例、別行動を取ることになる相棒の二人。
私が覚えている楽しかったポイントは、こんなところだろうか。
繰り返しになるが、無難にまとめられていて良かったと思う。
そして、残りの後半クールは、もう少し楽しめる話が多いと良いなと、切に願う。