【要約】いつも「話が浅い」人、なぜか「話が深い」人【齋藤孝】
今回紹介する内容は東京大学法学部を卒業し、明治大学文学部教授である齋藤孝さんの著書『いつも「話が浅い」人、なぜか「話が深い」人』の一部分です
誰かと話していて「この人、話が浅いな」と感じたことはありませんか?
逆に、「この人の話は深いな、聞いていて引き込まれる」と感じることもあるかもしれません
話が「浅い」か「深い」かには大きな違いがありますが、その違いは具体的に何なのでしょうか?
浅い話とは、表面的な情報や、既に知られていることばかりを並べ立てている話です
話している本人は一生懸命かもしれませんが、聞いている側には特に心に響かず、何も新しい発見がないため、興味を失います
逆に、深い話とは、聞き手に何かしらの気づきや感動をもたらし、心を動かすものです
深い話を聞いた時には、「なるほど」「考えさせられた」という気持ちが生まれることが多いです
▪︎深い話をするために必要なこと
①深い話をするために必要な3つの力
深い話をするためには、単なる情報の羅列ではなく、しっかりとした「展開力」「本質把握力」「具体化力」が必要です
この3つの要素を持っている人こそが、深い話をすることができるのです
・展開力
深い話をするためには、まず展開力が必要です
単に情報を伝えるだけではなく、その情報をいかに発展させ、相手の関心を引きつけられるかが重要です
自分の知識や経験を元に、話を広げたり、異なる視点から展開する力が求められます
・本質把握力
浅い話は、表面的なことばかりに終始しますが、深い話は物事の本質に触れることができる話です
本質把握力とは、ただの情報にとどまらず、その背景にある重要なポイントや意味を掴み、それを相手に伝える力です
例えば、問題の本質を見極め、それを明確にすることが、深い話へと導く鍵です
・具体化力
話が抽象的すぎると、相手は何を言いたいのか理解しづらくなります
そのため、深い話をするためには、具体例やエピソードを織り交ぜることが不可欠です
具体的な事例を使って説明することで、相手は話の意味をより深く理解しやすくなり、心に響くようになります
②知識の差が話の深さを生む
深い話ができる人は、話す内容に関する知識が豊富です
自分の話すテーマについて、聞き手が持っている知識よりも圧倒的に多くの情報を持っていることが、深い話をするための一つの条件です
例えば、論文を書く際には、同じテーマで数ページから数百ページにわたって書けるように、事前に多くの情報を収集しておくことが重要です
③本質把握力を鍛える
物事の本質を把握する力は、浅い話と深い話を分ける重要な要素です
例えば、ビジネスの場で売上を上げる方法を話し合う際に、現状分析ばかりに終始してしまうと、それは「浅い話」として受け取られてしまいます
本当に必要なのは、問題の本質を理解し、それに対する具体的な提案です
このように、話のテーマの本質を理解し、その部分についてしっかりと意見を持ち、話すことができる人こそが、深い話を展開できるのです
④普遍的な視点を持つ
深い話をするためには、普遍的な視点も必要です
具体的な事例だけにとどまらず、そこから普遍的な教訓や真理を見つけ出すことで、話の深みが増します
例えば、ペットの安楽死について話す際に、そのテーマを超えて、「命の大切さ」や「生きることの意味」についても言及することができれば、聞き手はその話に一層の深さを感じるでしょう
⑤シンプルで本質的な表現が深さを生む
シンプルでありながら、本質的な表現は、深い話をする上で非常に重要です
例えば、「我思う、ゆえに我あり」というデカルトの言葉や、ソクラテスの「無知の知」といった哲学的な表現は、シンプルでありながら、深い考察を促します
こうした表現は、人々に考えさせる力を持っており、深い話の典型です
⑥具体化力を意識する
話を深くするためには、具体的な事例や例え話を使うことが有効です
具体的なものに焦点を当てることで、聞き手はより話に共感し、内容を理解しやすくなります
具体例を通じて、本質的な部分を伝えることができれば、その話はさらに深みを増すでしょう
▪︎【まとめ】「展開力」「本質把握力」「具体化力」の3つの要素を磨くことが重要
深い話をするためには、単なる情報伝達ではなく、「展開力」「本質把握力」「具体化力」の3つの要素を磨くことが重要です
これらの力を意識し、普段の会話やビジネスの場面で活用することで、聞き手に感動や気づきを与える「深い話」ができるようになります
この3つの要素を日常の会話に取り入れてみてください
話が深くなれば、自然と周りからも評価され、信頼を得ることができるでしょう
話し方を工夫することで、より豊かなコミュニケーションができるようになりますよ!
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