【要約】たとえ明日終わったとしても「やり残したことはない」と思える人生にする【杉村貴子】
今回紹介する内容は実業家である杉村貴子さんの著書『たとえ明日終わったとしても「やり残したことはない」と思える人生にする』の一部分です
多くの人が「もしも明日が人生最後の日だったら」と想像すると、やり残したことを思い出します
夢を追いかけられなかったことや、大切な人ともっと時間を過ごせばよかったという後悔が出てくるかもしれません
実は、人生において行動を起こさないことによる後悔の方が強く心に残りやすいのです
この「行動しなかったことへの後悔」を避け、後悔のない人生を送るために必要なのが「ウェルビーイング(満たされた幸せな状態)」です
▪︎人生を豊かにするウェルビーイングについて
①ウェルビーイングとは?
ウェルビーイングとは「持続的で深い幸福感」を得ることを指します
一時的な快楽ではなく、人生全体を通じて満たされた幸福感を得ることです
この概念を提唱したのが、ポジティブ心理学の先駆者であるマーティン・セリグマン博士で、ウェルビーイングは「身体的・精神的・社会的に満たされた状態」と定義されています
②幸せな人生の4つの要素:4L理論
アメリカのキャリア発達学会元会長サニー・ハンセン博士は、幸せに欠かせない要素として「4L理論」を提唱しました
これは、人生の充実のために必要な4つの領域を示したもので、それぞれの頭文字がLで始まります
1:Labor(レイバー) - 本業や副業などの収入を得るための活動
2:Love(ラブ) - 家族や友人、恋人とのつながり
3:Leisure(レジャー) - 趣味や休暇、地域活動などの余暇時間
4:Learning(ラーニング) - 新しいことを学ぶことで自己成長を感じる時間
この4つの要素がバランスよく存在することで、私たちはより充実した人生を送ることができるとされています
仕事に偏ることなく、愛や学び、余暇の時間を確保することで、ウェルビーイングが高まります
③幸せを感じるための5つの要素:PERMAモデル
セリグマン博士は、幸せを感じるための要素としてPERMAモデルを提唱しました
これは、ポジティブ心理学で重要視されている5つの項目で、幸せを具体的にするための指標です
1:Positive Emotions(ポジティブな感情)
喜びや感謝などの前向きな感情を感じること
ポジティブな感情には健康面や気分面でのメリットがあり、社会的な成功にもつながりやすいとされています
2:Engagement(エンゲージメント)
何かに没頭すること
スポーツでいう「ゾーン」に入る感覚で、夢中になれることを見つけることが重要です
3:Relationships(リレーションシップ)
人との良好な関係
家族や友人とのつながりがあることで、人生の豊かさや充実感が生まれます
4:Meaning(意味)
自分の存在意義や生きがいを見つけること
社会や他者への貢献を通じて、自分が価値ある存在だと感じられるようになります
5:Achievement(達成感)
目標に向かって努力し、達成すること
達成感は自己肯定感を高め、前向きな人生を支える力になります
④「自分の時間」を意識して作る
時間の使い方を見直し、「やるべきこと」と「やりたいこと」のバランスを整えることが重要です
例えば、日常の20〜25%の時間を自分が本当に楽しめることに割り当てるようにするだけで、幸福度が高まることがわかっています
実際にやってみると、「ありたい自分」との乖離が少なくなり、自己充実感が得られやすくなります
⑤4LとPERMAを実践するためのポイント
1:Labor(仕事)の目的を見直す
自分の仕事に意味ややりがいを見出すことが、長期的な幸福に結びつきます
2:Love(愛)を大切にする
友人や家族とのつながりは幸福感の源です
特に、信頼できる人々との時間を意識的に持つようにしましょう
3:Leisure(余暇)を楽しむ
余暇の時間は心と体をリフレッシュし、ストレス解消にもつながります
趣味を楽しむ時間を設けることで、より充実した日常を送ることができます
4:Learning(学び)を続ける
新しい知識やスキルを学ぶことは、成長感を与えてくれます
自分の興味のある分野を少しずつでも深めていくことが、自己成長の喜びにつながります
5:PERMAの視点を日常に取り入れる
日常の中でポジティブな感情を意識したり、達成感を得られる目標を設定することで、日々の幸福感を高めることが可能です
▪︎【まとめ】ウェルビーイングで人生を豊かにしていきましょう
著者が紹介するウェルビーイングや4L理論、PERMAモデルは、人生を豊かにするための具体的なアプローチです
特に20代のうちからこれらのポイントを意識することで、より良い人生を築き、後悔のない人生を送ることができるでしょう
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