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12月6日(金)より公開、動員10万人の大ヒットを記録したフード・ドキュメンタリーの続編『フード・インク ポスト・コロナ』情報まとめ

アメリカのフード・システムに鋭く切り込み、タブーとされていた食品業界の闇を暴いた『フード・インク』(09)の続編、フード・インク ポスト・コロナが、12月6日(金)より新宿シネマカリテほかにて全国順次公開となる。

https://www.youtube.com/watch?v=0FZ0_mrPc5Y

グローバル・フードの発達の陰にある巨大食品企業や農業問題の闇を暴きながら、オーガニック・フードの本当の価値を訴えたフード・ドキュメンタリー『フード・インク』。2009年にアメリカで公開されると、約10万人を動員&興行収入は約460万ドルを超え、第82回アカデミー賞🄬長編ドキュメンタリー賞にノミネートされるなど大ヒットを記録。日本では2011年に公開され、ロングランヒットとなった。
 
続編となる『フード・インク ポスト・コロナ』は、新型コロナウイルスの世界的流行後に浮き彫りになった、アメリカのフード・システムの脆弱性を暴き出す。パンデミック後、巨大食品企業の市場独占がより一層進み、個人農家の衰退と貧富の格差が大きく広がった実態や、“超加工食品”による健康被害や子どもの糖尿病の増加、さらには巨大企業による奴隷のような移民労働者の搾取など、今話題の米大統領選挙の争点となっている移民問題、社会的格差を「食」の観点から浮き彫りにしていく。一方で、解決策を求め、持続可能な未来を作り出そうと奮闘する農家や活動家、政治家たちの前向きな姿も映し出される。これはアメリカに限った話ではない。日本でも起こっていることである。自分の食が自身を変える。私たちが学ぶべき食の知識や、明日を生きるヒントが満載のフード・ドキュメンタリーが再び誕生した。


『フード・インク』とは……
2009年7月にアメリカで公開されのべ460万ドルの大ヒットになった『フード・インク』。2010年3月に行われた第82回アカデミー賞®長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。その後、2011年9月の第32回エミー賞ではベスト・ドキュメンタリー賞など2部門受賞。アメリカ中に与えたインパクトがあり、そして映画とどまらず個々の生活への影響も大きかったことを物語る1作となった。日本では2011年1月に『ありあまるごちそう』とともに劇場公開。東日本大震災の影響もあって持続可能社会への意識の高まりが重なった時期で、4月にはユッケによる食中毒が発生し、食の安全が危ぶまれた。そうした中で本作は非常に長い期間にわたって上映された。
ひと握りの人々が莫大な利益を得る一方で下請けにあえぐ一般農家、さらに日本でも未だに表示義務のない遺伝子組換食品の問題など、農業や畜産業の巨大工業化が生み出した数々の弊害をあぶり出していく。


『フード・インク』製作当時、私たちは食べ物がどうやって作られているか見てもらえれば、少しずつ食料システムを変えられると考えていました。15年経って、エシカル消費だけでは太刀打ちできないことがはっきりしました。意義ある変革には、食品業界を支配しているひと握りの巨大で強力な企業を解体する必要があります。
『フード・インク』の続編を製作するつもりはなかったのですが、いつの間にかまた食料問題に関わることになっていました。2020年に食肉加工工場が新型コロナ感染のホットスポットとなり、全米が突如食料不足に見舞われました。きっかけはパンデミックでしたが、この映画は野放しの独占力や、労働者や消費者、ひいては世界にもたらす危険など、食料システムにおける主要な問題をより幅広く追求するものになりました。
 
──ロバート・ケナー、メリッサ・ロブレド(共同監督・製作)
『フード・インク ポスト・コロナ』によせて

公式HP

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