気味悪がられた一寸法師、やさしくなった鬼たち ー『一寸法師』
今年も2月が過ぎて行こうとしています。2月といえば節分豆まき。3日にはお父さんが鬼のお面をかぶり、子どもに豆をぶつけられて逃げ惑う光景が、日本中のあちらこちらで見られたことでしょう。
昔話には鬼が出てきて、最後には退治されるというお話がたくさんありますが、一寸法師もその一つ。小さな男の子が、世にも恐ろしい鬼をその小さな体でやっつけて、鬼が忘れていった「打ち出の小づち」で立派な若者に大変身。お姫様と結婚して幸せに暮らしましたとさ、という「一寸法師」のお話は、子どもにとって、と