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閉じ込められていた記憶が氷解するとき、少年は大人になるきっかけを掴むー健部伸明著「氷の下の記憶」を読んでー
正直、読んだ後にここまでいろんな感情が綯い交ぜになった本というのは初めてだ。
健部伸明著の「氷の下の記憶」である。
物語は、主人公の外崎慎也が東日本大震災直後、それまで勤めていた出版社を辞めて故郷青森に戻ってきたところから始まる。
マッキー先生との再会で、街が全体が不穏のただ中にあっても安らぎに似た感情を覚えたのもつかの間、病室での親子、そして主治医とのやりとり、さらにベッドであらゆるチューブに
努力というのは環境が整ってはじめてできることだと再認識させられた話/映画大好きポンポさんを観て
今年の春ごろから、ようやく本来自分のやるべきことに取り組みだせたのはいいものの、ちょっとしたあることで再び停滞モードに。これじゃあまずいということで、総括として書いてみることにしました。お目汚しになるとは思いますが、どうかご容赦を。
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尊敬する先輩より『映画大好きポンポさん』を観ることを勧められたので、8月の中ごろに
息が詰まりそうなほどに……。
いま、この時間に書き出しているプロットに、息が詰まるほどに苦しい感覚を覚えています。
また向こう側に行ってしまいたくなる。
今度こそ、逃げるわけにいかないので耐えて耐えて、ひとまず息がまともにできるまで待っていますが、時間がないのです。
それは、わたしの状況、というより届けたい人の事情のほうが大きいのですが。
どれだけ短時間にできるか、どれだけわたしが持ちこたえるかが、勝負になるのでしょう。
子育てのいちばん大変なときに支えてくれた歌が消えた日
これは、子供を持つ親ならたぶんたぶんわかってくれる感覚だと思うのですが、NHK教育テレビの「おかあさんといっしょ」がある意味での支えになってくれていた部分があって、それは子供の年齢で異なるのだけど、わたしにとって「ゆうぞう・しょうこ」コンビと「だいすけ・たくみ」コンビにはずいぶん救われました。
(BSも入れると「おさむ・みき・ゆう」トリオもなんですが、BSに入ってない世帯もあるので今回は割愛、そし
浦和の男がまたひとりピッチを去った
今日、2018年12月1日。
浦和の男がまたひとりピッチを去った。
男の名前は平川忠亮。
私が浦和に住み始めてからの数年は、ヒラがとても眩しいほどのプレイを魅せてくれた。
ヒラがいるから安心していられたといっても過言じゃないし、それは彼がもたらした素晴らしいタイトルが物語る。
だけど、誰もが平等に年を取る。
加齢によるプレイの衰えを隠せなくなったとき、ヒラの選手としての終わりを口にする人が増え