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突然任命されたマーケティング担当者が自立して施策を打てるようになるまで -株式会社コークッキング

■会社概要
会社名:株式会社コークッキング
代表取締役:川越一磨
設立:2015年12月1日
事業内容:フードシェアリング(TABETE)事業、パターン・ランゲージ制作事業、イベント・ワークショップ事業

■支援概要
課題:マーケティング専任担当者が不在であり、社内にも知見がない

支援内容:toB、toCのマーケティング戦略のコンサルティング&広告運用の内製化支援


美味しく食べられるのに、賞味期限などを理由として廃棄されてしまう料理を救うためのサービス、TABETEをご存知でしょうか。彼らのミッションはフードロスの解消、ひいては日本の食料自給率の低さを解決すること。そのために、廃棄の危機にある料理と消費者を結びつけるサービスを提供しています。

今回取材した株式会社コークッキングの取締役COOの篠田さんは、幼少期に白血病を患い、厳しい食事制限を受けました。その辛い原体験から、TABETEを通して「食」の課題に向きあっています。

unnameが支援するマーケティングによって、篠田さんとTABETEにどのような変化が起きたのかをお聞きしました。




ヒアリングベースの提案によって、自社に最適な施策の提案をしてもらえた

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▲北島さん(左)、COO篠田さん(右)

− unnameに相談した際のお困りごとについて教えてください

私が社内でマーケティングの担当者を任せられた時、社内にはマーケティングの専門家がいなかったので相談できる相手がいませんでした。ゼロからのスタートではあったものの、かけられるコストも多くはありませんでした。

壁打ちができる人が外部に欲しかったので「まずは相談をしたい」という点で、無料相談を受け付けているunnameに連絡しました。他にも何社か連絡をしようと最初は考えていましたが、初回の相談で信頼度の高さを感じたので他社には連絡をしませんでした。


− それは嬉しいです。なぜそのように感じたのでしょう?

広告運用に特化した会社では、SNSやウェブでの広告をどうやって打つか、”HOW”の部分の提案を頂くことが多いと思います。しかしunnameでは自社(unname)のやり方ではなく、ヒアリングしたTABETEのサービスに最適化した、私たちに寄り添った提案をしていただけたのが印象的でした。
”HOW”の部分も詳しく教えてくれたのはもちろんですが、さらに根底にある理由や根拠を示してくれたことが心強く感じましたね。”HOW”の部分も詳しく教えてくれたのはもちろんですが、さらに根底にある理由や根拠を示してくれたことが心強く感じましたね。

また、飲食業界の現場でマーケティングをやっていた方は多くなく、そんな中で宮脇さんの経歴(Wakrak株式会社、株式会社ペイミー等に在籍)にも信頼がありました。



細かなKPI設定の提案によって、適切な予算が試算できた

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−支援させていただいた中で、良かったポイントはどこでしょう?

まずは、ロジックツリーを使いながらわかりやすく戦略分析を行ってくれた点です。

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▲実際に戦略分析をした際のホワイトボード

それまではKPIを適切に設定できておらず、何から始めればいいのかがわからない状態でした。unnameに相談する以前は消費者を向いた施策をメインに考えていました。しかし、それによって十分な結果を得るには数千万円の予算が必要であることがわかり、消費者ではなくお店側(法人)に対してアクションをしなければならないことを教えてもらいました。

多くの点で戦略の部分を可視化して、わかりやすく提示してもらえたので効率的に業務を進められたと思います。


−特に今の段階だと最小のリソースで最大の効果を目指すのはシビアですもんね。他に良かったところはありますか?

宮脇さんと青木さんがメインとなって相談に乗っていただけますが、お2人はマーケティングの経験が違いますよね。そういう点もあってか、提案やフィードバックの幅が広いのも私たちには良かったと思います。

例えば、競合サービスとの比較は非常にわかりやすかったので印象的です。
自社と他社を第三者目線で比較することはとても難しいことでしたが、これを外部から行っていただけたことで自社のサービスの課題や改善点が的確に浮かび上がりました。

また、シンプルなことですがslackを通じたコミュニケーションができること、そしてそのレスポンスの速さも嬉しかったです。困ったことがあって連絡すると、すぐに解決のために最適な行動を教えてくれるので私自身もスピード感を持って業務に取り組めました。このような点は他のベンチャーにとっても有益なんじゃないかなと思いますね。

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▲実際に行われているSlack内のやりとりの一部


−ありがとうございます!個人的な感情や内面には変化はありましたか?

マーケティング施策は全社で共有する必要があるため、内容を説明しなければなりません。その際に、根拠を持って施策を考えているので自信を持って話ができるようになりました。

これまではどこを見ればいいのかがわからず、闇雲に手を動かしては失敗を繰り返していました。根拠がないので失敗してもその理由がわからず、次に活かせません。しかし、根拠を持って施策に取り組むことでPDCAを素早く的確に回せるようになったと思います。


−PDCAサイクルが適切に回せるようになったのは大きいですよね。

そうですね。そのようにして自分が考える施策に自信が持てたので、新しいたくさんの施策を積極的に試せるようになりました。

そうしているうちに社内の別部門から「マーケティング担当者としてはどう思う?」といった相談が来るようになり、マーケティング部門単体ではなく、全社的な利益につながりました。

このように頼られた経験はさらに大きな自信につながりました。



最終的に消費者の意識改革につながるマーケティングを目指す

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−今後、どのようなマーケティングを行いたいですか?

直近では”toB”に特化したマーケティングを行いたいと考えています。

今までは営業を積極的に行い、いわば「お伺いを立てる」ようなことをやっていました。しかし「フードロス解決」という課題と向き合うにあたって、こちらからお店の課題を探すのではなく、お店側から「課題を解決したいんです」と相談を受けるのが自然ですよね。

「消費者に売りたい商品はないですか?」と捉えられかねない営業の仕方では本来の目的とは大きくずれてしまいます。

なので、フードロスに困っているお店の担当者が何かを調べた時すぐにTABETEのサービスが見つかり、また利用ができるような状態を作るマーケティングが非常に重要だと痛感しています。


−素晴らしい方向性だと思います! それでは最後に、TABETEを通じてどんな世界を目指したいですか?

フードロスの解決の先に見据えているのは日本の食料自給率の改善です。

日本では年間1人あたり133.6kgもの食料を廃棄しています。この数字は世界でも6番目の多さです。一方で、食料自給率はというと平成30年度のカロリーベースで37%と低い数字です。

現状で日本の食生活は海外の生産物に大きく頼っていますが、これから世界の人口が増加して食糧不足の課題が顕在化してきた時に、限られた食料は現在のような日本に輸入されるのでしょうか。

万が一食料の輸入がストップしてしまった場合、わずか37%のみの国内生産の食料を頼るほかなく、フードロスの問題が解決しなければ今までのような自由な食生活は失われてしまいます。

そのようなことが起こらないように消費者の意識改革によってフードロスを無くし、その先で食料自給率の向上を目指したいです。


−本当に有意義なことだと思います! 本日はお忙しいところありがとうございました!

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▲最後にフードロスになりそうだったパンを美味しくいただきました。



■採用情報

株式会社unnameでは、企業向けのマーケティング支援を創業フェーズの会社でチャレンジしたい仲間を探しています。少しでもunnameに興味を持ってくださった方は、上記の採用情報ページもしくは代表の宮脇までDM(FacebookTwitter)くださいませ!


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