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彼がいなければ生まれなかった
銀行家が元気だったら……
1927年、横浜にホテルニューグランドが開業します。その際にパリから招かれたシェフが、
サリー・ワイルというシェフです。
フランス料理のシェフでしたが、西洋料理全般に長けていて、イタリア料理もスイス料理なども上手だったそうで。
そんなある日のこと、一人の銀行家が体調が優れないので、何か喉ごしのよいが食べたい。と
そのリクエストにより、誕生したのが「ドリア」です。
その時のレシピは、バターライスに海老のクリーム煮を乗せて、グラタンソースにチーズをかけてオーブンで焼いたものでした。好評だったこの料理は「シュリンプ ドリア」としてホテルのレギュラーメニューになり、名物料理の一つで、今日まで愛され続けています。
そのレシピがサリーの弟子たちによって広められ、ドリアが全国の洋食の定番料理になったと言われています。
もし、サリー・ワイルが日本に来ていなければ、日本における洋食文化は十年は遅れていただろうと言わしめるほど、彼は日本の洋食文化において重要な人物であり、彼がいなければ、もしかすると「ドリア」はこの世に誕生していなかったのかもしれません。
ドリアの原形になったのフランス料理から着想を得ていますが、ライスグラタンという料理のかたちであるのは前述のとおり、サリー・ワイルの即興から出来上がったもので、発祥は日本ということになります。
フランスやイタリア、スイスなどにドリアという料理がないことから、ドリアはもしやすると日本食ということになるのではないでしょうか。
本日10月29日はドリアの日なんですが、
この記念日は今年、令和3年が初めての記念日です。(お初に拍手 パチパチパチパチ)
1927年10月29日はサリー・ワイルが、日本に来日した日であることから、本日10月29日がドリアの日になったようです。
ちなみに、ホテルニューグランドはドリアだけではなく、スパゲッティナポリタンやプリン・ア・ラ・モードも発祥だと言われていて、すごいホテルですよね。
実はボク自身、すごくドリアが好きです。
ミラノ風ドリアかチキンドリア……ハンバーグドリアも捨てがたいなぁ~(笑)
ただ、おうちで作るにはちょっとめんどうですし、ご飯を食べに行った際はなかなか選ばないという絶妙な選択肢上にいつもいるのが、ドリアだったりします。(選択肢上のドリア←G線上のアリア)
サリー・ワイルさん、日本に来てくれてありがとう!ナポリタンもドリアも開発してくれてありがとう!あなたのお陰でボクは洋食が大好きです。
というわけで、本日10月29日はドリアの日です。寒くなってきた季節には、もってこいのメニューです。皆さんもいかがですか?