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敵や問題が消え去って世界が変わる話。
存在することが当たり前すぎて
疑おうとも思わないし
まずその存在を疑うとうことを
思いつかない。
だからいつまでも
何食わぬ顔で居座って
余裕をかまして私の世界を
歪ませ続けてくる。
問題が起こった時
まず始めに疑う対象として
排除するような存在。
一番厄介で手強い存在。
一見すると厄介者には見えないから
いつまでもたどり着くことができなくて
見当違いな相手とばかり
格闘する羽目になる。
ずっと問題の原因だと思い込んで
格闘していた相手は
自分の世界が歪んでいたことで
問題に見えていただけの何でもない存在。
そもそも自分の世界を歪ませている
大元である黒幕をどうにかしなきゃ
何も解決しない。
こんなものが良いもので
こんなものは悪いもの
こんな人が良い人で
こんな人は悪い人
こんな話し方が良い話し方で
こんな話し方は悪い話し方
こんな仕事が良い仕事で
こんな仕事は悪い仕事
こういう時には
こうすることが良くて
こうすることは悪い
こんな見た目が良くて
こんな見た目は悪い
こんな数字が良くて
こんな数字は悪い
"そんなの当たり前じゃない"
そう思って一切疑いもしなかった
自信たっぷりの判断が
沢山の非難や裁きや奢りや軽蔑や
自己否定を生み出して
何でもない日常を敵や問題だらけの
苦しみに満ちた日常にしていたみたい。
ひたすら良いだけを追い求めて
悪いを強制的に良いに変えようとする
そんな不自由の中に幸せなんてない。
敵や問題は判断が生み出した
幻想でしかない。
良いも悪いもないのだから
悲しむ必要も腹を立てる必要も
絶望する必要もない。
黒幕によって生じている世界で
いくらもがいても
それは黒幕によって生じた歪んだ世界で
生き続けることにしかならない。
だから
"あれが良いこれは悪い
だからどうにかしなきゃ"
なんて言って闇雲にもがくのではなくて
まずは黒幕を排除してしまおう。
そして自由に生きられるようになろう。
寒いのならコートを着るとか
暖房をつけるとかすればいい。
でも歪んだ世界で生きていると
イライラや不調の原因原因が
寒さであると気付けない。
そして見当違いなところに手をつけて
解決しようとする。
不調の原因を自分の才能とか容姿とか
何かや誰かのせいにして
そこをどうにかしようとして
同じ問題を繰り返す。
そんなことをしても身体は温まらないし
益々不調とそこからくるイライラが
増していくだけだ。
コートを着るとか暖房をつけるとか
それができるようになった時
人生はうまくいくようになるし
幸せを感じることができるようになる。
うまくいって幸せになるのに
何かや誰かへの干渉は必要ない。
干渉したくなるのは不自由だから。
自分自身を自由にしてやる
こともせずに
人生を変えるとかうまくいって
幸せになるなんて甘かったよ。
判断がなくなった時
敵も問題消え去ってしまう。
そして敵を倒し問題を解決するための
選択肢ではなくて
本当に選ぶべき選択肢を
選ぶことができるようになる。
それがうまくいって幸せになる
ことのできる選択肢。
判断がなくなれば
世界が変わるよ。
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