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レトロ自販機をめぐる群馬の旅③:たまに大当たり「丸美屋自販機コーナー」
レトロ自販機をめぐる群馬の旅の続編です。レトロ自販機をめぐる群馬の旅①、②は読んでくれましたか?
まだ未読の人はぜひ読んでくださいませ。
今回の3箇所目は「ドキュメント72時間」の中でも店舗外観を見たことあるという人も多いかもしれないです。レトロ自販機コーナーの象徴的な場所の1つです。車で山道を登ると途中にテレビで見た建物が登場する場所です。「ピット・イン77」から「丸美屋」へ。約1時間のドライブに出発!
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この雰囲気を待っていた、外観もレトロ。
約1時間のドライブ。一般の道路を走っていると途中から山道エリアに入る。最後の1本道。山を登りながらくねくねと車を走らせる。キャンピングカーのアミティパワーは強くないので登り坂は一苦労。でも頑張って走ってくれている。まだかまだかと登っていると曲がり角にあった。ここだ。
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「ドキュメント72時間」視聴者にはピンとくる場所。レトロ自販機の聖地の一つと言っても過言ではない。町から1時間かかったけど、来てよかったと実感する。自然の中にポツンと無人販売所。最高な世界観だ。
息子氏「おー、着いた!めっちゃいい!」(興奮しながら)
ただ、無人店舗の駐車場は満車。大きなキャブコンを隅でうまく停車して、空きが出るまで待機。入れ替わりで駐車できたから良かったけど駐車場はすぐに満車になる。約10台くらい駐車できるスペースはあるけど、土日は満車になると思うのでご注意を。
では、早速お店の中に入ってみる。
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レトロ自販機と外観の森林との調和。「ドキュメント72時間」で色々な人のドラマがうどんを啜りながらインタビューで語られていた。過去から今、未来へ続く個人個人のドラマがこの空間に想いが漂っているよう。だから、ここのレトロ自販機でうどんを食べたかった。今日1日でずらりと並ぶレトロ自販機を体験したのは3箇所目。それでも、一番ここが興奮していた。
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「オレンジ・ハット」「ピット・イン77」は外観もファサードも、デザインもクリエイティブもレトロでかっこいい場所だった。都市型無人店舗の分類に入るだろう。しかし、「丸美屋」は山の中にポツンとある。その価値。周りに何もない。でも、うどんだけは出来立てで食える。そんなギャップ萌えな状況だ。店主が補充してくれていて、その味を期待して集まる人だけがいるスペシャルな空間だ。
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うどん、そば、ラーメン、トーストサンド、瓶コーラ、パン、菓子、アイス、ドリンクなど。無人のお食事処である。店舗外にもテーブルと椅子と屋根もあって日陰のテラスで食事ができる。
やっぱ、最高すぎるではないか。
丸美屋の楽しみは、「大当たり」うどんガチャ!
ここでの楽しみはレトロ自販機で食べるだけではない。「大当たり」があるうどんガチャが楽しめる。接客をすることがない無人販売所でもガチャがあるだけでレトロ自販機がさらにエンターテインしている感じを演出できる。そして、息子氏は目をときめかせている。ワクワクの表情が輝いている。
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息子氏「おれ、絶対大当たり出るよ!天ぷらうどん食べたいし」
根拠のないいつも通りな会話。「大当たり」は海老天入り。「中当たり」はさつまいもやかぼちゃ天ぷら。着物の帯のような平べったい「ひもかわうどん」もあってバラエティ豊富だ。大当たりを当てる気満々の息子氏がうどんを購入。25秒たって、出来立てがどん!
息子氏「うまそー!んっ?!あれっ?!海老天ぽくない?!」
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これは間違いなく大当たり!
初めて購入したから普通の状態がわからないという不思議な奇跡。「大当たり出たからジュース買っていいよね」とまた訳がわからないロジックを並べる始末。旅では財布の紐が緩いのを知っている息子氏にうまく使われつい買わされてしまった。つぶつぶみかん。せめて流れ的に瓶コーラでしょ。
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テラス席で食べていると20年以上通い続けている常連夫婦のおじさんとおばさんが急に話しかけてきた。「それ大当たりだよ。初めて見た。」と。20年通っても一度も当たらないよ。「君は運がいいね」と言って、うどんの写真を撮りたいということで、物撮りのおすそわけ。息子氏なかなか運いいのかも。
「当たり」のラーメンガチャもある!
うどん自販機の隣には、ラーメン自販機があった。チャーシューメンと唐揚げラーメン。しずる感が溢れ出ている美味そうな雰囲気だ。購入するところに何かまた書いてある!
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ラーメン自販機にも当たりガチャがある!
「当たり!!」は「煮玉子」。「ハズレ」は「うずらの卵」が入っている。息子氏から「おとうはハズレだよ」と上から目線で言われる。見てろよ。
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ボタンを押して25秒で出来立てが、ドン!
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これも間違いなく当たり!
うずらの卵には見えない。というか、確実に煮玉子だ。当たりだ。今日初めてのラーメンは昔ながらの醤油ラーメンで「ザ・中華そば」の味。チャーシューは濃厚でイケてる。ホッとする味にここまで来てよかったとしみじみと感じた。
「大当たりのうどん」と「当たりのラーメン」気分最高潮のまま帰るはずがレトロ自販機のパワーここにあり。お腹すいてないのにトーストサンドも購入。ちょっとしたPOPの手書きの注意書きに店主の優しさを感じる。
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無人販売所でも、レトロ自販機でも、その空間をその体験を維持するために調理し配達し補充してくれるお店の人がいる。毎日お店の人がここへ全国から来る人のために頑張って運営してくれている。もちろん、レトロ自販機も24時間休まず頑張っている。
自販機って無人で人がいないから、その背景で頑張る人の姿が感じずらいし気付きずらい。飲料自販機も暮らしのインフラであり、当たり前に買えて当たり前に売り切れていない。それは、毎日補充してくれる飲料オペレーターがいるから我々は便利に使うことができる。自販機で買うときは、自販機カルチャーを支える裏で活躍する多くのスタッフへ感謝したいと思う。
店舗情報
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◼️店舗名:丸美屋自販機コーナー
◼️住所:群馬県太田市牛沢町332-1
◼️レトロ自販機の種類:うどん、そば、ラーメン、トーストサンド、瓶コーラ、飲料、アイス、パン、お菓子など。
◼️食べログ:https://tabelog.com/gunma/A1002/A100201/10015973/
「オレンジハット」「ピット・イン77」そして「丸美屋」へ。
レトロ自販機をめぐる群馬の旅。次回が最終回。どこに行くのか?
乞うご期待ください。
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