セブ島でのデザイン留学【1ヶ月目】
まずは自己紹介から
初めまして。すゑひろゆうき( @uribo_jp )と申します。
熊本県出身、未経験からwebデザイナーへの転職を志す24歳です。
大学時代は情報学部に在籍し、もともと『ものを作ること』が好きだったのでゼミナールは広告デザインや冊子デザインなどを専門的に学ぶところ所属していました。ぼんやりと「デザイナーになりたいなあ」と考えながら就職活動をやっていたのですが、見事に全滅。卒業後は販売員になるも、やはりデザイナーになるという夢が諦めきれず、デザインを勉強しつつ留学することにしました。
そんな私が、『モンスターアカデミア』(通称:モンアカ)で3ヶ月間学んできたことをこれから投稿していこうと思います。
【1ヶ月目】
1-1.考察する
生徒は長期休暇中の大学生や、私のような社会人、色々な境遇の方々がいらっしゃいます。でも、みんなデザイン初心者。
まずは、すでに世に出ているデザインを考察するところから始まります。
例えばairbnb
セブ、大人2人、6月25日から1泊で検索すると…
気になった宿を押してみると…
(まだまだいっぱいあるけれど)みんなで思い思い、ざっと考察してみるとこんな感じ。
この考察を元に、サイトの作り手はユーザーにどんな印象を与えたいのか、最終的にどうして欲しいのかを考えます。
この考察こそがデザインに対する考え方の基となる
『デザインとはコミュニケーションの手段である』
という思考を生み出します。
デザインを介してユーザーの心を動かさねばなりません。
私自身、今まで何かを作るときに何も考えず自分のやりたいような配色や形を選んできたし、普段何気なく利用しているサイトでもこんなに考えが隠されているんだなと実感。初日から結構衝撃的でした。
1-2.トレースする
モンアカでの勉強は主にIllustratorとPhotoshopを使います。それらの使い方を学びつつ、様々なウェブサイトの考察&トレースをしました。
トレースとはつまり、今あるデザインをなぞるということ。
ここはなぜ丸っこいフォントが起用されているんだろう。それに合わせてボタンの角が丸いのだろうか。文字の間を広くしているのはなんでだろう。などと考察しながらトレースしていくことで、自分でぞのデザインを再現するためのスキルを習得して行きます。
私たちの生活は様々なデザインで溢れています。
いい感じの広告、いい感じのお菓子のパッケージ、いい感じの洋服、いい感じのお店などなど…
この「いい感じ」を感じるのは容易でも、実際にそれを自分で表現するのはとても難しい。だからこそ様々なデザインをトレースして、いろんな技法や表現を自分の中に落とし込む必要があるのです。
知識が増えたことで、今まで見ていたサイトや広告、アプリの見方が変わってくるかも…?
1-3.アウトプットする
知識を取り込んだらしたら、今度はそれを外に表現します。
モンアカではだいたい1週間に1回のペースでアウトプットトレーニングがあります。
円を用いて楽しい感情、怒りに満ちてどうしようもない感情など、様々な感情を表現して自分が習得した技法をアウトプットしたり、
実際のユーザーに合わせた日記アプリのデザインを4パターン制作してみたり。
私が実際に作ってみたのはこんな感じ。
これらを1日で制作するのですが、それだけではありません。なんと発表もあります。みんなに自分の制作意図を伝えることで、思考も言語化して自分の中に落とし込みます。
毎日4時間みっちりデザインの勉強をしている自分が、毎週どのくらい成長し、なにが不足しているのか確認できる機会でもあります。
1-4.課題をデザインで表現し、デザインで解決する
そして、2週間に1回行われる中間制作と卒業制作で私たちはクライアントから依頼を受け(というテイで)、その課題を解決するためのデザイナーになります。
クライアントの要望を読み取り、ユーザーの心を意識しながらデザインしていきます。
特に卒業制作はこの1ヶ月の集大成。コンセプト設計からサイトのデザイン、そしてその提案書までを1人で制作します。
ターゲットは依頼が来た時にすでに決まっているのですが、そこを掘り下げて名前や年齢、職業や年収など細かくペルソナを設定していきます。また市場調査を行い、ユーザーの潜在ニーズを満たすことができるコンセプトを編出します。
そうすることによりデザインにおける細かな表現や使用する色、フォントなども変わってきます。
卒業制作は自転車のシェアリングアプリのサービスサイトを制作します。私は20代の会社員向けに時間を気にせず利用できるサービスを提案することにしました。
約1週間かけてできたものがこんな感じ。
1ヶ月目最終日。いよいよ発表です。ど緊張。
毎月の中間制作と卒業制作はこんな感じで発表を行います。
現役デザイナー兼講師の方々からフィードバックを受けます。よくできてる点や改善点などその場で指導してもらえるので次の制作のモチベションにもつながります。
モンアカで過ごす1ヶ月目はこんな感じ。1ヶ月コースのみんなとはここでお別れだったので、少し寂しくもありました。
2ヶ月目からは表面のデザインというより思考からデザインしていく過程に入ります。が、それはまた次回。
ではまた!