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【ジョージアに住む人たち】刺青と人 漆黒のあぶり-005 2024/03/15

日本での就職活動に疑問を感じ、かといって何ができるというわけでもなく、大学卒業後にひきこもりしていたものの、なぜか海外、ジョージアで自営業を始めた20代の女性の話を毎月インタビューしてゆきます。

人の苦しみと楽しみと輝きを見るはずのインタビューです。
まえがき:qbc(無名人インタビュー主催・作家)

漆黒年表

2019年04月 大学入学
2022年11月 ジョージア来訪:海外ノマド体験ワークショップ(帰国)
2023年03月 大学卒業
2023年04月 病んで自宅ひきこもり
2023年05月 ノマドニア時代の友人と日本で会って刺激される
2023年04月 病んで自宅ひきこもり(重)
2023年07月 ジョージア来訪:出日本
2024年01月 ストリート書道、さあやさんと出会う、地元テレビ出演
2024年02月 長崎広島原爆セミナー登壇、タトゥーアーティスト修行開始、書道クラス講師開始

過去インタビュー記事


人に頼るようになりまして

qbc:前回のインタビューから、何か変化がありましたか?

漆黒のあぶり:この1ヶ月間は、自分で書道のお仕事を獲得しました。具体的には、現地の日本食店のお仕事をいただきました。
お店のデザインっていうんですかね。内装だったり外装だったり、例えば鏡に書道で文字を書いて、ちょっとデザインっぽくするっていうのとか、あと提灯のデザインだったり。居酒屋によくある、メニューの板みたいなのとか。トイレの内装だったり。
自分の字をデータ化してプリントするという、デザイナーみたいなお仕事が決まりそうです。
契約書みたいなのにサインすれば、もう825ラリぐらい入ってくるんですけど。

qbc:ラリって、日本円だとどれくらいなんでしたっけ?

漆黒のあぶり:大体今1ラリが55円だとして、3万か4万ですね。

qbc:ジョージアでの生活費がどれくらいって言ってましたっけ?

漆黒のあぶり:月10万円ですね。
あと、書道のデザインサービスみたいなアカウントを作り、受注のできる場所みたいなのは作ったので。そこのポートフォリオにもなればな、という感じです。

qbc:ひとまずおめでとうございます!

漆黒のあぶり:ありがとうございます!
昨日、前回のインタビュー記事の原稿見てたんですけど、なんか暗すぎてびっくりして。なんだこれと思って。もう大丈夫? みたいな。そりゃ大丈夫って言われるわ、みたいな。
本当にあんとき、自分を見失ってたとかじゃなくて、本当にメンタルブレイクなんですね毎年、2月って。

だからもう3月になったからかわかんないけど、全然違います。全然違いますっていうか、自分のやることをやるしか解決策はないなと思ってて。
まだ貯金は尽きてないし、逆に使える金額もそこそこあるうちに動いといて、それでいいかなと思って。本当にそれでもう、逆にこれ0になってからが勝負じゃないかみたいな気持ちもあります。

qbc:その他は?

漆黒のあぶり:その他は、人に頼るようになりまして。自分の力だけじゃどうしても無理だっていうことで、正直に周りの人に、私は今こういう状況でお仕事がないです、お仕事が欲しいですと言うようになったら、こういうことができますっていうのを言ったら、他にも個人のロゴ制作だったり、お話をいただいて。

全然経験とかはないんですけど、私多分、ヒアリングとか誰かの思いとかを聞いて形にするのが得意ってことに気づいて。結構、楽しく作らせてもらってます。
本当に個人でやってる延長みたいな感じなんですけど、ロゴとかが元々好きで、これめっちゃ好きだなっていうのに気づいたんで。もし、ジョージアで書道が駄目でも、日本に帰ったら普通に制作系の就職しようかなってっていう保険もできたので、まあいっかなっていう。

qbc:その他に、まだあります?

漆黒のあぶり:最近めっちゃ悔しいことがあって。ジョージアの日本人同士で、「こんにちは」みたいな話をする機会とかあったりするんですけど。そこで、自分がこうやって書道とかいろいろやって、みたいな話をしたときに、その人も「こういうのをやろうと思ってるんですよね」みたいなって言われて、私、何でやらないのかなってめっちゃ思っちゃって。
そう考えてる暇があれば、やればいいのに。でも「やるためには企画書が」とか「チームで動いた方が」みたいな。何言ってんだろうと思って、本当に。全然意味がわからなくて。

で、挙句の果てに、私が書道ってやってますよって言ったからかわかんないけど、「私も書道やってみるか」と言われたときには、ほんとめっちゃむかついて。まじ腹立ちましたよね。

確かに誰でもできるけど、言ってるだけでどうせやらないような人にパクられたくないし、しかもよく私の前でそんなこと言えるなと思って、めっちゃむかついて。
その瞬間に、マジでやったろみたいな。自分は今結果残していないから何も言えないから、本当にマジでやったろ、みたいな気持ちになりました。

qbc:結構強い気持ちですね。

漆黒のあぶり:私、もう本当に見返してやろうみたいな気持ちが強くて。
っていうのも、学生時代に部活やっていたんですけど、バレーボールで。そこでずっと教えられた言葉で「臥薪嘗胆」という言葉があって、悔しさを一生忘れるなみたいな。毎日胆をなめ続けて苦さを忘れずに、みたいな。本当にその精神を叩きこまれたのが、17、18歳くらいのときだったので。

もうその精神が強すぎて、もう絶対やったろみたいな、言わしとけみたいな、っていうのが一番やっぱ原動力というか。負けず嫌いなので、いい感じに着火剤としてかかっています。

最近はタトゥーの練習も、本当に集中しすぎて。全然苦ではないですけど、本当に体力も最近落ちてて。もう眼精疲労と肩こりと腰痛と、みたいな。もう体が痛いみたいな。
なので、大丈夫かな、みたいなふうには思ってます。あと寝具が合わないとか、そもそも歯ぎしりはもうやめようと思ってもやめられないしみたいな。それで本当に起きれないけど、やることはやってるみたいな感じ。

やってることが全部、体力系で。書道もずっと手を動かすし、タトゥーも動かすし、パソコンで動かすしってしてたら、もう目がめっちゃ疲れて。何でしたっけ、ブルーベリーアイみたいな、何て言うんでしたっけ、ブルーベリーの成分みたいなのを摂った方がいいんですかね。

qbc:目はね、もう休めるしかないんですよ。

漆黒のあぶり:え、どうやって目を休めればいいんですか。もう私無理じゃないですか。

やった人だけが結果を出してるから

qbc:仕事ずくめって感じですかね?

漆黒のあぶり:自分の得意が仕事、っていう方向に多分今流れていると思うんですけど、だからかわかんないですけど、プライベートの境目があまりなくて。常に、このアイディアいいなみたいなに思ってて。それが全然苦じゃないからできるんですけど、だからSNS見てるときも情報収集というか。
私、本当に何かずっと物を作って、物っていうか、何かを形にしていたいタイプなのかっていうふうに最近は思います。

動画作って、インスタの運用みたいなのを自分のサービスでやるのも初めてだし、自分が「タトゥーをこの人に彫ってほしい」みたいな、私がタトゥーアーティストになったときに、こういう人がやってるからこの人に彫ってほしいって思ってもらうために、動画のリール作ったり投稿したりしてると、自分がモデルになるときもあって、1人で全部を回してるみたいな。もういろいろ足りない、みたいな感じになって。すごい、アシスタントみたいな人が欲しいです。ゆくゆくは、大きくなったら。

qbc:今、悩みとかあるんですか?

漆黒のあぶり:今は特にないかもしれないです。やることをやるだけだから。悩んでる暇があったら、やった方が早いかなって感じ。

もうただ単に、体力がないみたいな感じです。体力というか、もう正直やったことがないことばっかりだから、今自分が全部やってることって。それが同時に進行してるから、普通にタスク管理とか、そういうレベル感な気がします。

qbc:今の、じゃあ、状況はどんな感じ?

漆黒のあぶり:今は、何だろう。ちょっとは前に進んだというか、ちょっとは上を向いたかなっていう感じです。まあ上を向いたかどうかは多分、この1ヶ月後くらいに、全部今やってる結果が出ると思うので、それ以降ですね。

本当、2月とか、3月の頭とかは、始めたことがこのまま形になるかなとか、このままで大丈夫なのかなって、やっぱり自分でも思ってる節があったんですけど。やっぱタトゥーの練習とかしてても、すぐ結果が出るわけじゃないし。

けどやるしか、練習するしか方法がないので。だし、とにかく自分はすごいセンスがあるわけではないし、人よりうまくできるタイプじゃないから、泥臭く1人で時間をかけてやることが自分の自信に繋がるって、一番自分がわかっているので。今が一番しんどい今が一番しんどいと思いながら、もう耐えて、ただ諦めないで続けるだけでいいかと思って。

qbc:なるほど。今の自分の姿を、誰に一番見せたい?

漆黒のあぶり:去年の自分ですね。
去年の今日、ちょうど大学の卒業式だったんですけど、私、大学の卒業式、後ろめたすぎて出てなくて。友達とかが全員就職が決まって、ハッピーモードでいるところに入るのがめちゃくちゃ嫌で。人生で初めて、そういう催しを私、欠席したんですよ。大体、卒業式とかって出るじゃないですか。けど全然めでたくもないし、袴を着る気分でもないし、行かなかったんですよ。ゼミの飲み会だけは参加したんですけど。

去年はまさか1年後、ジョージアでタトゥーの彫師を目指してるなんて想像もつかなかったから。だし、1人で書道やって、ちゃんとなんだかんだ仕事の依頼がちょいちょい来たり自分で営業かけたり、イベントとかやるようにしてて、なんだかんだやってんな、みたいな。っていうのは、自分に一番言いたいですね。

qbc:この後の予定は?

漆黒のあぶり:日本食店で、いま1個ミーティングを別でやってきたんですけど。その後またバーでやる書道のイベントのミーティングですかね。
あと、明日は居酒屋でアジアンイベントみたいなのでバーテンをやって。最初に話した、デザインの契約するところで、そのお店のSNS運用もやるかもしれなくて、みたいな。あとロゴも作って、みたいな。仕事の話しかないかも。

qbc:雰囲気のある画像でしたね。

漆黒のあぶり:本当ですか。やっぱあれいいですよね。私、ああいうのが得意なんです。別に書道が得意なわけじゃなくて。プリクラの落書きみたいな。

qbc:日本の人向けに売れそうな気もするけど、ここまでできたら。

漆黒のあぶり:いや最近、本当に本とか読みたくて。私、チームプレーで物を売るとかの知識が足りないんだと思って。てかマーケティングとかじゃないけど、私これ、普通だったら会社で作業を分担してるところ、私、全部未経験なのに全部1人でやってるじゃないですか。

だからもう、何ができてなくて何ができてないのかわかんないから。自分の感覚でしかできないのがすごい、正解がないから、多分そういうもんだと思うんですけど。それがもどかしくて、どういう風に他の人はやってんだろうっていうのが、今めっちゃ気になりました。

けど多分、そんなもんなんですよね。みんな正解とかわかんないけどとりあえず、やった人だけが結果を出してるから、だから何もやってないやつに本当に言われたくないんですよ。本当にむかつく。

qbc:そんなに気にしてるんだ。

漆黒のあぶり:私多分その、行動に移すまでの実行のスピードだけはやけに早いから、形にはなっていなかったとしても。だからそれがゆえに、いろいろ考えてないんじゃないとか言われたりするけど、けどこれは私のやり方だし、そして今自分が考えて止まっていたら、お金減ってくだけだから、そんな時間はないし。

なんだかんだ止まっちゃうときって、失敗したくないからじゃないですか。何かもっといい方法があるとか。けど、やってみて駄目だったら、訂正したらいいし。失敗をしないことが一番成長しないというか、失敗に近づくんだなと思って。それに気づいてから、とりあえずやってみようみたいな。

今回の、バーでイベントやるっていうのも、全然内容を考えてないんですよ正直。バーでとりあえず書道やってみるかみたいな。お気に入りのバーだし。いつもだったら日本人の友達とかめっちゃ呼んで、イベントを成功させるみたいなのがメインなんですけど。

それよりもまずジョージアで書道が知られてなくて、外国人にどこが刺さるポイントなのかもわかってないし、だからそれを知るためにはまずイベントを開いて、こういう人がやってるんだっていうのを知ってもらうっていうことが多分大事だなっていうふうに思ったんで。とりあえずPRには自分の顔も全然使えるし、モデルにもなれるし、っていうのがやっぱ自分の強みだと思ったので、自分も楽しみながら、もっと書道を、日本の伝統文化を私なりに伝えたいみたいな。

私はありがたいことに書道家じゃないから、こだわりとかないし。そこに気が付けてから、またちょっと動きが早くなりました。前までは、自分の作った作品に対して値段をつけられたりして、自分の趣味の延長線上でやってることに対して対価をもらうってことに、抵抗がめちゃくちゃあったんですよ。

けど逆に考えたら、私は書道家でも何でもなければ、ただ字がちょっと書ける人、たまたまジョージアにいるだけで、お金もらえるだけ。正直言ったらラッキーじゃないですか。っていうくらいでいいかと思って。

やばいですよね私。めっちゃやばくない?

qbc:先月に比べて、またパワフルになりましたね。

漆黒のあぶり:交渉とかをすごいやるにあたって、堂々として自分の価値を上げるとか、やらなきゃいけないことがあったんですけど。っていうよりもまずやって、対価としてお金をもらうくらいで最初始めて、っていう段階に今いるなっていうふうに気づいて。
その後に、結果としてのお金はついてくるもんだと思って。今はやるしかないっていう、向き合う姿勢というか、ちょっと自分の中で変えたっていう1ヶ月です。

今、結構いろんな人から依頼とか受けて、ヒアリングとかしていると、「あなたの思うようにやってください」って言われることが多くて。ええっ? みたいな。思うようにやってください? 私は結構、相手の考えていることを形にする方が得意なのに、私が思うようにしてください??けど、その相手の求めてるものって、多分きっと、あるにはあるじゃないですか。だからめちゃめちゃむずいと思って。だから、今こうやって試行錯誤しながらやることが、多分一番大事なのかなと思って。

qbc:いろいろチャレンジですね。

漆黒のあぶり:前回栗林さんが、書道のお手本見てじゃなくて、自分の字で書く方がいいんじゃないみたいなこと、言ってくださったじゃないですか。だから私、書道のアカウント作ったときに、今まですごいお手本を横に置いて、忠実に再現してたんですけど。今はチラ見するくらいで、自分の中で書いて、みたいなのをやってます。人からもらったアドバイス、100受け取って100やるタイプなんで。とりあえずやってみようと思って。

やっぱ自分の字で書くと、私も自分の字ってそんな好きじゃないから、うまくいかないときあるし。好きじゃないっていうか、うまく書けないから好きじゃないみたいなふうに思ってたんですけど。もう、思うがままに自由に1回やってみるっていうのが、今の自分には必要なんじゃないかみたいな。型にはめようはめようみたいな、どうしてもお手本に近づけて綺麗に無難にみたいな、じゃなくて、もうちょっと自分なりに、こうやったらかっこいいよな、だけでの自分の感覚で、表現するじゃないけど。なのもちょっと、感性を養っていくっていうか、つけていきたいかなっていう。

qbc:ポジティブな前進ですね。

漆黒のあぶり:あとは、最近だと交渉とかも、ちゃんと、ここ言いたくないなみたいなとこはめちゃくちゃあったりするんですけど、けど自分の主張を絶対入れるようにして、どんな相手でも。たとえ相手が日本人の、自分より社会人経験があるような人でも、自分の思ったことは、そんな嫌にならない感じで伝えるようにしたし。英語でも何言ってるかわかんないときはめちゃめちゃ態度に出すし、なめてるなみたいなこと言われたときには、自分が主張をめっちゃするようにして、そこも結構めちゃくちゃ変えました。

日本人同士だからわかる細かいこととか、ニュアンスで汲み取るみたいなのが、多分やっぱり私は合うと思うんですけど。
でも英語だとやっぱり全然、もうカルチャーも違ければ、自分の当たり前が当たり前じゃないみたいな、もう物を言って当たり前みたいな、全部うんうん言ったら駄目だみたいなことに気づいて。

来週、タトゥーショップでもワークショップをやるんですけど。そこでも相手が全部準備するから、売上フィフティフィフティでどう?みたいな。
いやいや待って待ってみたいな。だってポストと場所提供だけで、そっちから依頼してんのにフィフティフィフティってどう考えても割に合わないし、いやおかしくねみたいな。そこはちゃんと自分でも言おうみたいなふうに思って。せめて7割か、それが逆に使用料としてこっちがいくら払って、あとは全部私がもらうねくらいじゃないと、割に合わなくない?みたいな。

けど多分向こうの言い分としては、その場所を提供してる間の、タトゥー彫れた時間、その分の時間を欲しいっていうふうで、それだったらフィフティフィフティがフェアだと、向こうは思ってるんだろうなっていうふうに思って。
だからこれ、どうやって自分は提案すればいいんだろうと思って。だからうまく、こうこうこうでって、双方のメリットで妥協案みたいなのを提示しなきゃいけないから、それも考えなきゃいけないみたいな。毎日考えなきゃいけないみたいなことが多すぎて、何を考えてんだみたいな。今こうやって、口に出して整理してるって感じです。

やばいですよね私。めっちゃやばくない? そう、私も自分で、なんだこれと思って、やばすぎて笑っちゃって、あれ?みたいな。自分はどこ行った?みたいな。何言ってんだろうって思って。逆にそれで笑けてきて。
でも、そうは言ってもやっぱり落ちるときは全然あるんですけど、やばっと思って。

でもそんなに病んでる暇もない。何でこんなに気持ちが戻ってきたかはわかんないんですけど自分でも。多分シンプルに、2月が終わったからっていうのがでかくて。3月になったからまあOKみたいな。

自分の人生を切り売りしすぎると、もう自分のプライベートもなくなるし

qbc:そういえば彼氏は?

漆黒のあぶり:彼氏(仮)みたいな、もう全然連絡も取ってないから、あんまわかんないんですけど。仮にこの人がいなくなったとしても、自分のやってることって絶対残るし、集中すべきものって、あるし。これで駄目なら駄目でしょうがないかなあ。本音は超きつくて正直会いたい、甘えたい。こうは言ってるけどうまく甘えられないだけ(笑)

qbc:石油王シナリオ発動させましょうよ。可能性ありますよ。書道家のエキゾチックな若い女性。

漆黒のあぶり:だけど最近思ったんですけど、私、理想はめちゃめちゃ高いってことに気づいて。いつも頑張らなきゃいけないとか、今の自分の現状に満足したことが人生で一度もなくて。もっと上もっと上みたいなのを多分ずっと考えてて、だから結局めちゃめちゃトップに行きたいのかなって。
それにしては結構自分に緩いんですけど、でも理想は馬鹿ほど高いみたいな。

qbc:てんちむの上を行きましょう。

漆黒のあぶり:てんちむの本、買って読みましたもん。最新の。ずっと読んでなくて。最新の本って、今の無名人インタビューみたいな感じで、他の人がてんちむにインタビューした内容が本になってるんですよ。他の人の言葉で書き下ろされてる。てんちむの言葉だけじゃなくて。

漆黒のあぶり:で、それを見て、わかる~と思いながら、てんちむが借金返済までに何をやって、自分をどういうふうに売ってったみたいなのを見て。私は思ったのが、てんちむまでやりすぎると、自分の人生を切り売りしすぎると、もう自分のプライベートもなくなるし、結局幸せじゃないっていう。

私も多分今までは、その方向に振りがちだったんですよ。けどそうじゃなくて、自分のことは大事だし、プライベートももちろん大事。けど、それにおいて、プライベートを確保するために自分は仕事っていうのが、めちゃくちゃ大事。
男に奢られたくて一緒にいるわけじゃないし、一緒にその時間を共有したいからいる。だったら自分が払ってた方が気持ちがいいし。奢られるためだったらもっと私だって、そんなに馬鹿じゃないんだから、もっと富裕層みたいのを捕まえて奢られに行くし。(笑)
いや、マジで石油王行けますかね。えーやば。

qbc:行ける行ける。

漆黒のあぶり:私、小学校くらいから、自分の顔は確かに整ってる方だし、全然かわいいで売っていけるかもしれないと思ったけど。けどなんかわかんないけど小学校のときに、だけど、もしこれで交通事故とかにあって顔がなくなったときに、かわいいだけじゃ行けなくなるなというふうに、なぜか思って。私はそこから、かわいいはただの自分の看板広告で、中身で自分のことを好きでいてくれる方がいいなと思って、そっからこういう性格になったんです。

いや、なんていうんですか、やっぱ人から応援されるような人じゃないと、自分の今のやってることは成立しないから。だから、どういうふうな所だったら仕事を依頼したくなるかなっていうふうに考えたら、やっぱ自分はできないことの方がやっぱり今多いし、悔しい思いをすることが、全然足りていないことが多いです。けど、がむしゃらにやることは、自分は誰よりもできると思って。それだけじゃダメなんですけどね。
私、本当にガッツだけあるんですよ。どんなにへこたれても、どんなに鬱みたいになっても、何だか知らないけどこういう気力だけは毎回あって。
例えばアドバイスを貰ったときに、自分のアドバイスをちゃんと取り入れるっていう人だったら、この人を応援しようという気持ちになるじゃないですか。ただ全部が自己流とかで、何もやってないような人には、絶対なりたくなくて。

qbc:そのパワーって、どこから来てるんですかね。

漆黒のあぶり:自分、ずっと小学校とかぐらいから、挑戦したいことをずっとノートとかに書き続けてて。バンジージャンプしたいとか何か、そういう感じの。
人と違うことがしたいっていう気持ちがずっとあったけど、できなくて。それがなぜか前の付き合ってた人と別れた瞬間、できるようになって。

バンジージャンプも、やってみよう、みたいな感じでやったんですよ。2018年ぐらいですね。バンジーやったらなんか、すごいなんかドーパミンみたいなのがめっちゃ出て、脳汁みたいな。めっちゃ楽しいって思っちゃって、それから私はめっちゃバンバンできるようになって、っていうのがあるんで。

私、いつもそうなんですよ。って言ったら、その歴代の人たちとかに申し訳ないんですけど。(笑)私が人と付き合ったり、好きになったりする理由って、自分にないものを持ってる人なんですよ。一緒にいて、この人はこういう人だから、こういうふうにやってるっていうのをずっとそばで見て、で、自分が手に入った瞬間にちょっと、「あ」って思っちゃう。

だから、そうなんですよ。本当にそうなんです。自分が頑張りたいときには、その人を置いておきたくなっちゃう。だから多分、男からすると、癒しというよりライバルとかに思っちゃうしかないじゃないですか。

qbc:まあでも、20代暴れまわってたとしても、30くらいで結婚するんじゃない?

漆黒のあぶり:私、30に結婚できますかね。最近思うんですけど、早く結婚したいって、やっぱり。だから私、旦那が欲しいんですよ。彼氏が欲しいんじゃなくて旦那が欲しくて。旦那ってか別に結婚したいわけじゃないんだけど、パートナーみたいな、支えみたいな、そういうのが欲しいんですけど。
だけどわかんない、それがいたら自分は止まってしまう気がするから、今自分が満たされると嫌なんですよ、すごい。満たされると、もうこのままでいいかもしれないと思っちゃう自分がいるのが嫌で。
満たされないくらいじゃないと、自分が現状に満足したら多分、私は本当に終わるっていうか、止まっちゃうから。なんか、そういう感じです。ふふ。

漆黒のあぶりSNS

x:https://twitter.com/jetblack_aburi
書道instagram:https://www.instagram.com/jetblack_aburii
個人instagram:https://www.instagram.com/jetblack_aburii
tiktok:https://www.tiktok.com/@jetblack_aburii

終わりに

想像以上に20代ハッスルなインタビューになってきてる。

制作:qbc(無名人インタビュー主催・作家)

編集:なずなはな(ライター)

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無名人インタビュー@12/1文学フリマR-04 (西3・4ホール)
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