プロの親バカ師になる人
子育ての感覚くらいぜんぜん伝えられてないものないよな。あと管理職の感覚とかもぜんぜん伝えられてないよな。
親の心構えとか、リーダーシップとか、もっと社会技術としてそのなんたるかって考えたほうがいいと思うのよな。
ということで、先日東京タワーでバーチャルリアリティ東京タワーバンジージャンプやってきました!!
怖かったなあ。
でも疑似体験重要。
ということで政府はガンガンお金をつかって子育て、マネージャーの経験をバーチャルで経験させるべき。
体験屋ね。
人生は、失敗の数だけ成功のチャンスが増え、失敗の考察の数だけ成長するんだから。
慄け! 無名人インタビュー始まりますよー!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】
今回ご参加いただいたのは 大橋美穂 さんです!
現在:子供っていろいろあっても大丈夫だよっていうのを見せてもらえたっていうところで、今色んな子供たちも本当に大丈夫だよっていう姿を伝えられるっていうか、それを見るのが楽しい
石井:今どんなことをされている方かお伺いしてもいいでしょうか?
大橋:はい。とりあえず仕事としては近所のスーパーのレジでパートをしてる主婦です。
石井:そのお仕事はいつからされてるんですか?
大橋:去年の6月からですね。
石井:割と最近なんですね。
大橋:そうですね。
石井:そのお仕事を何か始められたきっかけとかってあったんですか?
大橋:とりあえず何か働きたいなと思いつつ、なかなかどうしようと思ってたんですけど。昔、学生の頃にスーパーのレジのバイトをしていて、で、そのときちょっと、結構なんだろう、まだ昔のレジだったので自分でお金を入れておつりを出すっていうことで、結構そこでミスをしてたんですね。なので、ちょっとレジってどうなんだろうと思うし、でも仕事はそういえば楽しかったよなっていうことを思い出して、じゃあやってみようと思って。で、やり始めたら面白かったという。
石井:ネガティブなイメージを持たれてたっていうことでしょうか。
大橋:そうですね、そのときは。
でも、今のレジってお金を自分で入れたら自動的にお釣りが返ってくるので、自分で手入力しなければ絶対に間違いない。でも、昔のような手入力しなきゃいけないときもあるんですけど、その時ももう間違えることはなく、大丈夫だと。お金に関してもミスはなく楽しくやってます。
石井:じゃあその元々持たれていた印象よりは、楽しくお仕事をされているような形なんですね?
大橋:はい。そうですね。
石井:1日の時間の使い方としてはお仕事をされている時間が長いですか?
大橋:いや、1日4時間、長くても4時間ぐらいですね。
石井:それ以外の時間どんなことされてるか伺ってもいいですか?
大橋:ええと、そうですね。何やってんだろって感じなんですけども。
えーっと、文章書いたりとかネットサーフィンしたりとかでしょうかね。何にもしてないときって、何やってんだろな。って感じですね。フラフラと車を走らせてみたりとかですかね。
石井:ご趣味っていうと何になりますか?
大橋:ちょっと最近はできてないんですけれど、手芸関係だったりします。
石井:手芸って言うとどんなものを作られるんですか?
大橋:小物を作ったり。布で小物を作ったりとか。よく作っていたのが、赤ちゃん、新生児の肌着を作ってたりしてたんですけど。最近はやっぱそっちに手が回ることなく。だからちょっと最近はご無沙汰してるんですけど。
石井:なるほど。じゃあ、お忙しくされている。
大橋:そうですね。なんかかんか細々とした予定が入って呼び出されて行ったりとかっていう感じですかね。
石井:そのご予定っていうのはどういったものになるんでしょうか?
大橋:娘の担任の先生…というか娘が絵を描いていて、それを娘の担任の先生が授業で使いたいっていうことで、なんだっけな、今までまっさらなキャンパスのみで貸し出ししてたのが、ちゃんとした額縁を作るっていうことで、なんかここ最近はその額縁を作りに行って。ダンボールで額縁作ったんですけど、そのダンボール屋さんのとこへ先生と一緒に行ったりしたりなんだりとかっていう。そういう感じで、その先生のところに娘の絵がいろいろ集まってるのでそこに友達を呼んで友達に見てもらったりとか。何かそんな感じでバタバタ動いてましたね、仕事がないときに。
石井:娘さんっておいくつでいらっしゃるんですか?
大橋:今ね、ついこの前、昨日23歳になりました。
石井:では学校の先生っておっしゃったので、まだ学生さん?
大橋:いや、もう学生じゃなくて、社会人になってます。
石井:そうなんですね。じゃあ元々いらっしゃった学校のっていうような形ですか?
大橋:そうです。小学校の頃の担任の先生が、今別の学校で校長先生になってるので、そこでいろいろやってもらってるって感じです。
石井:娘さんがされるっていうよりはそれはそのお母様でいらっしゃる大橋さんがされるような形なんですか?額縁の作業は。
大橋:連絡があれば私が動くっていう感じで、もう出すだけ出したよっていうことで、まだ動いてるっていう感じですかね。それを使って。
石井:なるほど。その作業というか、一連の流れ自体はやられていて感情としてはどうですか?
大橋:忙しかったっていうよりかは、嬉しいというかわくわくするというか。楽しかったです。最近で終わっちゃったんですね。それが使えて終わったんですけども。
石井:どういった点が特にわくわくするだとかそういうものはありますか?
大橋:その絵を使って、先生が子供たちに向けて授業をしてくださるんですけど。その額縁がちゃんとできたことによって、いろんなところに子供たちは他の学校にもその絵を貸し出せる、安心して貸し出せるっていうことで。それを他の学校でもそうやって子供たちがわくわくと感性を広げられるのかなと思うと、ちょっとそれが楽しみだなって思います。
石井:そういった教育とかっていうところにご関心がおありなんでしょうか。
大橋:そうですね。教育っていうか子供の感性っていうか。なんだろな。
うちの娘は、発達障害ということで診断も出てるんですけど。だけど、子供の頃は本当に、どうしようどうしよう困ったなこの先どうなるんだろうって思っていたけれど、それがいろいろ経験してきたことによって、ちゃんと自分の道を選んでいったっていうのを見て、それが本当に、なんだろう、子供っていろいろあっても大丈夫だよっていうのを見せてもらえたっていうところで、今色んな子供たちも本当に大丈夫だよっていう姿を伝えられるっていうか、それを見るのが楽しい。
石井:ありがとうございます。そのお子さんの親御さんとかと関わる機会とかはあるんですか?
大橋:今はちょっとまだないんですかね。これからなのかな。
石井:ありがとうございます。もう少し話題が戻ってしまうんですけど、さっきご趣味で作っていらっしゃるのがその新生児の肌着っていうふうにおっしゃっていて、どうしてそれを作ってらっしゃるんだろうっていうふうに少し思ったんですけど、伺ってもいいですか?
大橋:はい。肌着ってすごくちょっとした布の面積で作れちゃうところが、一番最初のとっかかりかな。これだけの布で一つのものができるんだったら楽しいかなって思って、で、いざ作って出来上がってみたら本当に小さくて。その小ささにキュンキュンしちゃって、なんかこんなの作れるんだっていう喜びに繋がったと思います。
石井:なるほど。赤ちゃんのものだからこそのそのサイズ感っていうかそういうところなんですね。それは売ってらっしゃったんですか?
大橋:そうですね。売ってました。
石井:結構長い間?
大橋:でも2年ぐらいかな。2年ぐらい集中してそれをずっと作っていて、今作りきっちゃって今ちょっと休憩してるって感じですね。
石井:そうなんですね。じゃあ何か今って別のご趣味をお持ちだったりするんですか?
大橋:特にはないですね。しいていうならやっぱ文章書くのが好きっていうことですね。
石井:文章はどういったものを?
大橋:Facebookとかインスタとか。結構思ったことをパーンと書いていくっていう。あと、noteとか。
石井:結構媒体は問わずいろいろ書かれてらっしゃるんですね。
大橋:そうですね。書きたいっていうか、ふと思ったところを立ち上げて、そこに書き込むみたいな。でも大体noteがメインなのかな。あとFacebookがメインか。
石井:文章を書くことっていうのは、どういった意味を持ってますか?
大橋:そうですね。本当自分の中のものを吐き出すっていうか。なんていうんでしょう。考えないで出せるものっていう感じですね。
石井:文章を書くって一般的には考える作業とセットのイメージがあるんですけど、考えずに書くっていう作業なんですね。
大橋:そうですね。考えちゃうと書けなくなる。
石井:それはそういう体験もおありになるっていうことですね?
大橋:というか、例えばそうですね、自分の心の中のことを書くのは好きだけど、何だろう、論文とかそういう書くものってあるじゃないですか。そういうのは嫌いです。
石井:なるほど。
大橋:だから全く別物。
石井:なるほど。じゃあそれは、本当に目的としてはご自身の心の中を吐き出すために、やられてるって感じなんですね。
大橋:そうですね。
石井:テーマとしては、どんなことを書くのが多いですか?
大橋:テーマとしてはやっぱり発達障害とか。あと自分自身の中で出てきた気づきとか、って感じですかね。
石井:どんな方に読んでほしいなとか、そういうのっておありになるんですか?
大橋:あぁ、そうですねぇ。発達障害のある子をお持ちのお母さん方には読んでほしいとは思うんですけど。なんだろう、吐き出しちゃえば私それでOKなので、何か自分の文章を見て、ああ、そうそうこれが言いたかったのっていう感じを味わうのが好き。
石井:どちらかというと書いている途中よりも、書いた後だとかそういうところまでしっかり味わわれてるというかそういう感じでしょうか。
大橋:そうですね。で、まあ、人の評価を気にしない、という感じですかね。本当に自分が書いて満足するっていう感じですかね。
石井:ありがとうございます。今のお仕事以外にこれまで何か別の仕事されてたことってあるんでしょうか?
大橋:事務の仕事を11、12年間ぐらいやってました。
石井:長くされてたんですね。
大橋:そうですね。
石井:それは、子育てをされる前にされていたんですか?
大橋:子育てしてるときです。
石井:そうなんですね。お仕事を変えられたのは何かきっかけとかあったんですか?
大橋:もうそこまでやりきって、実は事務って向いてないなっていうことに気づいた。
石井:それはどういった点で。
大橋:何だろうな、伝言とかがうまく伝わってないというか、聞いてる話と折り返し電話した社長の話がずれちゃったりとか、肝心なことが漏れちゃったりとか、なんか自分は出来てるってずっと思ってたのが、だんだんだんだん苦しくなってきちゃって。あ、あれもしかして自分できてないのかもしれないってていうことに、だんだん年を取るにつれて気付いて。で、何かちょっとしたミスが結構ポロポロ出てきて、なんかもうそれがしんどくなっちゃって。
で、仕事終わってもそれを引きずっちゃうのがもう嫌になっちゃった。あ、向いてないなって思って。
石井:それは、それまで思ってらっしゃったご自分の性格とか適性とかっていうのとは少し違ったっていうようなことなんでしょうか。
大橋:そうですね。自分は出来ると思っていたけれど、出来なかったなっていう気がする。
石井:なるほど。わかりました。
またちょっと違う質問なんですけど、性格だとかそういう点で、周りの人、身近な人からはどんなふうな人、性格だっていうふうに言われますか?何かもしあれば。
大橋:あぁ、いつもニコニコ笑ってるねって言われます。
石井:それはどなたから言われたか伺ってもいいですか?
大橋:周りの友達。
石井:なるほど。友達、皆さんっていうような。
大橋:そうですね。そのニコニコ笑ってるっていうふうに言われたことに対しては、ギャップとかっていうのはありますか?ご自身で思ってらっしゃる。
大橋:ギャップはないですね。特に最近はって感じですけど。
石井:それはご自身でお好きな部分なのか、そうでないかでいうと?
大橋:あぁ、好きな部分ですね。
石井:他に何か言われることってありますか?
大橋:他に何か言われることって、なんだろう。ん-、なんでしょうねっていうところなんですけど。
石井:無ければ、大丈夫です。ありがとうございます。
大橋:はい。
石井:ちょっとまた質問変わるんですが、最近何か感情が動いたようなことってありますか?どんな方向でも構わないんですが。
大橋:最近っていうより、去年ずっとメンタル的にずっと落ちちゃってたことがあって。そこから浮上するまでが本当に、ちょっと何ヶ月かっていう感じで落ちてて。で、本当に何にも感じないというか、本当に全てにおいて面倒くさくなっちゃったなっていうのがあったので。それを感じ切って、仕事が始まったら浮上したっていうところで。
そっから本当にすごく毎日が楽しいっていう感じですかね。いろいろあっても、それもそれっていう感じで。全然もう1日1日を引きずることなく、毎日終わるっていう感じでしたね。
石井:その期間は、ターニングポイントではないですけど、大きな変化があった期間だったんでしょうか。
大橋:そうですね。
石井:もしお答えされたくなかったら大丈夫なんですけど、落ちてしまった理由だとかっていうのは伺っても大丈夫ですか?
大橋:大丈夫ですよ。えーっと、最初の本当のきっかけっていうのは、やっぱりビジネスということで、ビジネスのやり方がわからないからって言ってあるサークルっていうか、サロンに入ったんですけど。そこで結局、自分のやり方、今まで感覚でいってたものを、それを出そうとすると、いや、それやり方違うよ、違うよって言われて。結局もうそれが嫌になったというか、すごい苦しくなってそこをまずもう辞めるって言って辞めたのが、まあきっかけではあったんですけど。
そこから自分自身の、要は自分自身の感覚を否定したっていうところから、今の今に至るまでの、子供の頃から今に至るまでのことを振り返って、さらに落ちるみたいな。そんな感じでしたね。
石井:結構ご自身のその感覚だとか、ご自分を否定するっていうようなところは、結構インパクトがあったような形ですかね?
大橋:そうですね。
石井:さっきお仕事の場面でもちょっと苦しくなっちゃったっていう表現があったと思うんですけど、何かそれも感覚として似てらっしゃいますか?否定っていうので。
大橋:そうですね。同じだったかも知れないですね。
石井:それはどれぐらいの期間の出来事だったんですか?そのサロンに入られてから辞められるまでっていうのは。
大橋:落ちて上がるまで?
石井:そのサロンに入られてからの期間ですね。
大橋:サロンに入ってたのは1ヶ月半ぐらい。
石井:結構じゃあ短い期間ですね。
大橋:短かったけどすごく濃かった時間でしたね。今までの人生の中で。
石井:割とでも最初は何かしらポジティブな期待をされて、入ったって言うようなことですよね。
大橋:はい。
石井:その回復するっていうところはどういうふうに過ごされてらっしゃったんですか?落ち込んでからの間は。
大橋:その間は、毎日本当に、なんだろうな、1日1日がすごく長くて、全然やる気は起きないし。本当そうですね、今からしてみたら本当にだらだら過ごしつつ、あとは、ときに強迫観念に駆られてここを掃除しなきゃとか。なにかしなきゃいけないみたいな感じで、強迫観念に駆られてたかなと思います。
石井:失礼な質問になるかもしれないんですが、その間の症状っていうものは、何か名前がついたりするんでしょうか?
大橋:一応メンタルの病院にも行ったんですけれど、特に別に鬱とかそういうことは言われなかったんですけど、なんだろう、感覚的にパニック障害になっちゃったり。車が乗れなくなっちゃったり、車を運転するのが怖くなったりとか。うちにいながら呼吸ができなくなっちゃう、過呼吸になりそうになっちゃったりとか。
石井:結構本当に生活に支障が出るような感じですね。
大橋:そうですね。あと眠れないっていう感じ。
石井:なるほど。じゃあ本当に1ヶ月半の期間であっても結構本当に影響は大きかったんですね。
大橋:落ちてたのは、全体で言うと、その9月ぐらいから落ち始めて、上がったのが6月なので、その半年ぐらいか。半年の中でそんなことをやってました。
過去:子育てでいろいろやりきって、で、全てがOKになったってことですかね。
石井:覚えてらっしゃる限りで結構なんですけど、大橋さんはどんなお子さんでしたか?
大橋:ええと、そうですね、なんだろうな。子供の頃って、自分の自宅っていうか、家がすごく落ち着けない場所だったんですね。だから、うちの中ではすごくいろんな人の顔色、兄が2人いるんですけど、あと父と母の顔色を伺って、もうとにかく良い子でいなきゃっていう感じで。
うちの中ではすごく良い子でいたけれど、一歩外へ出るとそれを発散させるために、意地悪を友達にしたりとか、私がルールだ的になんか威張っていたような、そんな環境でしたね。
石井:それは同級生というか、同い年の子たちにですか?
大橋:そうですね。
石井:どうしてそういうふうに振舞ってらっしゃったかとかっていうのは覚えてらっしゃいますか?
大橋:まあ、多分そうやってバランスを、家での自分と、学校にいる自分とのバランスを保ってたっていう気がしますね。
石井:ご兄弟はいらっしゃいますか?
大橋:兄が2人。
石井:あー、なるほど。じゃあ結構本当にパワーバランスじゃないですけど、ていうのはあったんですね。
石井:いくつ離れてらっしゃるんですか?
大橋:7歳と5歳。
石井:7歳ってなると上ですね。
大橋:そうですね。
石井:お兄さんとの関係っていうのはどんな感じでしたか?
大橋:怖い感じだったかな。物心頃にはもう両親に反抗して本当に悪い兄だったので、結構そこで何か怖いっていう感覚があったかな。
石井:ご両親はどんな方でしたか?
大橋:父は昭和1ケタ生まれで、母は戦前というか昭和15年生まれだったので、なんていうのかな、なんだろ戦争経験してるからっていうのもあるんでしょうけれど、すごく父が強くって母が弱いっていうような感じなのかな。
なおかつ父が、私が6歳ぐらいのときに心筋梗塞を起こして。で、8歳ぐらいのときに脳梗塞を起こしたので、何かその脳梗塞を起こした後に後遺症として、父の感情の起伏がすごく激しかったっていうところが何となくですけどあって。やっぱりすごく怒鳴ったりしてたのかな。でも私あんまりそこら辺の記憶がなくって。だけど母が時々なんか時々泣いてたなっていう、うっすらした記憶があって。
でも、かといって私に対して怒るとかそういうことはなかったんですよね。だけど、何か家の中、そうやってピリピリしてるなっていうことはすごく感じていたので、本当になんだろう、いい子にして何でも言うこと聞いてるみたいな感じでしたかね。
石井:それはいつ頃までの状態になるんですか?
大橋:そうですね、6年生ぐらいまで何となく。多分小学校のうちは結構そうやって、でもどれぐらいだろうな。うーん、まぁ5、6年生ぐらいですかね。
石井:5、6年生以降は、何かしら変化があった?
大橋:そうですね、っていうよりも、部活で忙しくなっちゃって、あんまり家にいないことの方が私は多かったので。だからそれで気にならなくなったというか。そんなにいなかったって、あの当時土日も平気で部活とかあったから。そうそうそう、それで多分それであんまり気にならんというか、気にしてる場合じゃなくなったって感じですかね。
石井:ご家庭の状況がガラッと変わったとか、そういう形ではなく?
大橋:そういう形ではなく。多分ずっとやっぱり父は母に怒鳴ってたしっていうところかな。
石井:部活ってどんなことされてたんですか?
大橋:バスケットボールです。
石井:結構時間を使ってらっしゃったんですね。もう中学生になる前からっていうことですよね?
大橋:そうですね。小3から始めてたっていう感じですね。あの当時は土日関係なく、試合行ったりとかってやってたから、結構濃い。平日たしか月曜日だけ休みで。あと全部練習だったかな。
石井:すごいですね、小学生にしてはなかなかハードな。
大橋:そうですね。
石井:バスケはお好きだったんですか?
大橋:あ、でも、バスケは好きだったのかなぁ。だから辞めなかった、そうですね、辞めなかったと思うんですけど。
石井:いつ頃までバスケは続けられたんですか?
大橋:高校3年生まで。
石井:じゃあもう本当に学生の間はずっとされてたんですね?
大橋:そうですね。
石井:ありがとうございます。じゃあ、そのバスケを結構ハードにされるような時間の使い方っていうのは、割とその後も続きますか?
大橋:でも高3で終わって、あとはバイトに明け暮れてたって感じですかね。
石井:ありがとうございます。小、中学校、高校生くらいはどんな感じでしたか?
大橋:中学校っていうか、小学校の頃のそのミニバスの先生がすごい怖い先生で、ミスする度にバカヤロウって怒鳴られたっていう印象というか。だから、先生が怖いなって言ってビクビクしながら、ミスしたらどうしようって言ってミスしちゃうみたいな、なんかそんなビクビクするミニバス時代だったんですけど。
それでも、みんなやっぱりその子たち、友達がみんなまた続けるっていうから私もやるっていう感じでやって、1年生の時の先生もやっぱり怖い先生で、よく怒られてたかなっていう。
石井:バスケの思い出を振り返ったときには、どちらかっていうと、怖かったなとかそういうちょっとネガティブな感情がありますか?
大橋:そうですね。でも高校に入ったらすごくいい先生に巡り合えて。何だろう、そのときにようやく楽しく、ようやく合致したみたいな感じですね。あ、辞めないで良かったっていう感じで。
石井:高校生はどんな高校時代でしたか?
大橋:高校の頃は、どんなだったかな。まぁ、部活の友達、クラスの友達がいて、なんか楽しくやってたかなっていう感じです。高校時代が一番楽しかったかも、学生時代は。
石井:何か印象に残ってることってありますか?
大橋:みんなで何かやってたっていう感じかな。別にグループっていうか、小さくまとまるんじゃなくて大きくまとまって、今日はこの子といたけど明日はこの子といてっていう。何かそれをみんなで自由にやり合ってたクラスだったので、なんかそれが居心地よかったかなって今にして思うと。
石井:共学ですよね?
大橋:そうですね、共学です。
石井:はい、ありがとうごさいます。そうですね。なかなかないグループ付き合いというか。
大橋:そうですね。
石井:ありがとうございます。その後の進路ってどういうふうに選ばれたんですか?高校の後の。
大橋:高校の後の進路は短大に行きました。
石井:どんなことを勉強される短大だったんでしょうか?
大橋:文系、国語国文専攻。国語全般って感じですかね。
石井:それは、学校の先生になるためだったんでしょうか。
大橋:じゃなくて、本当は高校のその進路を決める高2の冬は、看護師、看護婦さんになりたいって言って、一応理系とかの進路も全部取ってた、取るっていうことで一応先生に出してたんですけど、締め切りの日に、吉野弘の『雪の日に』っていう詩に巡り合って。そこで衝撃を受けて、もうこういう勉強とか、やっぱ言葉を書くのが好きだったので、やっぱりこういう勉強はしてみたいと思って、先生に進路変えますって言ってガラッと変えたっていう。
石井:それは進路希望だす日の本当にギリギリだった?
大橋:本当にギリギリ。
石井:なかなか思い切った決断ですよね?
大橋:はい、そんな人です。
石井:ありがとうございます。その看護師さんになりたいっていうのは、どうしてだったんですか?
大橋:えーっと、何でだったのか。今にしてもちょっとそのあたりなんでだったのかなってすごく思います。そう、だけど進路を変えたっていう、そのイメージの方が強かったな。やりたくってっていうことではなかった。多分、何かの顔色を見てなのか、そんな気がします。
石井:実際そこでガラッと変えられて選ばれたその学部っていうのはどうでしたか?
大橋:失敗したなって。国語ってこれだけじゃなかったんだなっていうか、一番実は苦手な部分だったんだなって。だったらまだ数学行ってる方が私は好きだったなってことを思い出してました。
石井:なるほど。その詩を読まれたときは、やっぱりそれを勉強したいっていうような、できるようになりたいっていう思いだったんでしょうか。
大橋:書きたいっていう思いだったのかな。でも実際入ってみたらそういう授業って全然なくて。
石井:書く授業じゃなくて?
大橋:書くではなく、聞く授業ばっかり。で、あー失敗したって思った記憶があります。
石井:その書くことっていうのはずっとお好きだったんですか?
大橋:好きでしたね。
石井:あんまり書く機会って高校生までの間ってないと思うんですけど、例えば感想文とかそういう?
大橋:感想文は好きでした。やっぱり夏休みの宿題、多分、高3まで読書感想文って出てて、それを書くのが本当に好きで。そうですね、それが好きでした。
石井:どういうところがお好きなんでしょう?読書感想文の。
大橋:やっぱり自分の中の物の、その文に触発されて自分の中のものが出てくるのを書くのが好き。
石井:文に触発されてですか?
大橋:うん、例えば何かの物語の一文で心にパーンって留まったところがあると、そこからバーンと膨らまして、で、バーっと書いていくって感じでした。物語全体がどうだったではなく、この1文がみたいな感じで。そこから膨らましてくっていうのが好きでしたね。
それからあと、詩とか短歌とか、書くのが好きでした。
石井:詩とか短歌も書くんですね?
大橋:はい、そうですね。
石井:作家さんとして、どなたが好きだとかそういったのはあるんですか?
大橋:その当時、銀色夏生さん。
石井:はい。
大橋:とか、作詞でいったら秋元康が好きでしたね。
石井:なるほど。作詞、歌の歌詞も含まれるんですね?
大橋:そうですね。とにかく文、書く、自分の中から湧き出るものを書くのが好き。
それが歌詞だったりとか短歌だったりとかっていう形を変えるけど、ベースは一緒。
石井:ちょっと時系列ずれちゃうかもしれないんですが、最近何かいいなって思われたものとかってありますか?
大橋:あぁ、文章、この前メイクのレッスンを受けたときに、先生が言ってくれた一言だけど、今思い出せないんだけど、それがガンって響いた。だからこれからちょっともう1回思い出して、映像がない動画を撮ってあるので、たぶんそこに出てくるからそれを膨らましつつ、先生の宣伝をしようかなとは思ってます。
石井:なるほど。じゃあ本当にこう変な話、活字になってなくてもいいんですね?
大橋:そうですね。それを活字に変換しちゃえるというか、活字に変換したくなっちゃう。っていう感じですね。なんで、絵でもそうだし、写真でもそうだし、出てくるものが本当に心の、なんだろうな、琴線に触れるとそれがポンッて出てきちゃうみたいな。
石井:どういう言葉がお好きだとか、琴線に触れやすいとかそういうものってありますか?
大橋:いやあ、多分その時その時かなっていう感じがします。この言葉で、同じ言葉が出てきたからと言って触れるかっていったら、そんなことはなくて。多分だから、その時その時の自分の感情というか感覚がヒットしたものを出すみたいな。あの時だったらこれが出たけど、今回は出ない。出ないでまた別のものが出てくるみたいな、そんな感じかな。
石井:なるほど。ちなみにさっきおっしゃった先生の最近の言葉っていうのはどんなところがどういうふうにお好きだったかっていうのは覚えていますか?
大橋:えーっと、自分の心の中が見えたってことかなやっぱり。なんて言ったんだっけな。えーっと、要は、その先生のメイクレッスンって3回あるんですけれど、1回しか受けてなかったのに、別の方に写真を撮ってもらうって約束をしていて。で、本当だったら全部3回終えたらメイクを終えてからその写真でお願いしたかったんですけど、なんかやっぱりお願いしてる写真の方の都合もあるし。かといってメイクは、でもベース一番最初のベースを教えてもらったから、もういいやそれで挑んじゃえっていって、そんな話、それをまずこんな写真撮ってもらいましたってフェイスブックに上げたときに、先生が、えーなんで言ってくれなかったのっていうことがあって。それで今度この前2回目があったんですけど、そのときにあー本当に先生すいませんみたいなことを言ったら、いいんです全然、あれって本当にさらっと冗談で言ったことだからとは言ってくれたんですけど。なんでそのときに何も言ってくれなかったんですかって言われた時に、私の癖としてやっぱそういうことって何か言えない、何か言いたくない。言いたくないっていうか、まあいいやと思ってやっちゃうっていうことが多々あったりするんですけど。
でも先生がそれを聞いて、いや、なんでもうちょっと、なんて話してたんだっけな。えーっと、自分ファースト、自分ファーストっていうか、何でそれもっとすごく素敵なことなのに、何でそれを、なんていうのかな、メイクをやってることをその人に言わなかったんですかみたいな感じなことを言われて。なんで素敵だったのに、素敵なことじゃないですか、努力するって、そういうふうにメイクも頑張ってるっていうことを言うってすごく素敵なことじゃないですかって言われて、あ、そうだよなって、そこはすごく響いた。
そう思ってなかったけど、でも本当は素敵だったよねっていう、確かに確かにみたいな。って思ったら、そっから私は出てくるみたいな、感じでしたね。
石井:なるほど、ありがとうございます。それが最近一番響いた言葉だったんですね。
大橋:そうですね。
石井:少しさっき大学の部分のお話に戻って、大学出られた後って、どんなことされてた感じですか?
大橋:一応コピーライターとして就職したんですよね。書くっていうことを、別に何かやってたわけではないけれど書きたいっていうところで、この夢は叶えたんですよ。
石井:コピーライターのお仕事はいかがでしたか?
大橋:それも結構きつくなって、1年で辞めた。
石井:書くっていうようなことではあったと思うんですけど、どうなんでしょう?きつくなったっていうのはどういった部分で?
大橋:やっぱりアイディアが出ないとやっぱり、それこそ頭使わなきゃいけなくなってきちゃって。単発でちょっと二、三個だったら出てくるけれど、それがやっぱりそれだけじゃなくてもっと出しなさいっていうとなると、考えなきゃいけなくなって、そっからそれがまず第一しんどかったってのがあるんですけど。それ以上に何だろう、上司の何だろう、私に対する若さゆえの嫉妬っていうのがあって、すごいちょっと意地悪な人だったので、それに屈したみたいな。で、もう嫌だみたいな。それで辞めちゃいました。
石井:なるほど。なので、その時はまぁ、関係性っていうところも理由としてはあったような。
大橋:あ、そうですね。でも結局やっぱり自分、あぁやっぱりできないというか、向いてないのかなっていう感じかなっていう。
石井:それが大学を出てすぐで、その後はどんなことを?
大橋:その後に、地元の会社で事務。
石井:じゃあ、そこから結構長いお勤めだったっていう。
大橋:ではなく。そこでまず1年でやっぱりまた社長と衝突し、お得意さんがじゃあうちの会社に来ればって言って、転職して結婚しました。
石井:はい。旦那さんとの出会いっていうのは、職場だったんですか?
大橋:そうですね。最初はお得意さんというか、仕入れじゃなくて卸し先。で、電話で窓口で対応してたっていうところが、出会いかな。
石井:そこでご結婚されて、娘さんが出来てっていう形?
大橋:はい、そうですね。
石井:ありがとうございます。その時点から現在までの間に何か印象に残ってらっしゃることとかっていうのはありますか?
大橋:だからやっぱり子育てでいろいろやりきって、で、全てがOKになったってことですかね。
石井:子育てやりきったなっていうふうに思われたのってどの時点ですか?
大橋:娘、下の子が、だからもうようやく就職が決まったっていう時点というか、最終的に美大に行ったんですけど、そこで大きい絵を書いたんですよね。それを見たときに終わったなっていう。なんていうの、彼女自身が生きてきた人生を、その絵にバーンと表現したっていうのを見て、あぁ、私これで卒業だって思えたことかな。
大学生から社会人となった
娘が出演しています。
TVKニュースリンク
石井:ありがとうございます。その卒業っていうのは子育てから?
大橋:そうですね。
石井:ありがとうございます。子育てって、どんなご経験でしたか?
大橋:だから結局子供を育ててるようで、自分自身がその子供の頃からそれでいい子にしてたっていうのは、本当はいい子にしたくなかったし、嫌なものは嫌って言いたかったし、駄目なものは駄目って言いたかったし、やりたくないって言いたかったことを、全部飲み込んでやらなきゃ、やる、自分もそれがやりたいと思ってたし、ノーって言わないことが自分がやりたいことだって、ずーっと思ってたけど、そうじゃなかったよねっていうことに気付けたこと。
石井:子育て全体を通して?
大橋:そうですね。全体で、だから結局自分自身をそれでまるっとOKにできたっていう感じかな。お母さんだからOKではなく、自分、私自身が子供の頃から生きてきた今に至るまでがOKだったっていう。
石井:それはその、今まで違うって思っていたことを子育てを通して、そうじゃないっていうふうに思えたって思われるんですね。
大橋:そうですね。
石井:わかりました、ありがとうございます。
未来:おばちゃんが、小さい子を見てるママに対して今がいい時期よっていうのは、そのお母さんそのママに対して言うんじゃなくて、自分自身がその当時の、同じぐらいの子供に向き合ってた自分に対していい時期だったよねって言ってるんだよねって
石井:ではちょっと最後、これからの事について伺えればと思うんですけど。
大橋:はい。
石井:今から10年経ったときを思い浮かべていただいて、どういうふうになってると思われますか?
大橋:そうですね、プロの親バカ師。
石井:ご紹介いただいてもいいでしょうか?プロの親バカ師。
大橋:はい。それが本当に、なんだろう、普通みんながみんな本当にそれってプロの親バカ師だよねって言い合えてるような世の中になってるといいなって。
石井:今はそうじゃないっていうようなことなんですね?
大橋:そうですね。今まだ、まだみんな苦しいし、その苦しみはわかるよねっていうところかな。
だけどそこを抜けたときに本当に、だけど苦しかったからこそ良しっていう、なんていうかな、うん。って言う未来があるよっていうのを、何だろう、みんな分かってくれたらっていうのはちょっとおこがましいかもしれないけど、そこにそれぞれのみんなが、何て言うのかな、それで良しだったんだなっていうふうに思える、それが幸せなんじゃないのかなって思っていて。子供が幸せじゃなくて、大人がもっともっと幸せになる、世の中になってたらいいなって思います。
石井:その状態が実現するためにどんなことが必要だっていうふう考えていらっしゃいますか?
大橋:あ、私本当に幸せですって言い続けることかな。
石井:なるほど。今も何かしらでやっぱり苦しんでる方もいる。苦しみっていうのが、私が今一つうまく思い浮べられてなくって、どういったものが例えば挙げられるんでしょうか?
大橋:だから葛藤、うまくいかないとか、なんだろう、自分に駄目出ししちゃったりとか。それが今一番、結構なんていうのかな、強く出てる時代なのかなっていう気がしていて。でもそれを本当に乗り越えた、その葛藤こそが生きるっていうことであって、喜びも楽しみもそうだけど、それだけじゃなくて怒りだったり悲しみですらも生きてく上での醍醐味だよねって。いろんな大人が言い合えるといいなって。だからそう、だからこそ私自身が本当にすごい楽しいって、いろいろあったけど楽しいよって。子育て楽しいよって、いうことですかね。
石井:それは今されてる文章だとか、そういうとこでの発信を通してになりますか?
大橋:そうですね。
石井:ありがとうございます。それが10年後にはっていうような形ですね?
大橋:そうですね。ありがとうございます。
石井:ちょっとすいません、伸ばして20年後だとどうなっていると思われますか?
大橋:本当に、なんだろう、もっと本当に、さらにやっぱり大人が幸せになってる、というか幸せなおばあちゃんがいっぱいいたらいいなって。幸せなおばあちゃん、あのとき本当みんな頑張ったけどね、今こうあってよかったねって。ニコニコしながら話言い合えてる人たちがいっぱい増えたらいいなって。
石井:ご自身の過ごし方としては、理想はありますか?
暮らし、生活っていう点では。
大橋:やっぱりいろんな人とそうやってニコニコしながら喋ってる。喋ってるというかそういう輪があったらいいなって思ってます。
石井:今と変わる点はありますか?あまり?
大橋:今と変わんないかな。もっともっといろんな人と出会って、何かそんなことを言い合ってるっていう感じですかね。
石井:ありがとうございます。直近のご予定だとか、何か楽しみなことってありますか?
大橋:とりあえず、っていうか先生がそのクラファンをして、その額縁代とその絵の輸送費を集めようっていう話になっているので、それをスタートさせて、サクセスさせるまでがわくわくって感じですかね。
石井:冒頭でお話いただいたとき、さらっと流しちゃったんですけど、額縁代のクラファンですよね。
大橋:そうですね。はいはいはいはい。
石井:額縁って、結構いい値段するんですね。
大橋:結構大きいので、40万ぐらい。
石井:そんなにするんですね。
大橋:そうですね。結構しっかりしたダンボールで作ってもらったので。
石井:ダンボールで作ったんですね。
大橋:はい。
石井:それは一般的ですか?そうではないですか?
大橋:いや、どうなんですかね。普通に絵画の額縁って結構木で出来たりとか重々しい感じ。
石井:そうですね。はい。
大橋:そうなんだけど、その額縁に入れてしまうと、絵が逆に死んじゃうっていうか。そういうダンボールの、そういうからっとしたやつの方が本当にその良さがもっと伝わるというか。子供たちの感性がもっと動く、っていう形になる気がして。
石井:それは元々こうそういう、なんでしょう、額縁があって、それを作りたいっていうよりかは、アイディアから考案された?
大橋:0から。先生が、あぁこれいいんじゃないのって言って、で、ダンボール会社に聞いたら、それ作れますっていう話になってったって感じですかね。
石井:なるほど。ありがとうございます。それに娘さんの絵を入れられるっていう。
大橋:そうですね。
石井:確かに一大プロジェクトではありますね。
大橋:で、あとはその大きい5.19×1.74の絵があって。
石井:5.19×1.74は単位はメートルですよね?
大橋:はい、メートルです。
石井:大きいですね。
大橋:はい、大きいですよ。で、これも一緒に、それの輸送費もまたちょっと高いっていう、やっぱり絵なので。
石井:それはどこからどこに持っていかれるんですか?
大橋:一応今のところは市内で、他の学校で見たい人がいればそれを運ぶって感じで。だけど市内で動かすにも1回1万7000円かかるんで。
石井:そうなんですね。なるほど、ありがとうございます。そのクラファンの進捗はいかがですか?
大橋:まだね、これからオープンにするところなので、まだ0。まだ0っていうか、まだ発表してないです
石井:そうなんですね。じゃあ、今から、わくわくする部分が始まるような感じですね。期間的にはどれぐらいになるんでしょうか?
大橋:1ヶ月半ぐらいって言ったかな。
石井:結構すぐ終わるものなんですね。
大橋:そうですね。
クラファンスタートしました。
いろんな子供に届けたい。
いろんな先生に届けたい。
いろんな保護者に届けたい。
いろんな人に届けたい。
石井:これからっていう点で、何かこれは死ぬまでにやってみたいなとか、そういったものってありますか?
大橋:死ぬまでにやってみたいことってなんだろうな。なんでしょうね。出てきたものは何でもやってみようとは思ってるんですけど。やってみたいってなると、なんだろなって感じですね。
石井:最後に、その子育てを通して、これまでちょっと違うっていうふうに思ってきたところを、多分肯定というか、認めたっていうようなことがあったと思うんですけど、その言いたいことを言えないだとか、そういう経験がもし子供時代になかったとしたら、どういうふうな大人に今なっているっていうふうに思われますか?
大橋:そうですねー。今どうなってたのか、破天荒まではいかない、いやでも、やっぱり普通の、今と変わらないと思う、あってもなくても。なんていうのかな、うーん、変わらないかも。
石井:ありがとうございます。逆に、人生の中でこれがなかったら違う人生になってただろうなっていうのは?
大橋:我が子がいなかったら。だし、私、主人と会わなかったら、全く別の人生だったんだろうなって。それこそ元彼と結婚してたら別の人生だったんだろうなみたいな。
石井:元彼さんと結婚されてたらどういう人生になってたと思われますか?
大橋:多分つまらない人生。つまらないっていうか、またまた別のちょっと苦しいものがあったのかなっていう気がしますね。
石井:それに対して、今のご主人とご結婚されたっていうことに対しては、どういう感情というかお気持ちですか?
大橋:あー、やっぱり選ぶべくして選んだ人ですね。だから何て言うのかな、別に、そうね。うん、この人だったのかなって、いろいろあっても。
石井:ありがとうございます。もう一点、子育てがなかったら、お子さんがいらっしゃらなかったら、今どういうふうに過ごされてると思われますか?
大橋:なかったとしたら、どうなってるかな。いや、多分つまらない人生で、悶々としてたかなって、気はしてます。
石井:じゃあ、お子さんがいらっしゃったからっていうのは、結構大きくあるんですね、本当に。
大橋:そうですね。じゃないと自分のことがわからなかった。ていうか、自分のことが見れなかったかなっていう気がしてますね。
石井:見れなかった?
大橋:自分のことが、だから何て言うのかな、自分のことをやっぱりずっと否定したまんま、ダメダメダメダメって思ったまんま生きてたんじゃないかなっていう気はします。
石井:ありがとうございます。今って娘さん2人ですかね?
大橋:はい、はい。
石井:どういうふうに関わられてらっしゃいますか?
大橋:今、長女はもう家を出てしまってるんですけれど。次女はうちにいるけど仕事もしてるっていう感じなので、それが普通の当たり前だし。なんだろう、まぁ、2人ともそれなりにいろんなものを見てきてるだろうから、日常的な心配はあるけれど、何か事故に遭わないようにとか、遭ったりしないかとか、そういう親としての心配はあるけれど、彼女たちの送っていくこれからの人生に対する心配はないです。
石井:ありがとうございます。ちょっと限定的な質問になってしまうんですけど、さっきその自身についてあんまりやりたいことっていうのがぱっと浮かばないっていうのを仰ってたと思うんですけど、例えばご家族ととかだったら変わりますか?
大橋:家族とでも、なにがあんのかな。そうですね、ないですね。
石井:わかりました。ありがとうございます。
ではそうですね、最後にもし何か言い残されたことだとか、これは伝えて欲しいなっていうことがあればお伺いしたいんですけれども、いかがでしょうか?
大橋:特にもうすっきり出し切ったという感じなので、とにかく子育ては本当にいろいろ大変だけどやっぱり楽しいよっていうこと。だから子供産めるチャンスね、今いろいろ言われてるけど、子供が産めるんだったらやっぱり、産んでみるっていう経験はしてみた方がいいんじゃないかなとは思います。
石井:子育ての一番楽しさどういうところにあると思われます?
大橋:そのしんどいところ。
石井:なるほど、はい。
大橋:ただそのしんどいのはやっぱり本当にしんどいけれど、実は本当にやりきって終わるとそのしんどさってやっぱり尊かったなって。やっぱそれがあったから経験できたしんどさ。だから、すごい尊いことだなって思うし。おばちゃんが、小さい子を見てるママに対して今がいい時期よっていうのは、そのお母さんそのママに対して言うんじゃなくて、自分自身がその当時の、同じぐらいの子供に向き合ってた自分に対していい時期だったよねって言ってるんだよねっていうことを言いたいかな。それをお母さんに言ってるんじゃなくて。
石井:その言葉自体は、お母さんに?
大橋:そうですね、そうそう。だから自分自身の過去に対して言ってるよねっていう。それを目の前のお母さんではなく。ついつい言っちゃうけどね。
あとがき
実家に帰ると、毎回目に入る子ども時代の大量の写真たち。
いつかは親になりたい私は、その写真から伝わる幸せと期待に胸が踊りつつも、いざ父と母が自分を育ててくれたこれまでの時間を思い出すと、荷が重いなと考え込んでしまうのが常でした。
今回のインタビューは、そのしんどさを否定せずに、それでも尊い経験だよと語りかけてくれる、私にとってはとんと背中を押してくれるような存在でした。
いつか本当にその場面に直面した時、このインタビューを読み返したくなるんじゃ無いかなと思います。
そして同時に、今まさにその渦中にいる誰かに、届くことを願っています。
大橋さん、ありがとうございました。
【インタビュー・編集・あとがき:石井】
【文字起こし:mii】
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