短歌と人 安野ゆり子-016 2024/12/10
前回、借金を抱えた結果、離婚をものにし、その後、新恋人とツインレイとして修行の日々はじまった?? みたいに思ったところでインタビューを途中でストップした安野さん。
その後、どうなったのか気になっていたのですが!
半年ぶりにインタビューさせていただきました!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは 安野ゆりこ さんです!
セクキャバで5週間働く
qbc:
どんな今どんな感じですか。
安野ゆりこ:
今、住んでるところは、家がない人用のNPOの施設に住んでいて、生活保護をもらっている。ちょっとバイトをしているっていうのが生活ですね。
qbc:
いつから?
安野ゆりこ:
生活保護は9月の26日とかです。でもこの家とかもそう、この生活になったのは9月26ぐらいから。
qbc:
最後のインタビューってで8月でしたっけ?
安野ゆりこ:
最後は、半年前の6月。
qbc:
私が最後に覚えてるのは、離婚をして、新しい彼氏と一緒に住んでるっていう状態だった気がする。
安野ゆりこ:
そうですね、その辺はそんな感じです。
qbc:
その後、どうしてそういう状況になった。
安野ゆりこ:
その後は、8月に同棲を解消して。結構話が急だったのでキャリーケース一つとあとリュック一つで家を出てきちゃったんですね。その他の荷物は全部置いて。
最初は寮があるセクキャバで働いてたんですけど、その寮に入る条件が週5日以上の夜7時から朝5時までのレギュラー出勤だったんですね。プラス、中野のスナック絶対辞めたくなかったからっていうので週6ぐらいで働いてて。
それまで全然働いてない人間だったから昼夜逆転だし、みるみる具合悪くなっちゃっていって、もう2週間ぐらいで限界を感じて。役所に行って、セクキャバは5週間ぐらい働いて辞めて。生活保護をもらってって感じですね。
qbc:
なるほどね。なんで彼氏と別れた?
安野ゆりこ:
これは一緒に暮らし始めたものの、彼も20代だしそんなにいっぱいお給料もらってるわけじゃなく。2人分、それで回すのが厳しいと。私が働いてほしいって言われたけど。せいぜいムーミンの出勤を増やすぐらいで他では働きたくないと。
qbc:
うん。
安野ゆりこ:
あっちはあっちで、今の仕事以外にもアルバイトを増やそうかなとは思うけど、実際にそこに動いていこうという意欲はないっていうので、「もうお金的に厳しいから出てってほしい」みたいな、そういう感じですね。
qbc:
なるほど。生活が成り立たないと。
安野ゆりこ:
私からすると、「あなたのこういう支出を削ったら全然足りると思うけど」とか思うとこあったけど、何が必須の買い物で、何が必須じゃない買い物かって人によって違うし。
彼から見たら、私の食費の使い方っていうのも必須じゃないとも思ってたし。そういうところですね。
qbc:
なるほど。9月26日以降はどんな感じの生活だった。
安野ゆりこ:
以降は、最初はとにかく寝てました。セクキャバが昼夜逆転で、もう睡眠負債が溜まりまくっててフラフラで。最初はずっと寝てて、少し回復して、その間は、短歌をいっぱい作ったりとか神社に行ったりとかっていう活動をして。
だんだん暇になってきて。
二、三週間したら暇になってきたので何か活動がしたいなということで、作業所にまず行ったんですね。見学とか体験で。
3回体験して正式申し込みだってなったんですけど、作業所っていうのは、昼間の作業所をある程度できるようになったら、今度は昼間の普通の仕事をするっていうのが最終目的だから、そのために、生活リズムを整えるっていう目的も作業所にはあるから、夜の仕事をしてる人は入れませんって、体験が終わった後に言われて。
「中野のスナック辞めるなら入れますよ」って言われて。でも、スナックをやめるという選択肢は私にないので、作業所をやめました。結構交通費かかってたのに。
どうしよっかなって思ったときに、なんかもう、バイトでもするかみたいな気分に急になってきて、それで昼間のアルバイト、飲食店のバイトを一つ始めて。だんだんそしたら、なんか生活保護2月ぐらいに抜けるか〜みたいな気分になってきて。夜の仕事をもう1個近所で増やしてって感じで、今仕事を三つやってる状態ですね。
qbc:
大丈夫なの?働けないで有名だったのに。
安野ゆりこ:
ギリ。なんか思いのほか働けていて、1日で11時間労働とかしちゃった日はさすがにちょっとヘロヘロになりましたけど、でも11時間労働をやった後に、次の日に人のイベントの手伝いでちょっとバイトみたいなのやって、またそれが朝までコースになっちゃって、2日連続朝帰りだったにも関わらず、ちゃんと翌日の日曜日ムーミンに行ったんですよ。
ハードワークの4連勤みたいなのをこなしたら、思いのほかできちゃったなっていうのがあって。急激回復を見せてる。ただ、その夜の仕事を増やした、夜の仕事っていうのがちょっと社長のやり方だけ納得いかない部分があるなって。
今日の昼間考えてて。
この際、昼職をメインにして、ムーミンは週1回行くとして。今は夜の仕事を週に3回行くっていう方針になってて。
だけども、これを週1回にすることによって、週1回ぐらいだったら社長の言うことを聞いてやるかみたいな気持ちでお小遣い稼ぎに行くとちょうどいいのではないかと、今日思ったところですね。
qbc:
キャバクラ?
安野ゆりこ:
一応スナックってことになってるものの、うんなんだろう、ガールズバーとキャバクラとスナックを合わせましたみたいな、「スナックコンセプトだから、気負わずにお客さんに来てほしい」みたいな、「お金もそんなに使わせないよ」みたいなふうを装って、でも中身はほとんどキャバクラと一緒だから。
なんか若い女の子が何人か行って、割と何万も使うみたいな、そういう感じ。
qbc:
今はどんな気持ちなんですか。
安野ゆりこ:
うん、感情としては、病気的な「死にたい」とかなんかそういうのは全然なくて、割とフラットというかやる気に満ち溢れているというか、普通に毎日楽しいですよって感じ。
qbc:
なるほどね。人が変わったようじゃない、ある意味。
安野ゆりこ:
そうですね。なんでそれだけ労働してるかっていうと、相変わらず信仰心があるんです。それがますます強くなっちゃって。どうにもこうにも神が私を経済的に自立させようとすごいお尻をひっぱたいてくるんですね。それに渋々従ってるってのはあるんですけど。
何か始めてみたらその昼のバイトが、結構大きいチェーン、超有名飲食店なんですけど。
今まで昼職ってすごい怖い恐怖心の塊だったんですけど、案外やってみたら、まだまだ出勤したの2回とか3回だけど、思いのほか怖くなかったし、褒められるし、あと楽しさもある。お客さんと接するときの楽しさとかも結構あって、自分、昼職いけるなって。
急になんか、自分のトラウマっていうか、これだけはできないみたいなことが急に外れてきた。そしたら、あれもできそうこれもできそう、昼職もちょっと増やそうかなとかなってきて。
あとは周りが盛り上げてくれてるってのがあって。急に秋頃からその短歌とかYouTubeとかあと歌を歌うこととか、いろんな人が褒めてくれたりとか、「イベントこれやってみなよ」とか「ここに一緒に来てほしい」とか急に誘われるようになって。
そういう、皆さんの期待にお応えして、いろいろ顔を出してたら、自分も何だろうな、こういうことをやると楽しいとか、思いのほかこういうことできるんだとか。あとスケジュール的に結構無理がきくようになったなっていう感じ。
なんか今までは、結構ゆとりのあるスケジュールじゃないと怖かったんですね。いつ倒れちゃうかわかんないしっていうので。
だけど、周りの人にここに一緒に来てほしいとか、そういうので誘ってくれたからと思って行ったりとかしてたら、思いのほか睡眠時間取らなくても動けるなとか。
なんか1日2ヶ所はしごで予定入れても何とかなるなみたいな。
自分の体を多少無理させてもっていうか、またこういうふうにやってももう大丈夫だなみたいなところも、だんだん変わってきて、わかってきて、そしたら全体的に動けるようになってきました。
qbc:
なるほどね。今自分で変わったって思います?
安野ゆりこ:
そうですね。
qbc:
人生で一番働いてる?
安野ゆりこ:
人生で一番働いてますよ。いや、嘘、人生で一番働いたのはセクキャバ。
いっぱい働いて一瞬で辞めたけど、あのときは昼夜逆転だったから、厳しかったけど昼間であったら、あれぐらいの時間働けるなっていう気分になってきたと。
安野ゆりこ:
今目標みたいのがあったりするんですか。
安野ゆりこ:
最大の目標は、同棲してた元彼と復縁することですね。
qbc:
ええっ。
安野ゆりこ:
そのために働いてるんすから。私の動いてる原動力は全てそこ。
qbc:
なんで?
安野ゆりこ:
私はもうずっとインタビューで言ってる通り、もう全ての物事がツインレイの考え方から始まってるので。ツインレイって、その修行の中で、まず精神的自立っていうのを求められて、その後に経済的自立ってのは絶対求められるんですね。
安野ゆりこ:
だから、私がちゃんと働いてお金を稼げるようにならないと、最終的なツインレイのゴール地点までいかないんですよ。なので、仕方なくやってるっていう。
安野ゆりこ:
ただそのためだったら何だってしますよっていう気持ちなので、そこが最終目標ですね。
qbc:
なるほど。連絡を取り合ってる。
安野ゆりこ:
いや、ブロックされてます。
qbc:
どれぐらい連絡取ってない?
安野ゆりこ:
もう家を出てから1回も連絡取ってないです。8月の終わりから。
qbc:
ツインレイじゃないでしょ…。
安野ゆりこ:
ツインレイですよ。だけど面白いのが、Twitterもブロックされてるんですけど、あっちも私のTwitter見てるし、私も別のアカウントから見てるから、お互いブロックしちゃってんだけど、私のツイートに彼も反応するし、彼のツイートに私も反応して、エアリプみたいなツイートしたりしてて。面白っと思ってるんですけど。
この間は一番面白かったのは、今度12月に短歌のイベントをやるんですけど、私の主催で。その告知を出したらその数時間後に彼がTwitterで短歌を3首作ってアップしてて、面白すぎると思って。そこまでTwitter上でコミュニケーションとってんならLINEしてくればいいのにって思うんだけど、そういうわけにはいかないらしく。
安野ゆりこ:
それ以外でも、何かお互いエアリプ合戦なんですよ。
qbc:
そうですね。なんでムーミンは続けたいんですか。
安野ゆりこ:
単純に好きだからですよね。もうあの、仕事と思ってなくて、遊び場だと思ってるんですね。
遊びに行ったらなぜかお金もらえちゃったみたいな感覚。
qbc:
うん。
安野ゆりこ:
なので、別に仕事は失っても替えがきくけど、遊び場は替えがきかないし失いたくないっていう感じ。それでママと1年以上一緒にやってきて、お世話にもなってるし、すごく相性もいいので、こういう場所ってなかなか見つからないから手放したくないなっていう。
qbc:
それ以外でこの半年で変わったこととかってあります?
同棲解消、自己破産
安野ゆりこ:
それ以外で変わったことは、借金問題がですね、ほら4月ぐらいにカード切りまくってた。それで借金して、カードが300万ぐらい使った、みたいな話をしてたと思うんですけど。
qbc:
あれって自分の借金?
安野ゆりこ:
そうです、自分の名義だから。それを彼と住んでるときは、「自己破産がうまくいかなかったときに住所ばれるからやらないで欲しい」って言われたんですよ、自己破産を。
それに自己破産というのもお金がかかるから、「それの捻出がゆりこさんもできないだろうし、俺もできないから、自己破産はしない」っていう方針にしたんですね、一緒に住んでるときに。
qbc:
直前の同棲の話?
安野ゆりこ:
そうです。なんだけど、生活保護になると、法テラスを使って、タダで自己破産できるんですよ。
だから今法テラスを通して弁護士さんと契約して、自己破産のために動いてるって感じです。それが結構大きく変わったことですね。
qbc:
なるほどね。
安野ゆりこ:
ただ、今は法テラスにお金を借りているっていう状態なんですよ。弁護士費用とか裁判費用を法テラスに借りてる状態で、これが裁判が終わってしまえば、法テラスへ返さなくていいんですけど、裁判中に生活保護を抜けると、今度は法テラスにお金を返さなきゃいけないっていうのがあるので。
多分、おそらく、私は2月、3月あたりに生活保護を抜けるので、その後は法テラスに少しお金を返す期間が発生するであろうという見込みです。
qbc:
どこで調べてきた?借金ハックみたいな。
安野ゆりこ:
別にあれですよ。普通に市役所で、「借金あるなら法テラス行ってね」って言われて。法テラス行って、普通に審査通ったっていう。ただそれだけです。
qbc:
なんか、想像してなかった、半年。
安野ゆりこ:
だから早く無名人インタビューのインタビュー日になってほしいとか思ってました、喋ることが多すぎる。また面白い話がいっぱいできるのにっていうのは思ってました。
qbc:
ほかは何か変わったことは?
安野ゆりこ:
短歌。今度イベントするっていうことで、なんでイベントするかっていうそもそもが、この間、小学校に短歌の授業に行ったんですよ。去年も行ってその話したかなって思うんですけど。
今年も行って、そしたらもっとみんなで短歌作りたい、大人でも子供でもいいからっていう気分になって。それでいつも最近よくしてくれてる韓国料理屋さんがあるんですけど、そこはよくイベントをやってて。そこで短歌のイベントやりたいって言ったらOKってことになって、今度やることになったり。
あと、それとは少し離れるんですけど、現代短歌社賞っていう短歌の新人賞があって。それが300首でひとまとまりとして出して大賞を取ると、歌集が出ますっていう賞なんですけど、大賞は取れなかったんですけど、最終選考に残ったらしくて。
自分の目でその雑誌を確認してないのでわかんないけど、みんなが「安野さん最終選考に残ってたよ。おめでとう」みたいなことを言われるから、残ってたらしいということがわかるんですけど。
短歌頑張ってるし、結果が出てるのかはわかんないけど、なんか対外的な活動みたいのが前よりなされてますね。
でも心の花会員は抜けています。年会費が払えないんで。
それでも「お金ないから一瞬抜ける」ってTwitterで言ったら、Twitter上では心の花会員と同等に扱ってくれていて、短歌のnote記事を出したら、心の花の公式アカウントが未だにリツイートしてくれたりとか。全然何も変わらないんですけど。
qbc:
自分自身としては、短歌の切れ味はどうなんですか。
安野ゆりこ:
なんか、うまくなりましたね、作ってて。だいぶ力みが抜けて、それも、結構頑張ってることがあって、基本的に毎日1首以上題詠をするっていうのをやってて。題詠っていうのは自由題っていうのが、何でも自由に読むことで、題詠っていうのは、例えばこういうテーマで読むとか、こういう言葉を詠み込むとか、制限をつけて短歌を詠むことなんですけど。
その題詠を1日1首以上をやるってことを1ヶ月以上ぐらいやってて。そしたらなんか、すごく自然に短歌を作れるようになってきて、作るスピードも速くなったしクオリティも上がったし、なんか変な力みもないみたいな。
なんかうまくなった感じがあります。
qbc:
なるほどね、なんか、良かったのかな?
安野ゆりこ:
良かったですね。はたから見ると、家がない期間とかもあったから、それをよく私はホームレス言ってるから、みんなびっくりするんですけど。
彼の家を出て、その日にセクキャバの面接に行ったんですけど、寮の担当してる人がちょうど休みで、2日間。すぐに寮に入れない感じで。最初がビジホに泊まって次がネカフェに泊まって、って感じでお金はちょっとあったから普通に屋根のあるところは寝たけど、定住する場所がないっていう意味で、ホームレスって言ってて。
そう、それでセクキャバで生活保護でっていうと、周りの人はびっくりしちゃうんですけど。結構私としては、快適っていうか、ちゃんと進むべき順番に進んでる感じはあって。
セクキャバは一応働いてて、でもこれ以上は体調が厳しいからやめますっていう流れだったので、生活保護がすごいすんなり通ったんですよね。
普通もっと審査とかあるんですけど、働く意欲は本人は今のとこある。でも体調が駄目で、でも仕事をしないと家も失うみたいな状況だったので、本来やるべき審査みたいなのをすごく短縮してやってくれた。
セクキャバ自体も、今まで働いてなかった人間が昼夜逆転の長時間労働やったから大変だっただけであって、職場環境はすごい良くて。店長とかオーナーとか他の女の子とかすごく仲良くて。
だからなんか、体だけは大変だったけど、楽しかった、すごい楽しい時間だったんですよね。
なんかそんな苦痛に満ちた1ヶ月でもなくて、賑やかにワーッと1ヶ月やって、その後生活保護でゆっくりできてみたいな。いい流れでここまでたどり着いてるっていう。
少し休んだら労働意欲が出てきてまた働き出したから、みんなちゃんと踏むべき順番を踏んで、なんかやってるなって感じです。
qbc:
今、半年間、安野さん断ちをしていたので、
YouTubeを今見たら、動画出されてましたね。しかも1000人登録者がいるじゃないですか。収益化は?
安野ゆりこ:
収益化はないです。収益化はだって1年に何千時間って決まってるので放置しているとさすがにそんなに再生数回らないから、収益化しないです。
YouTubeもやる気あるんですけど、今住んでる施設がこの施設内とか施設の外観とか写すの駄目なんですよね。やっぱいろんな人が住んでたりするから。そうするとYouTubeは家で撮れないんで。
安野ゆりこ:
スナックのムーミンで少しショートとか撮ってはいるものの、まとまった長いのはなかなか取れず、特に着物が全然ないから。みんな、やっぱ着物をみんな待ってるから、着物のが撮れないっていうのが歯がゆいんですけど。
qbc:
着物ってどこにあるんですか。
安野ゆりこ:
その元彼の家にあるか捨てられたかどっちかです。多分あるけど。
qbc:
そんな。結構大量にありますよね。
安野ゆりこ:
そうです。彼の家のクローゼットの半分以上が私のものです。
qbc :
あと痩せましたね。
めちゃめちゃそう。ふっくらさん名乗るのやめてよかったです。もう本当にふっくらさんじゃ全然ない。
それでも7月ぐらいにふっくらさん名乗るのやめたんですけど。今、体重計ってないけど、55キロぐらいだと思います。
qbc:
何歳でしたっけ?
安野ゆりこ:
今、28です。28に見られないですけどね。この間スナックで40代って言われてさすがにショックでした。
qbc:
そうなんですか。煽ってきているでしょ。
安野ゆりこ:
30代はよく言われてるんすけど、40代はちょっと…。
qbc:
未来計画は?
安野ゆりこ:
未来計画としては1月に彼と復縁するという予定になってるんですね。
qbc:
はい。
安野ゆりこ:
今の家を1月に引っ越したいと思ってて、今って家がない人の一時滞在施設なので基本的には、数ヶ月から1年ぐらいで出てくっていうのが基本のところなので。
私も1月ぐらいに引っ越したいって、市役所の人には言ってて。そしたら、自分で借りた部屋で、彼と復縁してると想定すると、彼の家から着物を持ってきて、着物の動画が撮れると。そうすればまた着物のYouTubeが撮れるので、再生回数が回るかなっていうので、収益化もできるかなって感じなんですね。
qbc:
本当に、安心しましたよ。いや、もしかしたらこれも安定するのかなみたいに思った。6月の時点でね。6月はある意味で一旦崩壊したわけじゃない。崩壊したと思ったらちゃんと安定したみたいのがあったのよ。
安野ゆりこ:
そんなに話は早くなかったです。もうひと波乱ありました。でも、そこでずっと同棲してたら、自己破産できないんで。自己破産するっていうのは結構私の中でメリットが大きいので、今できてるのはいいですね。
qbc:
なるほどね。海士町のお土産を買ったんだっけ?
安野ゆりこ:
そうですね、あの辺の旅行とその後もう1回、2泊3日で京都奈良に行ってて、その辺のお土産でほとんどですね。あと家電をちょっと買い換えたりもありますけど。
qbc:
それで300万とかなるっていうのちょっと信じがたいんだよね。
安野ゆりこ:
着物が80万なんでね。
着物を作ったんですよ、京都で。
qbc:
その着物は元カレの家にあるんだ。
安野ゆりこ:
そうですね、捨てられてなければ。
彼氏以外の未来計画
qbc:
なるほどね、彼氏以外の未来計画はないんですか。
安野ゆりこ:
あんまりないですね。短歌を頑張ろう以外はあんまり未来計画はないですね。
短歌とYouTuberを頑張ろうみたいな、結局そこに落ち着いちゃうんですけど。
安野ゆりこ:
でも、継続して働こうとは思いますけどね。でもそれやると、ほとんど何か手一杯、一日、仕事そこそこして、短歌のことやってYouTubeのことやってると、毎日終わっちゃうかな。それ以上望むことも今あんまりないんで。
qbc:
なんかさあ問題は何か男の気がするんだよね。
安野ゆりこ:
言っちゃいます?私もそう思います。
qbc:
安野さんの才能を伸ばす人っていなかったの?
安野ゆりこ:
いやそれが彼だったんだ。逆説的にというか。
qbc:
それは彼だったの?
安野ゆりこ:
そう。
qbc:
それは苦しめることにより、窮地に追いやることによって、ってことなの?
安野ゆりこ:
そうです、すごく大きかったなっていうのは、私、普通の人と逆なので。暴力性とかルールを破ることとかっていうのを身につけることで、中立、バランスを取っていくような修行をしてて。子供のころ、真面目だったから。
逆に彼は子供の頃から破天荒で。20代になってからは結構おとなしくしてるんだけど、ストレスが溜まったりしたときに、見知らぬ人殴っちゃったりとか、なんかそういう人で、私はそれをすごいと思ってるんですよ、結構尊敬してて。自分の感情に体が素早く反応できるとか。あと未来の計算なく、今の快・不快に対して行動できるってことをすごく尊敬していて。
私も全部を身につけるとは言わないけど、身につけた方がいい素質だなと思ってて。実際彼と同棲して殴り合いとかしてて、やっぱそういうのが身に付いてきたりとか。
安野ゆりこ:
だから、私が持つべきものを、やっぱり教えてくれたりとかしたのは彼だし。
qbc:
別に暴力をふるうことなんて学ぶ必要ないじゃん、北斗の拳じゃないんだからさ。
安野ゆりこ:
でも、私の思想っていうのは、この世に存在するものは全てあっていい、肯定するっていうのが考え方なんですね。
一つこの世の真理を言うとすれば、それはバランス・中道。「暴力はダメ」の平和主義も、それが過剰になると、それって結局過剰で良くないことなんですよ。
暴力をふるうのはよくないとか、暴力をふるう必要は絶対にないみたいな、過剰な考え方が。
だから必要に応じて、暴力は振るっていいとか、あと暴力を振るったとしてもその人自体は別に、否定されるべきではないとか、そういう考え方を身につける必要があった。
qbc:
何のために必要なの?
安野ゆりこ:
それは自分自身を許すため、だし、この世の全ての人を許すため。
qbc:
何でそんなことしなきゃいけないの?
安野ゆりこ:
宗教的に正しいから?
qbc:
何の宗教?
安野ゆりこ:
私が信じているもの。
qbc:
信じてるものに従ってるっていうだけってこと?
安野ゆりこ:
そうです。
qbc:
じゃあしょうがない。
安野ゆりこ:
しょうがないっすよ。
qbc:
そうね。今好きな人っていうのもさ、なんか安野さんがこうなったらいいって思ってやってるわけじゃないでしょ?導いてるっていうのも、たまたま必要なものがあっただけってことだよね、相手に。
安野ゆりこ:
そうですね、それが神の采配というやつですねって言っちゃうんですけど。彼は意図してやってるわけじゃないですけど。
安野ゆりこ:
逆に、彼には私みたいな素質が必要だったんですね。平和で家庭的であるっていう素質が必要だったから。一緒に暮らしてないけど、Twitter見てると、最近急に料理とかやってるんですよ。
qbc:
だから、ツインレイっていう考え方はそれまでの人生が全部間違っていたっていうのが、その考え方だったりするので。私は家にいて料理するのが好きだった、男の人に尽くすのが好きだった。でもそれは全部間違いだった。私は外に出て、お金を稼いでくるってこれが正しい生き方だった。
彼は彼で、すごく暴力的な人間だったりとかしたけど、実は家の中にいて料理したり子育てをしたりとか、それが正しい生き方だったっていう、全部素質を交換し合って中立にするみたいな。
そういう修行とか活動してるって感じで。だからそのうちお互いバランスのとれた、家庭も仕事もほどほどにやってこうみたいな2人になると思いますよ。
仕事と短歌
qbc:
なるほどね。こういう流れでいくと、5年後とかどうなったりするイメージなんすか。
安野ゆりこ:
5年後は子供でもいたらいいけどね、ぐらいですね。
それでもやってることは変わらないかな。なんか家族の人数が増えてそうですね。
あまり無理のない程度で外で仕事をしながら、短歌の仕事がもうちょっと増えてね、収入がそこである程度確保できたら最高だなって感じです。あとYouTubeとかね。あんまり変わらないですね。
qbc:
はい。そういう意味では、もう一応テーマは「短歌と人」っていうところだったんで、短歌っていうのは今も生きているんですかね。
安野ゆりこ:
そうですね。自分の能力が一番発揮されるとこがやっぱり何かそんな気がしてて。今いろんな仕事に手を出して、割といろんなことができるんですけど、自分ができるってことと、自分が好きなことと、他人から求められているとか、他人に褒められるとか、体に無理がないとかっていうところを総合すると、やっぱり短歌を頑張ってくっていうのが一番バランスがいいなっていう感じですね。
qbc:
音楽は?
安野ゆりこ:
音楽も好きですけどね。でもなんか、見込みがない感じがやっぱり自分でもちょっとありますよね。なんだろう。やっぱり音楽やる人多いからかな。やっぱり自分の能力があっても。やっぱり業界の規模感、そこでいる立ち位置、周りから求められてくるもの。
もっと音楽業界で頭角を現すにはもっとこの体とか心を酷使しないといけないんじゃないかみたいな気持ちがやっぱりちょっとあったりとか。
qbc:
パフォーマンスっていうか、人前に出る機会がね。
安野ゆりこ:
例えば人生をそれに捧げないと音楽での成功って…。何を成功とするかだけど、音楽の仕事を取ってくるってことに関しては、もっと音楽に時間も心も捧げないとやっぱ難しい。そういう意味では他のみんなに熱量がかなわないかなっていう感じですね。
qbc:
はい。
安野ゆりこ:
短歌は、兼業歌人ってのがほとんど全員そうだし、それにいろんなこととか生活をやってく中で出てくる、作ってくものが短歌だから。
やっぱり専業歌人になってしまうっていうのも、あんまよろしくない、よろしくないわけじゃないけど、いろんなことをやってるからこそ、いい短歌が生まれるっていう側面がすごく大きいから。
私みたいになんか、そこそこ仕事もして子育てもやりたくて、YouTubeとかファッションとかも好きでみたいな、いろいろ手を出してる人間には合ってるなって感じですね。
今日考えてたのが、今の新しく始めた夜のスナックが、その社長の考え方とかやり方と私の考え方がちょっと合わないとこがあって、辞めたいなとか思ってたんですね。
昼間もちょっと働ける気がするから、昼間のバイトをしようと思って、そっちは週4日1日6時間っていう、昼間のバイトに応募したんですよ。
応募してみたら、急に何かこれをやるんだったら、週1回だったら、夜のバイト続けてもいいか、みたいな気持ちになってきて。
週に2日も3日も、この社長のやり方で自分の人生やると思ったらいやだけど、週1回ぐらい社長のやり方に合わせてやるんだったら、それは言うこと聞いてやってもいいか、みたいな気持ちになってきて。
私は割と専業で1個のことを突き詰めるってよりは、何かいろんなことに手を出して、これは嫌だけど、何時間かだけだからいいかって。やることとか場所とかそのメンツとかを変えていくことで、精神が1回リセットされて、全体的な出力が良くなってくっていう気がして。
そういうことを考えると、やっぱり音楽好きだけど音楽だけやってくっていうのは結構病んじゃうかなっていうのが、そこについても思ったりしますね。
qbc:
なるほどね。ちなみに、ムーミンにずっといるってのはできないんですか。
安野ゆりこ:
単純に家が今遠いっていうのもあるし。ムーミンのお店の売り上げから考えても、多分そんな週何回もバイトしちゃうと、ママが厳しいだろうなってのがある。週2ぐらいまでだったら言えばいいかもしれないけど。ムーミンを基本収入にするとかは多分、お店の規模感から言っても難しいと思う。
qbc:
仮に自分がお客さんを連れてこれるんだったら?それとも収入が十分入ったとしても、さっき言ったように、いろんなものをちょっとずつみたいな方がいい?ムーミンだけでもいいのか、それともやっぱり複数のところで働かなきゃいけないのか。
安野ゆりこ:
ムーミンだけは厳しいなって感じます。だって、それってムーミンの規模の売り上げは全部取っ払ったとして、私が生活できるだけムーミンに入りますって言ったら、7時に開けて、でも終電で帰ってたら、多分1ヶ月の給料で暮らせていけないから。
qbc:
それも全部なしだとして、とにかくムーミンで生活費を稼げる状態になったとしたら、ムーミンだけにする?
安野ゆりこ:
それは、そうするかもですね。
安野ゆりこ:
でもそこまで行くんだったら、うん、ムーミンを週2にして働かない、になりますけどね。そこまでいろんな条件が外されてくるなら私が労働しなくてもいいじゃん、みたいな気持ちになってきて。
例えば、現実的にムーミンの売り上げが潤沢だとして、私が1ヶ月生活できる給料と思うと、週4、7時から朝までってなると、夜そんな起きてるのかと思うと、多分昼夜逆って私厳しいから。
多分体調崩すな、とか思うし。やっぱりね、夜の仕事をメインでほぼ毎日入るってのは多分私は体的に厳しいんですよね。
qbc:
なるほどね。なんか、大枠はやっぱり変わってない感じですかね。やっぱその働かなくて済むだったら働かないようにするとか。
安野ゆりこ:
そうですね、そこは変わらないですね。
仕事と占い
qbc:
スピリチュアルの方は何か進んだんですか。
安野ゆりこ:
あんまり変わらないですね、より信仰心が強固になったぐらいで、何かそれで、例えば占い師になりましたとかそういうことはないですね。
qbc:
占い師向きだとは思うんですけれども、そういうのはやらないのですか。
安野ゆりこ:
やりたいとは思ってますね。だから、今一緒にいる友達が占い師なんですけど、占い師のイベントにアシスタントとして行って、そこで何となく師弟関係みたいな。占い師としては修行中みたいな師匠に弟子入りみたいな感じになってて。
qbc:
半分以上突っ込んでるみたいですね。
安野ゆりこ:
そうです、そう。その短歌のイベントが多分9時か9時半ぐらいに終わるので、この後良かったら占いやりますよ、みたいな形で呼びかけて、やりたいって人がいたら占いでお金もらってみようかなとかっていう気持ちはあったり、そっちも動けたらいいなとは思ってます。
やっぱ実績がゼロだと。1回占い師の求人応募したんですけど、なんか、返信もなくスルーされちゃって。
やっぱり、占いの館みたいなののスタッフだとちゃんと占術の知識があるとか、技術の知識があるみたいな、結構厳密なんですけど、私は直感系だからカード引いて読み解くみたいなところで、結構求められる知識がなくて。
かといって、今まで実績があるならお客さん呼べるけど、人のことをやったことないから。なかなかいきなりそういうところに所属してっていうのは難しそうだなってのがあって。ちょっとずつ友達からとか、友達にやってあげるみたいなのをちょっとずつやるって感じかなと思って。
短歌のイベントは自分の時間なんで好きにやっても、そこのマスターは多分許してくれるから、そういうところでちょっとずつ経験積んでいこうかなって感じです。
qbc:
なるほどね。
安野ゆりこ:
占い師って人数多すぎてそこも結構レッドオーシャンだなって思ってて、音楽と一緒で。世の中に占いできますとか、趣味でやってますっていう人が多すぎる。私も実績がないから、そういう人と同じ並びになっちゃって。
やってよって別に言われない、私が「占いやってるんだよ」って言っても、ぜひ見てもらいたいなんて、そんな人は集まらなくて。
qbc:
タロットでも、そういうのを勉強しようという気はないんだ。
安野ゆりこ:
タロットもいいんですけど。そうだな、私あるある「勉強してまでやりたくない」っていうのがあって、自分の生きていく中で身につけたものだったらいいなって思うんですけど、占い師になるためにこれをやるぞみたいなのが薄いですよね。
短歌はやって身に付いたものがもう既に多いんで、それを使ってどうにかするとかだったらいいんですけど。
あとは、新規の夜の仕事でも思ったんですけど、「売り上げを上げるためにこういうふうにやってほしい」みたいな要望が上から来る。私は例えば、ムーミンで働いてるときのやり方とかでママから文句言われたことないし、お客さんから文句も言われたことない。もうリピーターもそこそこついてるっていう。
私からすると社長のそのやり方で売り上げが上がるとも思えないし、そもそも、売り上げに対する考え方が私とそっちで違いすぎて、口出されたくないなみたいな、やり方に口出されたくないみたいな気持ちがすごい強いんですけど、新規の夜職は。
占いも多分そうで。自分が普段やっていく中で、こういうふうにすると、よく占いができるとか、自分はこの占い方がすごく肌に合うみたいのがあるから、求人の方から、こういう知識がある人とかこういう占いができる人みたいなのがあると、そこに合わせていこうみたいな気持ちにならない。
私はそっちはそっちでそのやり方が好きなんだろうけど、私は私でもうやり方を確立しちゃってるから、わざわざそっちに行きたいと思わないなみたいな。結構反発心みたいのはあるかもしんないすね、占いに関しては。
qbc:
そしたら短歌が残ってるってことですよね?
安野ゆりこ:
そうですね。短歌と占いとかっていうのはもう何歳になってもできるので。死ぬまでどっちも修行して、その中で私に価値を見出してくれる人、まだ20代だとはたから見ても、その人に価値を見出すっていうのが結構難しかったりするから。
普通に地道にやってけば、年を重ねていって、40、50ぐらいになったら、安野さんの短歌って誰よりもすごいとか、安野さんの占いって誰よりもすごいみたいなだんだん評価が追いついていくだろうと思うので、あんまり焦らずって感じ。
あんまり元々労働意欲ないけど、やっぱり短歌とか占い師に関しても、何か急いですごく利益を上げたいみたいのがやっぱりそっちも薄いですね。
そもそもやっぱお金への執着みたいのが薄いので、だんだんお金になって、基本的にみんなが喜んでくれればいいみたいなのが、私の経済観念です。
qbc:
ありがとうございました。
このあたりのお話しは、動画でも語っておられます。
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安野さんの過去インタビューはこちらです!
あとがき
タフやで。
【インタビュー・あとがき:qbc】
【編集:一休誰絵】
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