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常識や固定観念を取っ払って好きなことをやったらいいって人

むかしむかし、ある村に、破常(はじょう)という若者が住んでいました。破常は、「常識や固定観念にとらわれず、好きなことをやったらいい」と考えていました。
村では、「男はこうあるべき」「女はこうすべき」「若者はこう生きるべき」という決まりが数多くありました。しかし破常は違いました。
農作業をしながら歌を歌い、
夜に絵を描き、
雨の日に踊り、
月を見ながら物語を書きました。
村人たちは最初、首をかしげました。
「なぜ普通にしないのか」
「変わり者だ」
しかし破常は笑顔で答えました。
「私たちは誰もが、自分の中に素晴らしい何かを持っています。それを殻に閉じ込めておくのはもったいない。好きなことを思い切りやってこそ、人生は輝くんです」
そして破常は、村人たちに問いかけました。
「本当はあなたも、やりたいことがあるでしょう?」
すると少しずつ、村人たちも変わり始めました。
おじいさんが俳句を詠み始め、
お百姓が野菜で絵を描き始め、
子どもたちが新しい遊びを考え出し、
主婦たちが料理の新しいレシピを試し始めました。
村全体が、創造性に溢れた場所に変わっていったのです。
後に破常はこう語りました。
「常識や固定観念は、時に私たちの翼を縛ります。でも、その縛りを解いてあげれば、誰もが自由に羽ばたけるのです。好きなことを思い切りやること、それが人生を豊かにする一番の方法なんです」
そして「常識の殻を破れば、自由の翼広がる」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2024年12月9日7時00分に書く無名人インタビュー964回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは 深谷信仁 さんです!

年齢:30代後半
性別:男性
職業:人材エージェント


現在:日本が困ってるから、そこを解決することができれば、仕事は成り立つかな?ぐらいな感覚でした。

ナカザワアヤミ:
深谷さんは今何をされてる方ですか?

深谷信仁:
私は今、人材エージェントの仕事をしていまして、その中でも主にフリーランスと呼ばれる人材の方達のキャリア育成、キャリア支援をやっています。
具体的に言うと、フリーランスの人材とフリーランスを求める企業さんとをマッチングしていく仲介の商売ですね。

ナカザワアヤミ:
なるほど。どういうお仕事されているか具体的にお聞きしてもいいですか?

深谷信仁:
フリーランス向けなので求人とは呼ばず「案件」という表現をするんですけど、それが1日に何百件単位で入ってくるので、その案件を見て、ITエンジニアが欲しい、Webのディレクターが欲しい、Webデザイナーが欲しいという企業の案件を精査して、その情報をもとに、例えばnoteやInstagramであったり、SNSを使ってフリーランス向けに呼びかけをしていってるっていうのが、具体的にやってることになりますね。

ナカザワアヤミ:
ちょっと抽象的な質問になるんですけど、お仕事をされてるときは、どういった気持ちというか、感情でやられてますか?

深谷信仁:
そうですね。二つの感情がありまして。
こういう人材が欲しいという、企業さん目線のときはどちらかというと感情があまり入らなかったりするんです。こういう人が欲しい、という条件マッチする人を探す感じなので、あんまり感情が乗らないというか、本当に「業務をする」という感覚があります。

ただ、フリーランスの方に提案や話をもってくときは、逆に感情がものすごく入りまして、この人が本当に伸び伸びと仕事ができるかとか、本当にその人の強みが発揮できるような仕事内容なのかという、そんなちょっとした不安と期待が入り混じっているような感覚がよく出てきますね。

ナカザワアヤミ:
企業側なのかフリーランス側なのかで感情の違いがあるっていうのはどうしてなんですか?

深谷信仁:
人材は1人の人間と接するので、感情がわかりやすいのですが、企業って人の集まりであって、それ自体には感情がないんですよね。表現は難しいんですけど、企業はちょっと無機質な感覚があるっていうんですかね。そういう違いが自分の中で存在してるなっていうふうに思ったりはしますね。

ナカザワアヤミ:
なるほど。
このお仕事はどうして始めたんですか?

深谷信仁:
きっかけはですね、この仕事をする前、セルフホワイトニングのサロン店舗経営をやってたんですけども、コロナ禍で撤退することになり、それで次の仕事をどうしようかなっていう、ちょっと途方に暮れていたときがあってですね。

世のため人のためっていうところがビジネスや商売の基本だと、昔経営者さんから教えてもらったことがあって、その基本に立ち返ったときに、今の日本の課題や、日本が解決したいことってなんだろうなっていうふうに考えたときに、人材不足っていうところがあらゆる業界で出てきてたんですね。
その中でも、ITの分野は特に伸びてたりとか、私も好きな分野だったりしたので、日本の人材不足を解決するために何かできることがあればいいな、ぐらいな感覚でした。最初は。それで人材会社さんを周りの友人とかに聞いていったりして、そこでピンときたところが東京にあってですね。そこで、仕事することになったっていう感じなんですけど。本当最初は確信などあまりなくて。日本が困ってるから、そこを解決することができれば、仕事は成り立つかな?ぐらいな感覚でした。

ナカザワアヤミ:
実際やってみてどうでしたか?

深谷信仁:
実際ですね、かなり大変な仕事だなというのが一言の感想でして。
どういうことかというと、やっぱりいろんな人がいるなというところなんですよね。自分の友達や、趣味・好きなことと関わる人だったら、ある程度こういうタイプの人がいるかなって予想がつくんですけど、人材の仕事になると、全く自分と会ったことないタイプの人が出てきたり、価値観が全然違う人が出てきたりするんですよね。

そういう人とも話をしながら、その人の価値観や考え方を知った上でマッチする仕事を当て込んでいく形なんですけども。価値観や考え方、考えるプロセスが全く違うとなかなか理解ができなかったり、思わぬところで企業さんとトラブルを起こしちゃったりっていうのもあるんですよね。
やっぱり自分が今まで付き合ってきた人たちとは違う人たちもいる中で仕事をしていくっていうのは、人を知れるという意味ではいい部分もあるんですが、その分労力もすごくあって。そこは今でも大変だなと感じるところですね。

ナカザワアヤミ:
人材不足っていう課題が出発点だったかと思うんですけど、仕事をやってみて、その課題感については解決に向かってると思いますか?

深谷信仁:
課題感の捉え方はちょっと変わってきたなというのはあります。
この仕事を始めたときは、単純に人がいない、母数が少ないからと考えていたんですね。でも、自分なりに感じてきたのは、人がいないんじゃなくって、その時代に合わせたスキルや経験を持ってる人がいない。例えばですが、企業側や社会がプログラミングできる人が欲しい、でも人材側は事務職を希望してます、みたいな感じです。
企業や社会が求める人と、ちょっと広い表現ですけど、国民、日本の労働者が求める仕事が乖離してることが人材不足になってるんじゃないかなというのが、5年ほどやって気づき始めた人材不足の中身なのかなと思ってます。

ナカザワアヤミ:
なるほど。

深谷信仁:
ここはマッチングだけでは解決しない部分でもあると思い、その認識の差をなくしていきたいなと思って、SNSを始めました。

ナカザワアヤミ:
SNSでいくと、事前にnoteを送っていただいたんですけど、他にはどんなことされてるんですか。

深谷信仁:
noteとInstagram ですね。Instagram をメインで使ってはいたんですけど、最近はnoteと、最近ではXもはじめました。

ナカザワアヤミ:
時代に合わせたスキルセットみたいな。

深谷信仁:
そうですね。

ナカザワアヤミ:
あ、猫飼ってらっしゃるんですね。

深谷信仁:
はい。保護猫なんです。

それこそプログラミングだけじゃなくて、Webの業界とかもそうで。
例えばWebデザイナーのスクールが結構あるんですけども、実際企業が求める人材という意味で言うと、もうWebデザイナーやWebディレクションの人たちは企業側からあまり求められてなかったりするんですよね。でもネットやSNSを見ると、Webデザインスクールが乱立しているのです。
そうなると、スクールに行っても仕事がないという状況に陥ってしまうこともあったりもしたんですよね。
人材不足と一言で言うけど、深い意味があるなと感じているので、そこをもうちょっと明確にしていきたい気持ちもあります。

ナカザワアヤミ:
ありがとうございます。
ちょっと質問変わって、なんでも大丈夫なんですけど最近深谷さんが暮らしの中で楽しかったことってどんなことですか?

深谷信仁:
楽しかったこと…それこそ、つい昨日なんですけど、キャリア相談を受けたフリーランスの人たちと夜オンライン飲みをやってたんですよね。
話すこと自体がけっこう好きな人間でして。
他愛のない会話だったんすよね。オンライン飲みだからまあそうなんですけど、飲み会で他愛もないくだらない話をする、っていうのって、案外多くないなというのが僕はあったりするんで、こんな会話ができる時間がすごく最近は楽しいですね。

ナカザワアヤミ:
どんな感じの会話でした?

深谷信仁:
1人英語の勉強をしてる人がいたんですよ。英語が好きならこの会話を一瞬英語で話してみよう、みたいな感じで。みんな英語できないんですけど、単語を調べながら英語喋ってみたりだとか。

あとは「最近仕事どう?」とか、「いや、大変だよね」みたいな。みんなフリーランスだったり、案件が全く違うんですけど、いい意味で愚痴とか苦労話を喋りあえた時間だったんですよね。「こないだ現場の人から怒られちゃってさ」「いやそれ大変だよね」「うちの現場でもあるある」みたいな
なんかそういう話を昨日はしてましたね。
苦労話とか大変な話がちょっと昨日は多かったのかな。

ナカザワアヤミ:
なるほど。
深谷さんはお仕事以外に、趣味とか何でもいいんですけど、されてることはありますか?

深谷信仁:
本が好きなのと、アート、絵が好きです。前はAIでアートをつくるのにちょっとはまったりしてました。
あとやっぱ猫ですね。

ナカザワアヤミ:
AIでアート作るときはどういうところが楽しくて、趣味としてやってるんですか?

深谷信仁:
やってて発見したんですけど、絵だけでメッセージが伝えられるなっていうのがおもしろいです。アートって絶対なにか感じるじゃないですか。
本当は言葉で訴えかけたいメッセージを絵にして伝えることによって、その人に直接届けられるんじゃないかなっていうな可能性を感じて、それがめっちゃ楽しいなって思いますね。

ナカザワアヤミ:
そう感じる経験があったんですか?

深谷信仁:
はい。今37歳なんですけど、はじめて美術館に行って「面白いな」ってふと思っちゃったんですよね。

なんでこんな絵を描いてるのかなとか、何を伝えたくて描いたんだろうなとか。この描き方は一般人の発想じゃ描けないな、みたいな。
いろんなインスピレーションをもらった経験があって。それが興味を持ち始めたきっかけでした。
こんな絵は普通の人の発想にないよねっていう衝撃があったのは覚えてますね。

過去:心底「楽しいな」って思えたのは、本当に2、3年前とかなんですよね。

ナカザワアヤミ:
深谷さんは小さい頃はどんなお子さんでしたか?

深谷信仁:
常につまらなそうにしてる子どもでしたね

ナカザワアヤミ:
実際つまらなかったんですか?

深谷信仁:
そうですね。学生時代に楽しいという感覚を持ったことは記憶にはないですね。本当に喋らなくて、つまらない人間。それとものすごく周りに気を使う子どもでした。

ナカザワアヤミ:
楽しいという感情を最初に感じたのはどういうことだったんですか?

深谷信仁:
心底「楽しいな」って思えたのは、本当に2、3年前とかなんですよね。
それこそさっきの絵にも繋がるんですけども、自分が絵を見てみたいなと思ったから絵を見て好きになった、っていう。
ちゃんと自分の意思で物事を選んで行動できたっていうのが本当に3年ぐらい前とか。
快楽的な感覚はあったんですけど、楽しいという感覚ではなかったですね。

ナカザワアヤミ:
それまでの、快楽は感じてるけど楽しさは感じていないみたいな部分って、ご自身で認識されてたんですか?

深谷信仁:
何となくですけどしてました。楽しいふりをしてた自覚はありました。楽しそうに振舞ってたなと。

ナカザワアヤミ:
なるほど。小中学生とかその頃からそんな過ごし方だったんですか?

深谷信仁:
そうですね。楽しそうにするとか、そう振る舞うというのを覚えてしまったのが中学ぐらいからですかね。

ナカザワアヤミ:
中学生時代はどんなことを覚えてますか?

深谷信仁:
中学生は友達を作ろうという意気込みをしたんですけど、友達を作りたいが故に、友達に合わせるということをしてしまってたんですよね。

ナカザワアヤミ:
うんうん。

深谷信仁:
同級生と話すときは、無表情よりは笑顔でいた方がいいかなとか、ちょっと嫌なことされても、喧嘩して離れていくのが怖いから、嫌なことされてもすました顔をしていたりとか。
友達を作りたかったのに、いつしか同級生から嫌われないようにしている自分に、徐々に変わっていったなっていうのが中学校時代でしたね。向こうとしては遊んでるつもりなんでしょうけど、僕は苦痛で仕方がなかったですね。

ナカザワアヤミ:
高校時代はどうでしたか?

深谷信仁:
周りから嫌われないようにするという接し方が染み込んでしまっていたので、高校もその延長でした。
嫌なことされるのは減ったので、その分楽になったりはしたんですけども、相変わらず人前では楽しそうにしてる、ふるまってる自分がいましたね。

ナカザワアヤミ:
ちなみに子ども時代はどういった風景の場所で過ごされてましたか?

深谷信仁:
もう大自然、山の中ですね。
山と田んぼに囲まれたところでしたね。

ナカザワアヤミ:
中学、高校と、進学だったりいろんな選択の機会があると思うんですけれども、中学生以降高校生以降は、どう過ごしてこられたんですか?

深谷信仁:
高校で進路を選ぶときも人の顔色をうかがうというのもあったりしたので、親の意見を参考にさせてもらいました。それが公務員だったという、かなり短絡的でした。

公務員だったら、大学に行くよりは専門学校のほうが早そうだな、と思って公務員試験の専門学校に行ったという、本当に単純な考えで進路を決めた記憶がありますね。

ナカザワアヤミ:
それに対しての迷いとか、他の選択肢については、何か考えたりしましたか?

深谷信仁:
選択肢ではないですが、公務員になるとしても、ただの公務員は嫌だなっていうのがありまして。

中学時代、僕としてはいじめてきた同級生がいたりして、腹の中ではものすごい怒りが僕の中にはあったんですよね。その同級生や、地元の奴らを見返したいという気持ちがあったので、公務員になるなら国家公務員とか、国のトップに行ってやろうっていう気持ちはありましたね。

そんなちょっとしたハングリー精神が芽生えていたなというのはありましたね。
国家公務員って権力高そうだなみたいな。そこも短絡的ですけどね。

ナカザワアヤミ:
実際その専門学校に進学されたんですか?

深谷信仁:
はい。進学して専門の2年間は、僕の中では普通の学生生活というんですかね。学校行って、終わったらアルバイトして、夜も試験の勉強して、たまに友人と遊んでっていう、いわゆる普通というか、何も悪いことが起きない2年間を過ごしました。そのときは苦しみがないという意味でちょっと充実をしてたかなっていう感覚はありましたね。

ナカザワアヤミ:
実際かっこいい公務員になりました?

深谷信仁:
奇跡的に、外務省っていうところに入れたんですけど、入ること、見返すことが目的だったので、外務省の入省が決まった通知をもらった時点で完全燃焼しちゃったんですよね。

ナカザワアヤミ:
はいはい。

深谷信仁:
入れたのは良かったけども、そこでどんな仕事をしたいとか、何をしたいっていうのがなかったんで、やらされ仕事っていう感じで過ごしちゃいましたね。

ナカザワアヤミ:
さっき一つ前の仕事も、別の事業をやられてたっていう話だったので、結構そこからキャリアとしては変化があったんですよね。

深谷信仁:
そうですね。キャリアの部分だけ話すと外務省に入って5年、その後フリーで営業2年やって、仲間と一緒に人材育成の会社を立ち上げて、僕は副代表って感じで人材会社を立ち上げ、それを4年間やって、そのあとホワイトニングサロンやって、今、この人材のエージェントっていう感じです。

ナカザワアヤミ:
うんうん。

深谷信仁:
なんでそんなキャリアになるの?って聞かれることもあるんですけど。でもそんな感じですね。

ナカザワアヤミ:
聞かれたときはなんて答えてるんですか?

深谷信仁:
なんでしょうね(笑)
自分の中では、自分探しをずっとしていたとよく言ってますね。何をやりたいかわからないからこそ、外務省っていう肩書きを外して、深谷信仁1人の人間として、まずどこまでいけるのかと。
この独立した世界に行けば、自分が本当にどこを目指したいのか見えてくるんじゃないかと思って、いろいろ試しながらやってきたっていうのをよく言ってますね。

ナカザワアヤミ:
なるほどなるほど。

深谷信仁:
自分の好き嫌いをはっきりさせるために、いろいろ挑戦してきたとかっていうのはよく言いますね。

ナカザワアヤミ:
結構いろんなものの積み重ねだと思うんですけど、それぞれのそのキャリアの次これにしようみたいなときの、選択基準とかはどんな感じだったんですか?

深谷信仁:
一貫していたのは、自己成長というワードがあります。キャリアを変えるその時々で、どんな成長をしたいかは変わっていたんですけれども、自己成長はずっとありましたね。
例えば外務省を辞めたときは、まず、社会で商売・ビジネスやるなら、営業力が必要と思ったので営業的な成長を求めてフリーの営業をやりました。

ナカザワアヤミ:
さっき、本当に楽しいなと思ったのが2、3年前みたいなお話をされてたんですけど、これってどういったタイミングだったんですか?

深谷信仁:
そこはですね…3年前に、それまで東京にいたんですけど、移住をしたんですね。
栃木県に移住したんですけども。そこから人材の仕事も完全に自宅でやるようになりました。そこで、1人の空間で仕事をするようになり、自分の部屋を好きなように変えたり、本当に自分が好きな空間を持ち始めたところから、楽しいという感覚が芽生えてきた記憶があります。

ナカザワアヤミ:
そもそもなんで引っ越したんですか?

深谷信仁:
いろいろあったりはしたんですが、好きな働き方を考えたときに、自分の好きな空間で仕事をしたいっていうのがあったんですよね。
僕は猫が好きで自然も結構好きだったりするんで、都会のアスファルトよりは自然があるところで仕事をしたいなっていうふうに思い、その中で、ちょうど良かったのが栃木県だったので。

ナカザワアヤミ:
移住してみていかがでしたか?

深谷信仁:
もうこれは周りにもよく言いますけど、最高ですね、移住は。本当に。
ただ自分の好きなものに集中できる、そういう空間を作れたりするなど、どんどん自分らしく生きれてることをすごく感じますね。

ナカザワアヤミ:
移住だったんですね、そこのキーワードは。

深谷信仁:
そうですね。移住して自分らしい時間を過ごせたからこそ楽しさが心底出てきたのかなって、今喋ってて思いました。自分で喋って初めて気付きましたけど、多分そうだと思いますね。

未来:数年後を考えるのも面白いけども、数日先を最高に生きれたらいいんじゃないかな、そんな考えもあってもいいかな

ナカザワアヤミ:
今後の話もお聞きしていきたいなと思ってましてこの先、未来というか考えたときに、5年後でも10年後でも死ぬときまででもいいんですが、ご自身の未来について、どういったイメージをお持ちですか?

深谷信仁:
僕の思う未来はけっこう短いスパンで、大体1週間先ぐらいしか未来を見てないタイプなんですよ。

ナカザワアヤミ:
なるほど。

深谷信仁:
なので、来週とか、明日明後日とかが自分らしく楽しく生きればいいなという、そこに集中して生きてる感じなんですよね。

ナカザワアヤミ:
はい。

深谷信仁:
1日、明日、明後日が自分にとって最高であり、それが続けば、半年後1年後も多分同じように、いい未来を作れているんじゃないかなと考えてるタイプです。

数年後を考えたとしても、ITとかAIの存在を考えると、自分が考えた未来よりも全く別のセクターが登場してる可能性も大いにあり得るんですよね。

ナカザワアヤミ:
その未来像って最近変わったんですか?

深谷信仁:
はい、これもやっぱり移住してからですね。
自分は数年後のことを考えなくてもいい人間なのかなっていうのに気づきました。数日先のことも未来というし、それでもいいじゃんっと思えたのは、移住して1年ぐらいのタイミングですね。

ナカザワアヤミ:
逆に、これは死ぬまでに絶対にやりたいんだよねみたいな夢みたいなことはあったりするんですか?

深谷信仁:
夢という程ではないんですけど、実家の福島にいる両親と年一回旅行に行くんですけど、それが死ぬまでになるべく多く行きたいなっていうことですかね。

ナカザワアヤミ:
深谷さんにとって、良い未来ってどんな状態なんですか?

深谷信仁:
いろんな物事を自分の意思で決めていける未来だと僕は考えています。
自分がこういう仕事をやりたいからとか、自分が常にこういうことやってみたいからやるっていう、自己判断、自己責任のもとで、仕事をしていける、生きていけることが最高の未来なんじゃないかなって。
1人1人がそういうふうに生きていけたら、日本の社会全体としてもっとハッピーかなっていうのはありますね。

ナカザワアヤミ:
なるほど。お話を伺ってきて、おそらくいろいろなタイミングでその転換点があったのかなと思ったんですけど、例えば外務省辞めたときとか、最近だと、移住したときとか、その辺り結構大きいのかなと思ったりもしたんですけど…

深谷信仁:
おっしゃる通りですね。最近だと移住は結構大きいかもしれないですね。

ナカザワアヤミ:
移住してなかったら、今どうなってたと思いますか?

深谷信仁:
まずこのインタビューにも連絡することもしてないでしょう。
考えたことはなかったですけど、移住してなかったら、相当な廃人になってると思いますよ(笑)
ずっと、「つまんねえ」とか、愚痴をこぼしながらいる人間になってたとは思いますね。

ナカザワアヤミ:
なるほど。いろいろありがとうございます。最後に言い残したことだったり、読んでる方に対して伝えたいことだったり、感想でも何でもあればお伺いしたいんですけどいかがでしょうか?

深谷信仁:
そうですね。
特にキャリアを考えている人たちに向けてですけど、自分の好きなことはやったらいいじゃん、って思います。
伝えたいというよりは、表現的には目を覚ましていいんだぞ、みたいな感じですかね。

ナカザワアヤミ:
なるほど。

深谷信仁:
なんだかんだ常識や固定観念に縛られてるから、そういうのを取っ払って好きなことをやったらいいって。即座にその言葉をかけてあげたいですね。

ナカザワアヤミ:
ありがとうございます。


あとがき

今年2人目の元国家公務員の方でした。
なぜなのかわからないけれど、2人とも大卒ではなかったですね。

いずれにしても、大事なのは学校の名前でも職業でもなく、何をして何を感じたのか、そしてこれから何をしようと思うのか、そういうことなんだと感じます。

未来の捉え方の部分で深谷さんがおっしゃっていたように、ITとかAIがどんどん生まれてくる時代に何年か後の未来を描くことの妥当性が大きく揺らぐだろうなというのは最近ひしひしと感じています。
理想は持ってもいいんですけど、逆算して積み上げることの意義が薄らいでいくというか。変化が早すぎて、積み上げてるうちに目指す道が陳腐化していく可能性があるのはなんとも残酷だなと思います。

朝令暮改ってあんまりいい意味で使わないですけど、数年後にはむしろいいことみたいになってるかもしれないですよね。
【インタビュー・あとがき:ナカザワ】


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