Jetblackaburi-009 2024/07/15
すごいよね漆黒のあぶりさん。海外のイベントで書道パフォーマンスしてて。
そんなあぶりちゃんさんのお誕生日に、もはやアラフィフのおっさんがインタビューさせていただきました。
まえがき:qbc(無名人インタビュー主催・作家)
過去インタビュー記事
誕生日にタトゥーを彫る人
qbc:
誕生日おめでとうございます。
jetblack:
ありがとうございます。
qbc:
今、どういう状況なんですか。
jetblack:
タトゥーを彫る準備をしてくれているところです(笑)時間が押しちゃって、すみません。
qbc:
今からってこと?大丈夫?(笑)
jetblack:
大丈夫です。私が彫るわけじゃないので。
qbc:
どういうこと?
jetblack:
私は彫られる側です。
qbc:
なんだ(笑)痛っ、とかなるかもしれないの?
jetblack:
なるかもしれないですけど、大丈夫です(笑)
qbc:
なるほど。
jetblack:
なかなかこんなこともないと思うんですけど、たまたまド被りしちゃって。
私が飛び込みで今日入れよう!と思い立って来てしまったからなんですけど、1時間くらい待ってます。
でも、これで対応してくれるんだと思って、やっぱりスタジオをオープンした方がいいのかと少し思いました。
qbc:
何を彫るんですか。
jetblack:
さっき、一人で二つもケーキを食べてきたんですけど(笑)私、ブルーベリーがめっちゃ好きで。
qbc:
うん。
jetblack:
今日、自分の誕生日プレゼントとしてタトゥーを入れたい気分ではあったんですけど、何にしようかと思って、ブルーベリーのマカロンを食べたんですよ。
で、ブルーベリーにしよう!と思って、そこの壁に貼ってあったブルーベリーのカップケーキをそのまま自分で書いて。
qbc:
うん。
jetblack:
階段に英語で、「人生は不確かだから、とりあえずケーキ食べよう」みたいな文字が書いてあって、めっちゃこれいいなと思って。
だからそれを組み合わせて手書きしたものを、タトゥーアーティストの人に渡したら、めっちゃ綺麗に直してくれました。今からそれを彫るっていう。
qbc:
ええ。
jetblack:
意味は特にないですね。ブルーベリーが好きだから、くらい。やばいですよね。
qbc:
どこに入れるの?
jetblack:
左腕の内側のところ。やっぱり見えるところに入れたくて。
お前タトゥーアーティストかよ、って言われるのがちょっと面倒くさいので。
でも、確かこの場所痛いんですよ。
qbc:
うん。いくらなの?
jetblack:
初めてカラーのタトゥーを入れるんですけど、300ラリとかなので、15,000円とかですかね。めっちゃ安いです。びっくりした。
qbc:
左上の内側って、二の腕ってことだよね。
jetblack:
そうですね。
qbc:
脇の下の内側か。
jetblack:
そうですね。だけど私、バレーボールをやりすぎて、腕が内旋してて変なんですよ。だから見えるんですよね。
qbc:
なるほど。
jetblack:
それもあって、矯正したいというか。私結構、自分の体型で自信がないところに入れがちなんですよね。姿勢を良くしたいから肩に入れる、とか。
qbc:
へぇ。
jetblack:
人に入れてもらうのは久々すぎて。しかも結構大きめなので、めっちゃ緊張しますね。
qbc:
何センチぐらい?
jetblack:
10センチもないかな。7〜8センチくらいあります。
qbc:
結構でかいよね。
jetblack:
でかいです。結構可愛いデザインにしたから、ノリノリすぎて(笑)笑いが止まらない。
qbc:
やってること、ロックの歌詞みたいだもん(笑)
jetblack:
やばいですよね(笑)とりあえず入れたかったっていう。何でもよかったんですよね、本当に。
qbc:
うん。行動は衝動的だけど、なんかそうだよねっていう納得感がある。だから、ストーリーとしてはロックだよね。
jetblack:
そうそう。結構自分には可愛すぎるかなって感じなんですけど。ちょっと可愛いじゃないですか、ブルーベリーのカップケーキですよ?
私、漆黒のあぶりとか言ってるのに(笑)ちょっと、え?みたいな感じだけど、私は食べることが好きで。で、ブルーベリーも好きだし、なんかしっくりきたんですよね。
qbc:
うん。でも好きだなっていうのもわかるけど、それをタトゥーで入れようとするって、ちょっとえぐい感じがするんですよ(笑)
jetblack:
今めっちゃ彫師さんに笑われました(笑)
qbc:
何が伝わってるの?(笑)
jetblack:
こいつ多分頭おかしい、って(笑)
qbc:
私の声は、聞こえてる?
jetblack:
聞こえてないです。私の声でかくて、なんか楽しそうに喋ってるなこいつ、って思われてる(笑)
qbc:
ヘッドセットで喋ってるってこと?
jetblack:
イヤホンで喋ってます。
qbc:
そんなことしてる人、珍しいでしょ?タトゥーを彫りながら喋ってるって。
jetblack:
いや、結構いますよ。電話してたり、なんか見てたりとか。
でも私の場合、慣れすぎちゃってて。入れる工程とかも全部自分でやってることだから、そんなに不安がないというか、ある程度の時間配分も読めるので。
でもすごい新鮮な気持ちですね。いい誕生日ですわ。
qbc:
何か特別なことをしなきゃいけないのかなって思ってたんだけどね、自分でやってくれるとは(笑)
jetblack:
たまたまですけど(笑)
qbc:
彫るのって、時間はどれぐらいかかるの?
jetblack:
色とか使うから、多分3時間くらいはかかるんじゃないかな。
qbc:
そんなにかかるんだ。
jetblack:
多分かかると思いますね。結構ゆっくりめに作業するっていうのもあるから。
待ってる時間とかデザイン書いてる時間も含めたら、多分トータルで4〜5時間とかかかってますよ。まだ終わってないですけど。
やっぱり持ち込みデザインだとこうなるから、私みたいな迷惑客がいっぱい来ちゃうと思います(笑)
だからやる側としては、デザインはこれしか彫りません、って決めた方がいいんだろうなと思います。
qbc:
ふうん。タトゥーを彫ること自体は、めちゃくちゃ普通だってことだよね。割と誰でも彫るものなの?ピアスぐらいの感覚?
jetblack:
そんな感じです。今日予約してないんだけどいい?って聞いたら、全然いいよみたいな感じで。結構ちゃんとしたスタジオなんですけど、めっちゃいいです。やばい。
qbc:
どこでやってるの?
jetblack:
バトゥミです。ここのオーナーがアウトドア好きで、スタジオの雰囲気もめっちゃおしゃれなんですよ。DIYがすごくて、なんか良いんですよね。
qbc:
久しぶりにあげた動画のところですか。
jetblack:
そこじゃないところです。
qbc:
そんな複数あるもんなんだ。
jetblack:
でも、トビリシに比べたらない方ですね。把握できるくらいのレベルなので。
qbc:
日本で例えると、どんな感じ?
jetblack:
トビリシなら、日本でいうセブンイレブンくらいはあるって感じです。
qbc:
そんなにあるんだ!
jetblack:
はい、タトゥーショップはめっちゃあります。バトゥミでいうと、千葉にあるセブンイレブンみたいな、そういうレベル。本当に千葉なんですよ、雰囲気が。
qbc:
へぇ。じゃあ結構見慣れた感じなんだ。
jetblack:
そうですね。結構どこにでもあります。
qbc:
なんでそんなに多いんだろうね。
jetblack:
私が最近感じたことなんですけど、バトゥミってエリア的にウクライナとかベラルーシとか、ロシア人がほとんどなんですよね。ジョージア人もいるんですけど。
だから、政治的状況で逃げてきてる人とかが多いんですよね。
qbc:
うん。
jetblack:
傷つけるという点で、精神的なリストカットとかと関連があったりするみたいで。だから、そういうのも関係してるのかなと思いますね。
qbc:
そうなんだ。そう考えると、彫るのは健全だよね。
jetblack:
そうそう。だから、タトゥー彫師という職業自体はなくならないと思います。
qbc:
なるほどね。ドラッグとかやるより遥かにいい感じがするよね。
jetblack:
そうですよね。でも、外国人の中でもタトゥーが好きじゃない人は割といて。
「全身タトゥーまみれの奴なんて」みたいな、日本人っぽいこと言う人も結構いっぱいいるんですよ。ノータトゥーが私だから、みたいな。
qbc:
うん。
jetblack:
だから、精神疾患とまでは言わないですけど、「心に闇を抱えてる人はタトゥー入れがち」っていう私の定説があって(笑)
qbc:
でも、日本にも増えたよね。
jetblack:
そうですね。日本は割と、おしゃれとかファッションみたいなところがあるんですけど。
qbc:
うん。
jetblack:
いや、でもどうなんだろう。私が最近思ったのが、タトゥーって、ただ入れるか入れないかの差なんじゃないかと。
心に刻むか、体に刻むかの違いな気がしてて。
qbc:
でも確かに、タトゥーを彫ることで解消されることってあると思うし、それで済むんだったら良いことじゃんって気がするよね。
jetblack:
そうそう。
私が公表してるからか知らないけど、周りの人もみんなタトゥー入れたいって言うんですよね。
戦争から逃げてきてる人とか、逃げざるを得ない状況の人って結構いっぱいいるんですよ。
qbc:
うん。
jetblack:
私は日本人で、行ける国がいっぱいあるのに何でジョージアにいるのってめっちゃ聞かれて。
だからなんだか、すごく申し訳ない気持ちになったんですよね。自分はたくさんの選択肢の中からジョージアに来てるのに、政治的状況で逃げざるを得なくてジョージアに来てる人もいるわけで。なんかなぁ、みたいな気持ちにはなりますね。
qbc:
なるほどね。
今みたいな感覚って、YouTubeからは全然伝わってこないよね。
jetblack:
いや、なんか難しいんですよね。常に考えてはいるんですけど、YouTubeでそういうシリアスなことってどうなんだろう、と。
私自身も、オンオフの切り替えが無意識にあって。ホステルで働いてるときはめっちゃ元気だけど、オフのときはもう誰にも会いたくないみたいな。表と裏というか、どうやら切り替えがあるみたいで。
qbc:
なるほどね。
jetblack:
無意識なんですよね。こうやって質問されたら喋れるんですけど。聞かれたら答えて、私ってこんなこと思ってたんだと気づく、みたいな。
だから、このインタビューはめっちゃ助かってます。ありがとうございます。
人生最高の誕生日
qbc:
じゃあ、誕生日の質問コーナーということで。誕生日、どうでした?まず、何歳になられたんですか。
jetblack:
24歳になりました。
qbc:
素敵な年齢じゃないですか。
jetblack:
ありがとうございます。
qbc:
24歳になって、どうですか?というか今は何時?
jetblack:
ジョージア時間の4時44分です。
人生で生きてきて、一番多くの人に祝われた気がします。すごくびっくりしました。
qbc:
かっこいいね。
jetblack:
正直言って、全然期待してなかったんですよ。日本の友達もどうせ忘れてるんだろうなと思ってたから。
でも、日本の仲良い友達とか、ジョージア人の友達もいっぱい祝ってくれて。人生で一番良い誕生日かもしれない。
qbc:
去年は?去年は一番良い状況じゃん。
jetblack:
去年は、原宿のサンドイッチ屋で勤務してたんですよね。オーナーの奥さんと誕生日が一緒だったので、終わってから祝ってもらいました。
qbc:
去年は日本にいたんだ。
jetblack:
日本にいました。だから私、こっちに来てまだ1年経ってないんですよ。7月28日で、やっと1年経ちます。
qbc:
そうなんだ。そんなにギリギリまで日本にいたんだ。
jetblack:
そうなんです。だから去年は切羽詰まってて、全然誕生日を楽しめてなくて。
自分大丈夫かなみたいな感じだったのが、今となってはジョージアでタトゥーやってるなんて、意味わかんない人生だなと思って(笑)
色々な人に祝ってもらえて、すごく嬉しかったですね。
qbc:
何が一番嬉しかった?
jetblack:
仲が良いと自分で思っている友達、みんなが祝ってくれたことですね。
学生のときは割と近い距離なので絶対に顔を合わせるし、誕生日おめでとうって言いやすい状況にあるけど、今はジョージアにいて、しかも忘れられてもしょうがないような存在なのに、みんながわざわざ誕生日おめでとうって言ってくれて。
高校の部活の先輩とか、めっちゃ仲良いけどそんなに連絡を取らないような人が「YouTube見てるよ」ってわざわざ言ってくれたりして。
すごい良い誕生日だなって思いました。
qbc:
ええ。泣けるね。
jetblack:
すごく嬉しかったです。いつも全然通知とか来ないのに、常に通知が10個溜まってるみたいな。こんなことないんです、私。
特に嬉しかったのは、やっぱり日本にいる友達が「早く帰ってきてね」とか、「待ってるよ」と言ってくれたこと。
しかも一人や二人じゃなくて、数十人から言われて。それが一番嬉しかったかもしれないです。
qbc:
直接言われない誕生日が初めてだった、ってのもあるのか。
jetblack:
はい。だから正直、そんなにコメントが来ると思わなかったんですよ。
もう忘れられてるんだろうなとか、ちょっと離れてるから別に言わなくていいと思われてるかなと思ったら、逆にめっちゃ来たっていう。
qbc:
勝手に拗ねてただけみたいになってるじゃん。
jetblack:
いや、正直だんだん期待とかしなくなってくるじゃないですか。
年をとるごとに誕生日の連絡とか来なくなるから。だから、何で今回はこんなに言われるんだろう、みたいな。それもあって、嬉しかったですね。
qbc:
インタビューを始めたのって今年か。もう9回目だよね。生き方としては、割と天才的な感じだったよね。
jetblack:
そうなんですか。死にそうでした?(笑)
qbc:
インタビュアー目線だと、喋り方にその人の感じが出てくるから。
1月の段階から考えると、支離滅裂っていうか焦りがなくなってきたよね。今はゆっくりしてる。本性が出てきたというか。
jetblack:
へぇ。
qbc:
これがこの人の標準というか、ゼロの状態なんだろうな、みたいな。
jetblack:
うんうん。私もよくあの状態でインタビューを受けようと思ったなと(笑)本当に切羽詰まってたんですよ。
qbc:
必要だって思ったんじゃない。
jetblack:
さあやさんと出会ったタイミングも、めっちゃ良かったと思います。
qbc:
さあやさん(jetblackさんにインタビューのオファーをした人)がやらなかったのは何なんだろうね。
jetblack:
確かに、さあやさんにはもう一通り話しちゃってたし、多分さあやさん的にもバイアスがかかっちゃってたのもあったと思うけど。
qbc:
私もシリーズにしようと思わなかった可能性は大きいからね。
jetblack:
うんうん。本当につくづく、よくわかんない人生だなぁと思いますね。
qbc:
24歳の誕生日は一人?
jetblack:
はい。誰かと一緒にいようとかも全然ないんですけど、めちゃめちゃ楽しいっていう。
さすがに今年は彼氏いるかなとか思ってたんですけど、全然いない。けど全然楽しい。
qbc:
彼氏がいたときの方が不安定だった?
jetblack:
めっちゃ不安定でした。私、本当に恋愛できない。
qbc:
へぇ。
jetblack:
本当に駄目なんですよ。まず人に頼ることが得意じゃなくて、弱みを見せたみたいな感覚になっちゃうんですよね。
qbc:
相手に心を預けられないですか。
jetblack:
そうですね。自分がやった方が早いと思っちゃう。
qbc:
一人が好きって思うのは、いつからなんですか。
jetblack:
いつだろう。高校のときに別れて以来かな。いや、小学校かも。
qbc:
へぇ。
彼氏彼女とかそういう恋人以前に、そもそも一人の行動が好きですよね。
jetblack:
はい。家族で土日にららぽーとに出かけようみたいな、そんなのもめっちゃ嫌で。
何で行きたくないところに行かなきゃいけないんだろうと思って、家で一人で待ってたりしましたね。協調性があるようでないんですよ、私。
qbc:
一人が好きな理由って何なんですかね。
jetblack:
そのとき親子関係というか夫婦仲が悪かったから、その空間にいたくなかったんですよ。
疲れちゃうから一人の時間が欲しいな、っていうのをこじらせた結果、人と付き合えなくなっちゃったっていう。
それがことの発端かもしれないけど、普通に一人でポンポン動くのが楽しいというか、好きなので、結果良かったかなというふうに思います。
qbc:
人生楽しそうだなグランプリやったら、私の範疇で言えば上位ですよ。
jetblack:
ええ。なんかそれ、結構最近言われるんですよね。
qbc:
他の人からも?(笑)
jetblack:
はい。しかも、ジョージアで自分でビジネスして稼いでらっしゃる方っていっぱいいるんですけど、その人たちからも「あなたのYouTubeを見て、今の自分めっちゃ置きに行ってるなと思ってちょっと反省しました」って、この前言われて。
qbc:
へぇ。
jetblack:
私のYouTubeを見て!?って思ったんですけど、私が自由に伸び伸びやっているのを見て、自分はそのときの気持ちを忘れてないか?みたいなことを思ってくれたみたいで。
すごく褒めてもらって、びっくりしました。
qbc:
この間のYouTube、自分で楽しそうな顔してるでしょって言ってたじゃん。あれ私、一時停止したもん(笑)本当に楽しそうで。
動画的にはここねー(チャンネル登録もよろしくね!)
jetblack:
良いショットですよね、あれ。
qbc:
本当に、これが生きてるっていうことだなって思った。
jetblack:
そうそう。私、本当に良い職業に出会ったんだなと思います。
qbc:
『刺青と人』ってタイトルをつけたとき、たしかに刺青とは言ってたけど、人生としてはたまたま目の前にあったみたいな感じだったから。
jetblack:
うんうん。本当にそうですね。
qbc:
だから、進めていったら違くなるかなと思ってたけど、こんなになるとは。
jetblack:
やばいですよね。
人生よくわかんないから、とりあえずデザート食べましょう
qbc:
まだ彫り始めないの?
jetblack:
もうちょっとですね。今ちょうどセッティングしてます。
qbc:
私も緊張する。
jetblack:
こんな瞬間ないですよね。
しかも、色がかなり用意されてます。多分これらを混ぜてやるんですけど、めっちゃカラフルにしてくれるのかな。
私もまだ完成系がどうなるのかを知らないので。
qbc:
うんうん。
jetblack:
バトゥミって、結構みんなカラータトゥーを入れてて。私は名前に「漆黒」って入ってるから全部黒でいく予定だったんですけど、どうせならカラー入れた方が可愛いかなと思って入れてみるんですけど。
でも、カラーって、色が飛んじゃうんですよ。
qbc:
はいはい。
jetblack:
しかもバトゥミの人は海に入るし、日焼けとかできないので、ちゃんとケアをしなきゃいけない。
qbc:
色って飛んじゃうんだ。
jetblack:
そうなんですよ。ワセリンでちゃんとケアしないといけないんですけど。
qbc:
彫師さんに、バースデーってこと、言った?
jetblack:
言いました。バースデーにケーキをタトゥーで彫る人なんているのかな?
qbc:
日本人のこと変な風に伝わらないかな(笑)
jetblack:
多分変な人だと思います、私って(笑)
インタビューしながらタトゥーを彫るっていう。
qbc:
たしかに。
23年間振り返ってみて、どうでした?
jetblack:
早かったのかな。どうなんだろう。あっという間だったけど、良いことも悪いことも含めて今があると、やっと思えます。
でも特に感想がはないというか、なっちゃったな、みたいな感じです。
qbc:
いつ頃から、今の精神状態に持ってこれたんですか。
jetblack:
いつ頃だろう。前回バトゥミに帰ってきたときですかね。
qbc:
やっぱりそこなんだ。すごいね。
jetblack:
やっぱり私は、全部飛び出してリセットするっていう兆候があるので。
1回1回の出来事に対して、メンタルはくらってるんですよ。
あと、私は人が好きだから、人に振り回されがちで。そのたびに結構メンタルくるんですけど、その回復がめっちゃ速くなったっていうのがあるかもしれない。
qbc:
そもそも何でジョージアに来たんだっけ?
jetblack:
友達に会うために、呼ばれたから。
でも、今ではめちゃめちゃ感謝してます。正直友達に感謝するのって恥ずかしいじゃないですか。
qbc:
え、そんなことないかな。
jetblack:
私的にはこの歳にもなって、みたいな感じがあるんですけど、めっちゃ感謝してます。
本当にありがとう、マジで命の恩人ってレベルで言ってますね。そういうのを誰にでも伝えられるようになったっていうのはあります。
誕生日だったからなおさら、これって当たり前じゃないなと思って。
ちなみにもう始まります。めっちゃ緊張する。
qbc:
線画の輪郭からやるんだっけ?
jetblack:
そうです。でも、カラーは私もやったことがないので、どういうふうに進むかはわからない。
qbc:
縁取り線みたいなものはないの?
jetblack:
一応あるんですけど、カラーを入れるってなると色を重ねて入れていくので、もっと痛いのかなと。
qbc:
同じところにもう1回入れたりするってこと?
jetblack:
そうです。めっちゃ緊張する。
qbc:
どの位置からやるの?カップケーキにブルーベリーが乗ってるの?
jetblack:
乗ってますね。ちなみに始まりました。そんなに痛くないですね。
qbc:
どんな感じ?
jetblack:
多分一番細い針だから、そんなに痛くない。
私が今までやってきたのって、力を入れすぎてたのかなって思います。
qbc:
ふうん。
jetblack:
こんなんでいいんだ、って感じ。今文字のところをやってるんですけど。
qbc:
はいはい。
jetblack:
これ、面白いですね。タトゥー彫られながら実況するっていう。
qbc:
確かに。
jetblack:
でも私、注射とかで針見るタイプなんですよね。
美容室でも、どうやって切ってるのかなと思ってガン見しちゃうんですよ。
qbc:
へぇ。今どんな状態?
jetblack:
文字のところから始めて、すごい綺麗にやってくれてます。うまい。
qbc:
文字は何色なの?
jetblack:
黒ですね。特に色の相談とかをしてないから、私も仕上がりがわからないんですけど。
最初は影だけのブラックワークでやろうと思ってたんですけど、カップケーキで影だけって、アングラ過ぎない?と思って。
だから、ちょっと可愛く、テンション上がるような感じにしようと。
qbc:
文字はなんて入れるの?
jetblack:
Life is uncertain eat dessert first。
qbc:
それを入れるのか。
jetblack:
はい。しかもこの人、レタリングもめっちゃうまくて。私が適当に書いたやつを綺麗なレタリングに直してくれて。
これも多分人によるんですけど、私は訂正するのが面倒くさかったので、ハンドライティング風に直してと言いました。タイプされたような文字じゃなくて、手書きっぽくして欲しいと言ったんですけど。
qbc:
へぇ。
jetblack:
この言葉も超たまたま階段で見つけて、なんかいいなと思って。
「人生よくわかんないから、とりあえずデザート食べましょう」みたいな。私にぴったりの言葉やんと思って。
qbc:
ふうん。すげぇな。今痛くないの?
jetblack:
全然痛くないですね。
qbc:
ええ。
jetblack:
これくらい繊細でいいんだっていう。私は、一発目は強めに彫ってるんですけど。
qbc:
強めっていうのは、深いっていう意味ですか。
jetblack:
そうですね。デザイン的な問題もあるんですけど、文字を縁取りするのは、すぐ終わるというか。
今掘っている人が、どれくらいの経歴があるのかもわからないんですけど。
qbc:
タトゥーアーティストに話しかけていいものなの?
jetblack:
話しかけてもいいです。たまに話しながらやってる人もいますけど、私は話しながらは無理ですね。話しかけんなと思うし、話聞いてないですね。ふんふんって言って、聞き流してる。
qbc:
ふうん。
jetblack:
タトゥーを人に入れてもらうっていう、この段階も楽しいですね。
qbc:
ええ〜。
jetblack:
なんていうんだろうな。ディズニーランドに行くために、チケットの列で待ってる感じ。
qbc:
へぇ。その話を聞いて初めて、タトゥー入れたいなって思った。
jetblack:
いや、本当に入れてほしい。
qbc:
だって私、普通にもうおっさんだし、だらしない自分の体にそういう綺麗なものとか入れたいとかないもん。20代と比べたらね。
でもそれでも、そういう感じたことのない気持ちを味わってみたいなって意味で入れたくなった。
jetblack:
うん、めっちゃいいと思う。
qbc:
何を彫るんだろう(笑)
jetblack:
大体みんな、子供の頃に好きだったものとかを彫るんですよ。
qbc:
へえ。
jetblack:
ある人は、子供の頃に好きだったゲームのアイテムを彫ってましたね。
qbc:
なるほどね。
jetblack:
そうそう。
qbc:
あ、その質問いいな。もしも、タトゥーを1ヶ所彫らないといけない国になったら、どこに何を彫りますか、っていう。
自分に消えない印をつけるとしたら何をつけるか、って質問だから、面白いね。
jetblack:
めっちゃいいと思う。
私、トビリシにいたとき、日本人によく聞いてたんですよ。タトゥー入れたいですか?って。
そうするとみんな、温泉があるから…とか言うんですよ。
qbc:
はい。
jetblack:
私の統計だと、そういう人は仮に温泉がタトゥーOKになったとしても、彫らない。
qbc:
うんうん。
jetblack:
温泉のそれって、日本人の断り文句というか、建前みたいなやつで。
だから仮に、日本が温泉でもタトゥーが全面的にOKになったら、どうなるんだろうみたいな。
それでタトゥーを入れたい人口が増えるのかっていうのは、めっちゃ気になります。
qbc:
いや、増えないでしょ。
jetblack:
ですよね。みんな温泉大事とか言うけど、ゆうてなんですよね。
qbc:
私もタトゥーについて、真剣に考えることなかったからさ。
でも話聞いたら、別にワンポイントでいいじゃんって話じゃない。
jetblack:
タトゥーって、アニメオタクとかそういう領域だと思うんですよ。熱狂的ファンがいる世界。
だから、体中に入れたいのって、ある意味収集癖みたいな、そういう感じな気がします。
qbc:
はいはい。
jetblack:
あと、今この人に入れてもらっていると、次もこの人に入れてほしくなるなと思いました。安心できるし。
やっぱり入れてよかったですね。お客様の気持ちってわかんないから。
qbc:
自分以外の人に彫ってもらうのって、何人目?
jetblack:
2人目です。タイで彫ってもらって以来なので、めっちゃ久々です。
qbc:
すごいじゃん。
jetblack:
メモリアルです。
qbc:
ええ。
jetblack:
あとは自分で彫って、適当に練習したいなみたいな。
本当にブルーベリーは可愛い
qbc:
そもそも今日なんで入れようと思ったの?いつ決めた?
jetblack:
誕生日にやることがなくて。本当は仕事で移動する予定があったんですけど、日程がずれてバトゥミに滞在することになっちゃったから、どうしようかなみたいな。
一緒に過ごす相手もいないし、タトゥー入れるか〜と。
qbc:
ふうん。
jetblack:
でも、人に彫ってもらうのって結構大事ですね。自分で入れちゃおうかなと思ったんですけど、やっぱり自分じゃ入れられない箇所にも、彫ってもらった方がいいし。
しかも、自分が彫る立場になったら、ここは気をつけようとかがわかるから。
qbc:
自分がタトゥーやってから、初めて彫ったでしょ。
jetblack:
そうです。だから余計に、すごい楽しい。面白いですね。
qbc:
いやぁ、必要なものを必要なときに、人間はやるんだね。
jetblack:
うん。
qbc:
だってこれ、誕生日じゃなかったらやらないんだよ、きっと。
jetblack:
そうそう。最近タトゥー入れたいっていう欲がなくなっちゃって。デザイン決めるの面倒くさいし、大して入れたいデザインもないなぁみたいな。
qbc:
うん。
jetblack:
私自身に食欲以外の欲があんまりないというか、物欲も本当になくて。
最近やりたいこととかあるかな、みたいなふうになっちゃってたので、結構良かったですね。
本当に私、あらゆることに興味がないんですよね。
qbc:
じゃあ、何したいの。
jetblack:
旅行。
お金をどこに消費したいかという意味での「やりたいこと」なんですけど、旅した経験とか、タトゥーとか、それくらいなんですよね。私がお金を使いたいと思うのは。
服とか本当にどうでもよくて。着ていく予定もないし、着れればいいや、みたいな。
なんかすごい寂しい人生だなと、ちょっと思いましたけどね。
qbc:
(笑)
jetblack:
あの色のリップが欲しいとか、そういう欲は高校生くらいで過ぎ去ってから、1回もその波が来なくなっちゃった。1本あればいいかみたいな。
qbc:
これだけでいいや、みたいな感覚って、いつ頃から?
jetblack:
就活を辞めてYouTubeを始めて、一人で旅をするようになってからですね。
物を持ってると、自分がフットワーク軽く動けないからっていうのもありますね。
qbc:
それまでは、そんなにハードな旅をしてなかったんですか。
jetblack:
全然してなかったです。一人行動は、一人で焼肉とかラーメン食べに行くみたいな、そういうレベル。
qbc:
旅って、どんなものですか。
jetblack:
旅ですか。どうなんだろう。新しい人に出会える、っていう感覚ですね。
でも、旅ってなんだろう。私も今考えてみたけど、あんまりわからないですね。
qbc:
でもさ、別にどこかの隣町でも、新しい人には出会えるたりするじゃない。
jetblack:
いや、偶然なのがいいなと思う。そのとき、その場所に行かなかったら、その人に出会えなかったなと思えるから。大げさに言うと、奇跡みたいな。それがいいのかも。
qbc:
なるほど。
jetblack:
もし、5分とかでもずれていたら会えなかった可能性が高いわけじゃないですか。
それが好きなんですよね。計画しないで、ふらっと行ったところで起きる何かとか。
qbc:
日本での生活って、計画的なものが多いというか。小中高に進んで、この大学入って、っていう計画があるわけですよね。
jetblack:
そうそう。
qbc:
その計画がある安心感もあるし、楽しさもあるんだけど。
それを捨てる決心がついたというか、捨てられたと思ったのは、いつ?
jetblack:
就活を辞めたのがでかいですね。もう辞めちゃったから。
qbc:
なんで辞められたんだろう?
jetblack:
なんかもう、できないと思ったんですよ。そのときのメンタル的に限界だったのもあるんですけど。
そもそも、入りたい企業がないのに嘘をつかなきゃいけない状況もしんどかったし、コロナでずっと家にいて、海外に行けない状況も嫌だったし。
qbc:
うん。
jetblack:
いや、言ってしまえば、本当に入りたい会社がなかったんですよね。
人と違うかもしれないとは思ってないんですけど、なんか自分は違うのかな、みたいな。就活辞めたからには、YouTubeをやったり、ジョージア行ったりとかし始めて。
まさかこうなるとは、全然思わなかったんですけどね。
qbc:
だって普通に働いてるもんね。
jetblack:
一応働いてますけど、働く定義というか、感覚の違いは結構あると思います。
私も日本的な感覚がまだ残ってるから、これを働いていると言えるのか?みたいなのはあります。
時間を持て余してるから、がっつり働いているわけでもないというか。だから自分でもいいのかなと、ちょっとソワソワしますけど。
qbc:
日本で働くって、何をやってたの?
jetblack:
居酒屋のバイトを4年間同じところでやったのと、あとアメリカ人オーナーのサンドイッチ屋さん。あと焼き鳥屋。それしかないです。
qbc:
4年間もやってたら、日本的な感覚はあるかもね。
jetblack:
そうですね。そこでちゃんと教えてもらって、「仕事は仕事」という感覚を叩き込まれてるから。
例えば誰かが亡くなったとか、失恋したとか、私生活でどんなに嫌なことがあったとしても、仕事になったら切り替えられるのは、その経験があるからかもしれない。
qbc:
うんうん。
jetblack:
どんなに自分が疲れてても、仕事をしたら復活する、みたいな。今はタトゥーですけど。
そういうのはありますね。
qbc:
うん。
タトゥーはどこまでいった?
jetblack:
まだ文字をなぞってる段階ですね。文字を太くしている状態。
qbc:
痛くも痒くもないの?
jetblack:
全然痛いですけど、耐えられる痛さ。シャーペンの芯が刺さった感じが続くイメージですね。
qbc:
へえ。
jetblack:
私もここの部分に彫ったことあるので、彫る側の気持ちになっちゃいますね。この状態だとやりづらいだろうなとか。
qbc:
やりづらいって、どういう感じなの?
jetblack:
私が今入れてもらってるのは男性なんですけど、腕を伸ばしているので。体が当たらないようにするとか、そういう変な気は遣います。
接触とか角度とか、彫っている側はめっちゃ集中してるから多分気にしないんですけど。
彫られている側からすると、意外に頭が近くにあるんだなと思って、これ髪洗ってなかったらめっちゃ臭いと思われるじゃん、って今気づきました(笑)
qbc:
喋ってるのは気にならないのかな?
jetblack:
気にならないだろうし、逆に良いんじゃないかと思います。日本語がわからなくて雑音に聞こえるから、自分の世界に入れて集中できると思う。
qbc:
逆に無言でじっと見られる方がキツいのか。
jetblack:
そうそう。けど彼、英語喋れないから。
qbc:
何語で会話してたの?
jetblack:
雰囲気で(笑)OKとかNOとか。
qbc:
デザインの話も?
jetblack:
別の人に通訳してもらいました。翻訳機使ったりとかもして。
qbc:
なるほどね。
jetblack:
いやー、面白いですね。
qbc:
ジョージアに来てから何度か彫ってるのかなと思ったけど、2回目だったのね。
jetblack:
全然彫ってなかったですね。
しかも、まさかこんな可愛いブルーベリーのカップケーキを彫るとは思わなくて、今自分でも笑っちゃったんですけど。
qbc:
でも、さっき最初の方で話した理論からすると、自分のメンタルにとって必要なものを彫ってるわけでしょ。
jetblack:
ブルーベリーが好きだからっていう(笑)特にないんですけど。
でも、本当にブルーベリーは可愛い。
ブルーベリーの実物はこちら(チャンネル登録もよろしくね!)
https://www.youtube.com/watch?v=KwTzvh-UCpw
誕生日もラストは文句で〆る
qbc:
他に何か、誕生日だから思うことってある?
jetblack:
なんか、何でもない日でも誕生日だと思ってもいいかなと思いました。
qbc:
その理由は?
jetblack:
私、誕生日めっちゃ好きなんですよ。誕生日はどうでもいいっていう人いるけど、私はその意味が全然わからなくて。何で自分にとって最高な一日なのに、誕生日をないがしろにするんだ、みたいな。
qbc:
うん。
jetblack:
彼氏がいない間も、自分の誕生日は自分が一番祝う、って決めてて。
彼氏にどこに連れてってもらうかとか、誕生日プレゼントは何をもらうかとか、そんなことばかり考えていたときもあったんですけど、いや、自分が一番全力で祝っていこう!みたいな。それって、定期的にあってもいいなと思って。
qbc:
うん。
jetblack:
日常という意味では昨日と何も変わりはないのに、誕生日っていうだけでこんなに全ての景色がキラキラして見えるのはなんでだろうと思って。
だから、定期的に誕生日を作ってもいいかなと思ったんですよね。
qbc:
なるほどね。
jetblack:
記念日みたいな感じで。今日はケーキを食べる記念日、とかじゃないけど、わかりやすく言うとそんな感じで。
私は誕生日だから、今日ケーキを食べに行ったわけじゃないですか。
qbc:
うん。
jetblack:
だから、そういうご褒美的なものがあると良いのかなって。
私自身、自分を追い込み追い詰めみたいなところがあるから、こういうのを設定してあげることも大事だなと思いました。
qbc:
月に一度は誕生日っていう概念を入れたら?毎月15日は誕生日で、7月15日は大当たりの誕生日、みたいな。
私も28日はそうするわ。
jetblack:
そうそう。
私、自分の誕生日の7月15日っていう数字がめっちゃ好きなんですよ。語呂がいいなって勝手に思ってて。ただただ、並びが好きなんですよね。
qbc:
整ってる感がありますよね。
jetblack:
それに私、たまにノリで入れるっていうのが好きだから。
しかも最近、良くも悪くも、先の予定が立てられないんですよね。
仲良かった高校の友達とも若干喧嘩というか、意見が合わないというか、何を言ってるかわかんないみたいなことが最近起きて。
qbc:
へえ。
jetblack:
それが、ここ最近で一番ショックで。
qbc:
予定が立てられないことについて?
jetblack:
いや、仕事の休みが取れたからジョージアに遊びに来ようかなみたいな話になったんですけど、どこの航空券を取ったらいいかとか、どこのホテルに泊まったらいいかとか、全部私におんぶに抱っこで。
それくらい今の時代はネット調べたら出てくるから、みたいな。
qbc:
うん。
jetblack:
自分で航空券を取って、この日空いてるから遊ぼうよみたいな感覚で来てくれるつもりでいたけど、全部私が手配しなきゃいけないみたいな感じで。
私もタトゥーとかホステルとか、一応働いてるんだけど、そこら辺はどう思ってるんだろうと思っちゃって、なんかなぁみたいな。
qbc:
その詰め方は日本っぽいけどね(笑)
jetblack:
そうそうそう。
qbc:
でも、それはわかるわ。会社員?
jetblack:
国家公務員ですね。
qbc:
違う国の人になってしまったんだよ。
jetblack:
だから、これって私が変わっちゃったのかなみたいな。
今までだったら、こういうことを言われても我慢する方だったんですけど、本当に言ってることわからなかったから、まじで言ってることわからないってメッセージで送ったんですよ。
qbc:
うん。
jetblack:
今は私も海外で外国人ばっかり相手してるから、わからないときはわからないって言わないと後々面倒くさくなるし。それが残ってたからか、別に煽ってるわけではなく本当にわからないから、マジで何言ってるかわからないって言いました。
qbc:
うん。
jetblack:
けど、自分も海外かぶれじゃないけど、そういうのがあったのかな。
で、それを友達に言ったら、合う合わないが出てくるのは成長してるってことじゃない?みたいな。
だけど、結構仲が良い高校の友達だったから、絶妙に何かなぁ、みたいな感じでしたね。
言ってしまえば、どっちも悪くないんですけど。
qbc:
悪くないけど、難しいね。
jetblack:
多分、これから先もこういうの出てくるじゃないですか。自分が進めば進むほど、仲良かった友達と距離が空いてくる。
でも、それってしょうがないことなんだろうなとも思ったり。
qbc:
私、会社員辞めて3〜4年ぐらいだけど、会社員じゃないっていうことだけで全然変わってくる。
jetblack:
やっぱりそうなんだ。
qbc:
違う違う、ちゃんとできなくなってくるんだよ。電車に乗れなくなってくる(笑)
jetblack:
めっちゃわかる。どんどん人に合わせられなくなってくる。
qbc:
そうなんだよね。
jetblack:
向こうからしたら、まとまった休みにわざわざジョージアまで来てるっていう感覚なんだけど、私からしたらいつも住んでる日常の延長だから、別に観光地だったら一人で行ってきてみたいな。私は、観光のためにトビリシまで行くのは面倒くさいし。
ジョージアに来るのはいいけど、バトゥミだけに来るのはどうなのかなって。日本だとしたら、わざわざ千葉だけのために来るよりも東京行った方がいいんじゃないかっていう。そういう話じゃないですか。
qbc:
うん。
jetblack:
それを言ってるのに、通じなくて。私に会うためだけに行くから、別にジョージアは興味がないって言われて、それもなんかちょっと嫌で。
qbc:
(笑)
jetblack:
ジョージアを否定されてるような気持ちにもなって。
そこを知ろうともしないというか、絶対に行ったら楽しいのに、私がいなかったら行かない、やらないって言われたときに、なんで!?って思っちゃって。
qbc:
なぜラスト10分ぐらいで大体こういう話になるんだろう(笑)
最近あった文句の話になりがちなんだよね(笑)
jetblack:
めっちゃ思いました(笑)
qbc:
でも、大体イライラさせられてるのは、日本的なものに対してだよね。
jetblack:
そうですね。
qbc:
嫌だから逃げてきたのに、また追いかけてくるみたいな(笑)
jetblack:
そうそう。
外国人にイライラすることって、もう文化が違うからそれで一括りできるんですけど。そいつが悪いとかじゃなく、そもそも価値観が違うっていう事実で片付けられるじゃないですか。
qbc:
うん。
jetblack:
でも日本人だと、大体同じ価値観を持っているという前提で自分も入っちゃうから、それで余計にっていうのはあります。
qbc:
なるほどね。
jetblack:
最近、なんだか合わなくなったなっていうのはありましたね。
でもだからこそ、誕生日を祝ってもらったことが嬉しかったのかもしれない。誕生日を祝ってもらえることって、当たり前じゃないなと本当に思いました。
qbc:
うん。
jetblack:
ある種、一年の集大成みたいな感じで。私がYouTubeとか発信をしてなかったら、こんなに誕生日おめでとうって言ってもらうことはなかったと思うんですよ。
この1年間、意識して良い関係を築こうとはしてないんですけど、色々やった結果として、たくさんの人に祝ってもらえたのはよかったなと思ってます。これから先も大事にしていきたい。
qbc:
うん。
jetblack:
だからこそ、友達と合わなくなっているかもしれないと感じたのは、ちょっと悲しかった。
qbc:
結局どうなったの?
jetblack:
LINEも返ってこないから、OK〜みたいな。お互い結構ドライなんですよ。
こいつなんか言ってんなぁというか、なんかむかつくなみたいに多分思ってて。
qbc:
うん。
jetblack:
だから、こちらから何か言うわけもなく、いわゆる冷戦みたいな。
qbc:
ジョージアに来るのは確定しない状態ってことか。
jetblack:
そうですね。私としても、この状態で来られてこっちが気を遣わなきゃいけないのは嫌だから。
qbc:
仲良くしようよ(笑)
jetblack:
いやいや、だってそうじゃないですか。私がお金払ってるわけじゃないし、だったらタイとかベトナムに行った方が安全だし、良いっていうのもわかってるし。
ジョージアにわざわざそこまでして来なくていいよ、って思っちゃうから。
来てもらえることはめちゃめちゃありがたいんですけど、別に私ツアーガイドじゃないし。
qbc:
向こうは、「行ってあげてる私」みたいになってるの?
jetblack:
そうは思ってないだろうけど、そうなのかなってこっちが思っちゃう感じ。
行ってあげてるんだから、それくらいしてくれてもよくない?みたいな。
でも、私も観光してる場合でもないし、日本人の友達がみんなお金ないとか言うけど、いや絶対私よりあるだろって思うし。
お金ないとか言って、全然仕事もあるしお金もあるやん、みたいな話。
qbc:
向こうの旅行の合間で、一緒にディナーだけ食べるとかならまだいいけどね。
jetblack:
そうそう。本当にそうなんですよ。こっちの生活にも合わせて来てくれるんだったら良いんですけど。
でも、どれだけ仲良くて連絡を取っていても、その感覚が伝わってないんだろうなとは思います。
qbc:
日本だと、結構そういう人もいたりするからね。
jetblack:
うん。何とも言えないんですよね。
qbc:
ありがとうございます。
素敵な誕生日のインタビューができてよかったです。
jetblack:
嬉しかったです。ありがとうございます。
qbc:
タトゥーの出来上がりも楽しみにしてます。誕生日おめでとうございました。
jetblack:
ありがとうございました!
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おわりに
大学までいいとこいったんだけど、日本のきゅうくつさにあきれかえってドロップアプトした人たちのシナリオには、
1,大学院など学校に入りなおす
2,フリーランス
3,海外
っものをよく見かけるんですが、あぶりさんは、ほんと海外シナリオで楽しそうですね。
海外シナリオ選んだから楽しいというわけでもないので、ほんとジョージアが、バトゥミが水に合ったということなのかもしれませんね。
自分に合った土地に住むということの大切さを味わうべきインタビューなのかもしれません。
制作:qbc(無名人インタビュー主催・作家)
編集:misato(ライター)
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