人の話聞くのが好きだなぁと思った人
むかしむかし、ある静かな村に、耳助(みみすけ)という名の若者が住んでいました。耳助は、人の話を聞くのが何よりも好きでした。
耳助は毎日、村のあちこちを歩き回り、出会う人々の話に耳を傾けていました。お年寄りの昔話も、子どもたちの夢の話も、農夫の作物の話も、どんな話でも真剣に聞いていました。
最初、村人たちは耳助のことを不思議に思っていました。「あの若者は、なぜそんなに人の話を聞きたがるのだろう」と。
しかし、耳助に話を聞いてもらった人々は、不思議と心が軽くなり、元気が出てくるの