自己愛とか

今日はいつもよりも自分が好きだ。

理由は単純で、おしゃれして美容院に行ったから。

痛みすぎた髪の毛を切って、トリートメントしてもらった。
それだけ。
たかだか数千円で自分のことを好きになれる自分の単純さに笑えてくる。

自分のことが嫌いな時は、手当たり次第に自分を傷つけて、時には命さえ奪おうとしているっていうのに。

そんな些細なことで自分への愛は溢れていくし、生きててよかったって思う。

自分の心なんて、そんなことで簡単に変化するちっぽけなもので、単純なもので、でもだから、その変化にうまくついていけなくなる。

自己愛に満ちた日の翌日はきまって死にたくなる。
自分のことを好きになればなるほど、嫌いになる日が訪れる。
それでも私は自分を好きになることをやめられなくて、だから同様に自分を嫌いになることをやめられない。

シーソーみたいに。好きと嫌いが行ったり来たり。

ハートフルな心は突然自分自身に牙を向ける。
自らの牙の痛みすら受け止めて、それでも前に向かって生きていかなきゃいけない。

自己愛に満ちた私は、私が死ぬことを許さないから。
どんなに自分のことが嫌いになっても
いつか訪れるその日の私のために
生きていなきゃいけない。

私が私でいるために、私は私のことが大好きで、大嫌いだ。