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オーストラリア親子留学|子どもの価値観を広げる半年間の選択
当時、3歳と5歳だった子どもたちと私の3人で、約6ヶ月間オーストラリア・ゴールドコーストへ親子留学をしました。
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子どもたちには、「どんな道を選んでも、自分らしく歩んでいける力と心の豊かさを育んでほしい」そんな思いがありました。
肌の色や目の色が違うこと
話される言語がさまざまであること
考え方や生き方が多様であること
たくさんの世界に触れ、子どもの視野や可能性を広げたいと思い、「親子留学」を選びました。
今回は、なぜ「半年間のオーストラリア親子留学」を決めたのか、その理由についてお話しします。
価値観が形成される幼少期だからこそ
親子留学を考え始めたのは、子どもが2歳と4歳の頃でした。
当時はフルタイム勤務をしており、週末には近場へおでかけや旅行に行くこともありましたが、日常は職場、保育園、自宅を往復する繰り返し。
変わり映えのない日々が続いていました。
環境も、会う人も、ほとんど変わらない毎日。そんな中でふと、自分の世界がどれほど狭くなっているかに気づきました。
そして、もしかしたら子どもも同じように、限られた世界の中で過ごしているのかもしれない。そう思ったのです。
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何ごともなく穏やかに過ぎていく日々。それはそれでとても大切で、好きな時間でもあります。
でも、年齢が小さい子どもは大人の都合で行動することがほとんど。私たちが動かなければ、子どもの毎日にも何の変化も生まれないのではないかと考えたとき、はっとしました。
どこかで聞いたわけではありませんが、基本的な価値観は幼少期に形成されるものだと頭の中にありました。
だからこそ、「今」動き出さなければいけない。そう強く感じ、動き始めたのです。
なぜ親子留学を選択したのか
もともと旅が好きで、子どもが産まれる前は、国内外のあちこちを訪れていました。友人や家族と一緒に、時にはひとりで出かけることもありました。
旅は私にとって、新しい出会いや自分と向き合うきっかけを与えてくれるもので、景色や文化、そこで出会う人々の違いをそのまま受け入れられるのが旅の魅力だと思っています。
そんな思いがあったからこそ、「海外に行く」という選択肢が最初に浮かびました。
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国内ではなく海外を選んだのは、日本の外に出ることで、もっと広い世界を感じられると思ったから。
そして、私自身が子どもと一緒に海外に行きたいという気持ちが強かったのも理由のひとつです。
子どもにとって大きなきっかけになってほしいと思いながら、「海外」という選択肢をもとに条件を整理していきました。
まず思いついたのは、現地の保育園に通わせたいということ。
これは、現地の子どもたちと触れ合い、その土地の教育や文化に自然に触れる機会を作りたいと思ったからで、一番叶えられるのが、保育園に通うことだと思いました。
次に考えたのは、中長期間滞在すること。
短期間訪れるだけでは、子どもが何かを感じても、それを自分の中で消化する十分な時間が取れないと思いました。
そして、私のイメージは日本での日常を、他の場所に移すような感覚でした。なので、短期間では特別なことがない毎日には、ならないと思ったのです。
こうして、「親子留学」という選択が希望をすべて満たすものとして残りました。
オーストラリアを選ぶまでの道のり
親子留学という方向性が決まり、本格的に情報収集を始めました。
当時は、海外渡航の制限があり、まだ新型コロナウイルスの影響が大きく残っていました。
そのため、サービスを再開していない留学エージェントがほとんど。そして、ネットやSNSでも親子留学の体験談はまだまだ少なく、自分の欲しい情報を集めるのに苦労したのを覚えています。
調べていく中で、候補に挙がった国はカナダ、フィリピン、マルタ、そしてオーストラリアの4カ国でした。
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特に「現地の保育園に通わせること」が私の中では絶対的な条件だったので、これを基準に、さらに具体的な条件を洗い出していきました。
英語圏である
気候や生活環境が過ごしやすい
日本との時差が少ない
治安が良い
これらの条件をすべて満たす国として、最終的に残ったのがオーストラリアでした。
滞在期間を半年に決めた理由
日本のパスポートはとてもすごくて、多くの国で簡単な手続きだけで、最大3ヶ月間の滞在が可能です。
オーストラリアも同様に3ヶ月間の滞在は比較的簡単にできましたが、それ以上の滞在にはしっかりとしたビザ申請が必要でした。
また、移民の急増による住宅不足問題などもあり、移住目的だと判断されてしまうと申請が通らない可能性があったので、滞在期間については少し悩んでいました。
しかし、費用面で情報を集めた結果、最長で半年間の滞在が現実的であることがわかり、これなら挑戦できると考えました。
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先ほど触れたように、私は「中長期間滞在したい」という思いがあったので、3ヶ月では生活に慣れてきた頃に帰国することになりそうだと感じていました。
そのため、半年間の滞在は自分の希望と条件に合うと思ったのです。
こうした理由から、ビザは半年で申請することに決めました。もし申請が通らなければ3ヶ月の滞在に切り替えるつもりでしたが、まずは半年間で挑戦する価値があると考えたのです。
最終的に希望通りに申請が通り、半年間の滞在が実現しました。
すべてが完璧でなくてもいい、挑戦する価値はある
親子留学で私が求めていたのは、子どもの英語力向上ではありませんでした。
ですが、滞在中に子どもはどんどん英語を話すようになり、最終的には自分の思いを伝えられるようになっていました。
親子留学に行く目的は、本当に人それぞれです。
英語を話せるようになってほしい
異文化に触れ、柔軟な考えを持てるようになってほしい
家族で特別な時間を共有したい
もちろん、思い切って親子留学を決断しても、期待通りには進まないこともあるかもしれません。
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でも、それがすべてでもないのです。
「英語って楽しい!」と感じる瞬間があるかもしれない
一生関係が続くような人と出会えるかもしれない
「違いは個性」という考え方が自然に身につくかもしれない
そして、それは親自身にとっても同じことです。
現地の教育や子育ての価値観に触れ、子育ての選択肢が広がるかもしれない
日本の当たり前にとらわれず、もっと柔軟に子どもと向き合えるようになるかもしれない
私の場合、希望と条件に合う場所を探し、オーストラリアで半年間を過ごしました。
でも、期間が短くても、保育園に通わなくても、オーストラリアでなくても、親子留学はたくさんの可能性を秘めているのです。
世界が広がる瞬間を親子で
このnoteでは、オーストラリア親子留学の体験談をメインに、子連れ旅や子どもと一緒に体験したことをシェアしています。
親子留学はまだまだ情報が少ないのが現状。だからこそ、私の体験が親子留学を知るきっかけのひとつになれば嬉しいです。
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